マクラーレン ホンダF1 マレーシアグランプリ フェルナンド・アロンソ
マクラーレン・ホンダは、F1マレーシアGPの決勝で ストフェル・バンドーンが7位入賞。フェルナンド・アロンソは11位でレースを終えた。

マレーシアGPにおいて、ストフェル・バンドーンは「F1ではこれまでで一番」と自身が表するレースを完走し、前戦から2戦連続となる7位入賞を果たした。

予選7番手のストフェル・バンドーンは、見事なスタートを切り、序盤には一時は5番手に浮上。

結局、レース中にポジションを明け渡した相手は、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だけだった。

今日の順位は、ストフェル・バンドーンがチームとともに懸命に仕事をしてきた証であり、レースでのペースは予選ほどよくないと想定していただけに、特にうれしい結果となった。

一方、フェルナンド・アロンソは11位で完走し、チャンピオンシップポイントを僅差で逃した。彼のレースは、思うような展開にはならなかった。前方のマシン同士が接触したことにより2コーナーで出遅れ、中団でほかのマシンとの長いバトルを何度も展開した。フェエルナンド・アロンソもミスのないレースをしたものの、チャンスを十分に活かせなかった。

フェルナンド・アロンソ (11位)

「今日は厳しいレースだった。スタート直後に、2コーナーでウィリアムズの2台が目の前で接触したため、いくつかポジションを落とした。その結果、第二集団で実際よりも少し遅いペースで走行することになり、オーバーテイクがなかなかできなかった。前を走るライバルを抜くのにかなりの時間をロスし、それによって自分のレースが台無しになった。今日は残念だったし、ベストなレースの一つと言うにはほど遠い内容だった。ただ、今後はもっといい日もあるだろう。次戦の日本では、今回よりもさらに力強い走りをし、ホンダの母国GPでポイントを獲得し、チームに貢献できるようにしたいと思う。マレーシアとシンガポールという、全く異なるサーキットでポイントを獲得できたことは、チームにとって非常にいいことだ。今季の残りのレースでは、引き続きさらにポイントを獲得できるよう願っている」

ストフェル・バンドーン (7位)

「今日は、僕にとってこれまでで一番のF1レースだった。週末を通して非常に力強い走りをし、マシンに対しては心から自信が持てると感じていた。予選で7番手に入ったものの、レース順位がどうなるのかは分からなかった。だから、今日7位となったことは、すばらしい結果だ。スタートはとてもよかった。後方のフォース・インディアとウィリアムズのそれぞれ2台から自分のポジションを守るのは恐らく難しいと思っていたけど、結局、抜かれたのはペレスだけだった。それ以降は、すばらしい速さがあった。タイヤをセーブし、ランス・ストロールとの差を維持しながら、各ラップで懸命にプッシュした。そして、それを最後まで続けることができた。今日はとてもうれしい!」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「まずは、ストフェルに敬意を表したいと思う。今回は、前戦に続く2回目の7位入賞となった。これは、ストフェルがいい結果につなげるために、どれだけの努力と決意をもってレースに臨んでいるのかを示す結果だ。スタート前は、特に後方のさらに速い(ライバルチームの)マシンに抜かれることになるだろうと考えていたため、容易なレースになる気配は全くなかった。なので、自分たちのマシンにあまり適していないサーキットで、今週末に成し遂げたことについては、誇りに思うべきだ。ストフェルは好スタートを切ったおかげで、レース全体を通してクリーンな走行をする機会に恵まれた。一方、フェルナンドのレースは、2コーナーに到着するまでに台無しになってしまった。自分のミスではないにもかかわらず、目の前で起きたアクシデントによって、集団の中で身動きが取れなくなり、ポジションを落とす結果となった。フェルナンドは力強い走りをしていたものの、今日のレースで特にアクシデントの多かった中団では、我々も彼がポジションを上げるための手助けすることができなかった。それでもフェルナンドはいい走りをし、11位で完走した。来週、(次戦が開催される)鈴鹿に向かう際には、楽しみにできることが多々あると思う」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「昨日に続き、今日もチームにとって嬉しい一日となりました。ストフェルはここ最近の好調を維持してレースに臨みましたが、高速サーキットであるここマレーシアで7位に入賞できたことは、シンガポールでの入賞とはまた違った意味を持ってきます。今日の結果から、PUも含めた我々のマシンの実力が、ここ数戦で確実に進化していることを証明できたと思います。彼は素晴らしいスタートを決めると、そこから大きくポジションを落とすことなく、最終的には自身の最高に並ぶ7位という成績に結びつけてくれました。中盤からは終始いいペースを維持し、後続を寄せ付けない走りを見せ、本当に素晴らしいレースを展開してくれたと思います。フェルナンドについてはライバルといいバトルを見せていましたが、惜しくもポイントに届かなかったことは残念でした。チームとして確実にポイントを獲得できたこと、そしてこの暑い気候の中で週末を通してトラブルフリーで終えられたことは、我々にとっては大きな収穫でした。来週はいよいよホームグランプリの鈴鹿ですが、いい勢いを維持して日本に向かうことができると思いますし、ファンの皆さんにいいレースを見せられればと思っています」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1マレーシアGP