マクラーレン:両者ノーポイントも復調の兆し (F1モナコGP)
マクラーレンは、F1モナコGP決勝レースで、ルイス・ハミルトンが12位。ヘイキ・コバライネンは、リタイアだった。
7番グリッドからスタートしたヘイキ・コバライネンは、ポイント圏内でレースを進めるが、中盤にクラッシュし無念のリタイア。
ギアボックス交換により最後尾からのスタートとなったハミルトンは、果敢な走りで攻め続けたが、抜きにくいモナコでは12位フィニッシュがやっとだった。
両者ノーポイントだったマクラーレンだが、モナコでは高いパフォーマンスをみせており、今後のレースに期待が持てる内容だったように思う。
ルイス・ハミルトン (12位)
「非常にタフなレースだったが、全力を尽くしたし、自分のパフォーマンスには満足感を覚えている。序盤のサンデボテでBMWとちょっと接触してしまい、フロントウィングのフットプレートにダメージを受けた。このため、ずっと強いアンダーステアに悩まされることになった。ピットストップ中にウィングセクションを交換したものの、思ったほど事態は改善されなかった。終盤、ニック(ハイドフェルド:BMWザウバー)のタイヤがタレているのが分かったが、こちらも同じような状況だったので、危険を冒してオーバーテイクを狙うことはしなかった。レース中、“俺はこのファイトの結末が見たいんだ!”という『ロッキー』のセリフを思い出した。最後までできるかぎりプッシュして、絶対に完走する、という思いで走っていた。ジェンソン(バトン)とブラウンGPの面々におめでとうと言いたい。彼らは一貫して素晴らしい仕事をしている」
ヘイキ・コバライネン (リタイア)
「入賞が現実的だっただけに、この結果には失望感を覚える。第1スティントでは、なかなかタイヤ性能を引き出すことができずに苦労したが、セバスチャン・ベッテル(トロロッソ)をオーバーテイクできた。第2スティントは、タイヤの状態もかなり良くなった。ニコ(ロズベルグ:ウィリアムズ)のピットストップを待って前にでる戦術だったが、これはうまく行かなかった。高速シケインで縁石に乗り上げた時に、リアがはらんでしまった。これを抑えることができずにガードレールにヒットした。完全に僕のミスであり、スタッフに謝りたい。戦闘力のあるマシンを用意してくれた彼らの努力を無駄にしてしまった。今後もマシンの熟成開発を続けて、追い上げを図りたい」
マーティン・ウィトマーシュ(マクラーレン・チームプリンシパル)
「マシンが戦闘力に恵まれていただけに、こうしてノーポイントでモナコを後にすることが悔やまれる。木曜日や土曜午前中のフリー走行のタイムを見ていただければ、私のコメントが正しいことが分かっていただけるだろう。いかにルイスとはいえ、あのグリッドポジションではほとんどできることはない。たとえ前にいるマシンよりアドバンテージがあったとしても、モナコではオーバーテイクは非常に難しい。ヘイキは堅実なレースを続けており、入賞はほぼ確実だと思っていた。だが、スイミングプール・セクションへの進入速度が若干高すぎたようだ。リアの荷重が抜けて、挙動の乱れを回復することができなかった。2009年モナコGPは、マクラーレン・メルセデスにとって、もっといいリザルトが期待できるレースだったと思うと同時に、是非ともそうしたかったという悔しさも残っている。いずれにしても、2台ともに非常にいいペースで走行してくれたことが、今後に向けて明るい材料になった」
ノルベルト・ハウグ (メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデント)
「ルイスは、予選第1ピリオドでガードレールにヒットしてしまい、レース戦略を全面的に見直さざるを得なくなった。残り1/3以降のルイスのペースを見ていただくと分かるとおり、トラックがクリアな状況であれば、かなりのタイムで走行することができた。上位グリッドからスタートできていたら、まったく異なったリザルトになっていたことは明らかだ。ヘイキは、終盤にスイミングプールでクラッシュしたが、7番手走行中はペースも良く、好リザルトが期待されていた。すぐに気持ちを切り換えて、次戦トルコGPに向けたマシンの開発熟成に集中したい。プレステージの高いモナコを制したジェンソン・バトンとブラウンGPには、心から祝福の言葉を差し上げたい。バトンは、同一のエンジンで3連勝を達成した。これは現代F1の新記録だ」
関連:
F1モナコGP:ジェンソン・バトンが今季5勝目
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム
7番グリッドからスタートしたヘイキ・コバライネンは、ポイント圏内でレースを進めるが、中盤にクラッシュし無念のリタイア。
ギアボックス交換により最後尾からのスタートとなったハミルトンは、果敢な走りで攻め続けたが、抜きにくいモナコでは12位フィニッシュがやっとだった。
両者ノーポイントだったマクラーレンだが、モナコでは高いパフォーマンスをみせており、今後のレースに期待が持てる内容だったように思う。
ルイス・ハミルトン (12位)
「非常にタフなレースだったが、全力を尽くしたし、自分のパフォーマンスには満足感を覚えている。序盤のサンデボテでBMWとちょっと接触してしまい、フロントウィングのフットプレートにダメージを受けた。このため、ずっと強いアンダーステアに悩まされることになった。ピットストップ中にウィングセクションを交換したものの、思ったほど事態は改善されなかった。終盤、ニック(ハイドフェルド:BMWザウバー)のタイヤがタレているのが分かったが、こちらも同じような状況だったので、危険を冒してオーバーテイクを狙うことはしなかった。レース中、“俺はこのファイトの結末が見たいんだ!”という『ロッキー』のセリフを思い出した。最後までできるかぎりプッシュして、絶対に完走する、という思いで走っていた。ジェンソン(バトン)とブラウンGPの面々におめでとうと言いたい。彼らは一貫して素晴らしい仕事をしている」
ヘイキ・コバライネン (リタイア)
「入賞が現実的だっただけに、この結果には失望感を覚える。第1スティントでは、なかなかタイヤ性能を引き出すことができずに苦労したが、セバスチャン・ベッテル(トロロッソ)をオーバーテイクできた。第2スティントは、タイヤの状態もかなり良くなった。ニコ(ロズベルグ:ウィリアムズ)のピットストップを待って前にでる戦術だったが、これはうまく行かなかった。高速シケインで縁石に乗り上げた時に、リアがはらんでしまった。これを抑えることができずにガードレールにヒットした。完全に僕のミスであり、スタッフに謝りたい。戦闘力のあるマシンを用意してくれた彼らの努力を無駄にしてしまった。今後もマシンの熟成開発を続けて、追い上げを図りたい」
マーティン・ウィトマーシュ(マクラーレン・チームプリンシパル)
「マシンが戦闘力に恵まれていただけに、こうしてノーポイントでモナコを後にすることが悔やまれる。木曜日や土曜午前中のフリー走行のタイムを見ていただければ、私のコメントが正しいことが分かっていただけるだろう。いかにルイスとはいえ、あのグリッドポジションではほとんどできることはない。たとえ前にいるマシンよりアドバンテージがあったとしても、モナコではオーバーテイクは非常に難しい。ヘイキは堅実なレースを続けており、入賞はほぼ確実だと思っていた。だが、スイミングプール・セクションへの進入速度が若干高すぎたようだ。リアの荷重が抜けて、挙動の乱れを回復することができなかった。2009年モナコGPは、マクラーレン・メルセデスにとって、もっといいリザルトが期待できるレースだったと思うと同時に、是非ともそうしたかったという悔しさも残っている。いずれにしても、2台ともに非常にいいペースで走行してくれたことが、今後に向けて明るい材料になった」
ノルベルト・ハウグ (メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデント)
「ルイスは、予選第1ピリオドでガードレールにヒットしてしまい、レース戦略を全面的に見直さざるを得なくなった。残り1/3以降のルイスのペースを見ていただくと分かるとおり、トラックがクリアな状況であれば、かなりのタイムで走行することができた。上位グリッドからスタートできていたら、まったく異なったリザルトになっていたことは明らかだ。ヘイキは、終盤にスイミングプールでクラッシュしたが、7番手走行中はペースも良く、好リザルトが期待されていた。すぐに気持ちを切り換えて、次戦トルコGPに向けたマシンの開発熟成に集中したい。プレステージの高いモナコを制したジェンソン・バトンとブラウンGPには、心から祝福の言葉を差し上げたい。バトンは、同一のエンジンで3連勝を達成した。これは現代F1の新記録だ」
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