マクラーレン・ホンダ F1
プレシーズンテストは2日目を迎え、ストフェル・バンドーンが今季初テストに臨んた。

セッション開始時間の午前9時を過ぎ、バンドーンはすぐにコースインして予定されたプログラムに取り組むべくインスタレーションラップを開始。システムチェックとセットアップ変更を行いながら、29周を消化したところで、パワーユニットの電源が落ちてしまうトラブルに見舞われた。

できるだけ早くマシンをコースへ復帰させるため、チームはパワーユニットの交換を決断。ホンダは問題の原因解明に向けて詳細を確認している。

走行再開後、バンドーンは再びテストプログラムを消化し、この日はトータル37周で終了した。

ストフェル・バンドーン
「十分な走行時間は取れませんでしたが、問題があったにもかかわらず走行できたことには満足しています。4カ月ぶりにマシンに乗れたこともうれしかったです。新しいデザインの新車に初めて乗り込むときは、プッシュできる自信を得られるかが重要です。今日はマシンに乗ってすぐにいい手ごたえを感じました。それはとてもいいことだと思います。マシンの感触はよかったのですが、残念なことにパワーユニットの電源が落ちてしまいました。これについては現在原因を確認中です。この2日間少し苦戦していますが、チームはマシンをコースへ戻すべく、すばらしい仕事をしてくれたので、走行を再開することができました。まだテストの時間は残っていますし、マシンで過ごす時間のすべてがとても貴重です。私にとってはF1で初めてのシーズンなので、全周回で最大限の効果を得られるように取り組んでいます。残り2日間、フェルナンドと私がともにいい時間を過ごせるように願っています」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「パワーユニットの問題によって、今日の走行時間を伸ばせなかったのは残念です。しかし、チームは午後のセッションにマシンを復帰させるべく、パワーユニットを素早く交換するなど、いい連携ができたことは励みになります。新レギュレーション下でマシン、パワーユニットともにデザインを一新する場合、開発期間で予測していなかった問題が起こる可能性はあります。もちろんそれは不運なことですが、重要なのはそこから学ぶことであり、ホンダは可能な限り早く問題を解決できるよう、既に全力で取り組んでくれています。テストとは、シーズン開始に向けて新しくしたパーツの実証を行う場です。明日はフェルナンドがテストプログラムに臨みますが、できる限り多くの走行ができるように全力を尽くします」

長谷川祐介 (F1プロジェクト総責任者)
「29周を走行したところでパワーユニットの電源が落ちてしまいました。走行時間のロスを最小限に留めてテストプログラムを続けるべく、交換することを決めました。問題があることは分かっていますので、今回のテストではこのパワーユニットを再度使うことはせず、原因解明に向けて詳細の確認を行います。ストフェルがコースに戻ることができたため、午後にはスケジュールのばん回を図りました。今日新たな問題が出てしまったことは残念ですが、今夜も全力で作業を続け、明日のフェルナンドのセッションで大きく前進できるようにがんばります」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム