マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダは、F1カナダGPの決勝レースをフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンともにリタイアで終えた。

フェルナンド・アロンソ(リタイア)
「今日で3戦連続のリタイアとなってしまったことは少し残念に思っている。馬力を失ったためにピットインし、そこで終了となった。少しずつでも物事を立て直していく必要があるのは明らかだ」

「今の状況がどうなっているかは、みんながわかっているけど、その状況をさらに変えていくためには、今まで以上に精力的に取り組む必要がある。今後のレースに向けて実施される開発はすべて納得できる内容なので、ポジティブな兆候も見えている。今は我慢の時であり、今後も引き続き全力を尽くす必要がある。土曜日に発生したトラブルに続いて今日は2台ともリタイアする結果となり、ジェンソンと僕にとっては厳しい週末となったけど、この失敗から何か学ぶことができればと思っている。まだ競争力がないうちに、こういった問題がすべて表面化するのは良いことだ。もし、僕たちがいつか表彰台に上れるポジションで走行していたり、勝利をかけて争っていたりするときにリタイアすることになれば、今、リタイアしたときよりも痛みがさらに増してしまう。だから、先ほど言ったように、今はまだグランプリの週末ごとにいろいろ学んでいるところなので、徐々に正しい方向に持っていけるようにする」

ジェンソン・バトン(リタイア)
「今日は僕たちにとって非常に難しい一日となった。特に僕は最後尾からスタートし、おまけに最初の3周でドライブスルーペナルティーを消化しなければならなかったので、さらに厳しいレースとなった。その後は、レースペースから完全に外れてしまい、上位陣が私のマシンを周回遅れにし、ピットストップ後もまた周回遅れにされた。今日、僕たちが直面した大きな問題の一つは燃料セーブった。タイヤの温度が少し下がってしまうという問題もあったけど、それについてはプライムタイヤでのペースが比較的良かったことの表れだ。僕たちの今日のレース結果を見て、マクラーレン・ホンダ・チームが今シーズン苦戦していると言うのは簡単だろうけど、それは事実ではない。実際、僕たちは第1戦以降、非常に大規模な改善を行ってきた。難しいと感じる日もあるし、今日はまさにそういう一日だったけど、新しいプロジェクトを開始し、ゼロからスタートする際にはそういうものだ。パワーユニットの開発だけでなく、マシンの基盤となる設計哲学でさえも他チームからはまだかなり後れを取っていることは事実だけど、このような新しいプロジェクトではシーズン開始時に色々試してみない限り、上位陣のマシンと対等に戦えるようになることはない。もちろん今日は残念な結果だったけど、今のところ、今シーズンはレース毎に改善しつつあり、今日がその例外となってしまっただけだ。サーキットのレイアウト上、カナダグランプリが僕たちにとって厳しいレースになることはわかっていたので、次のオーストリアグランプリではさらなるアップデートを実施し、軌道修正したいと思う」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「一言で言えば、今日のレースは残念でした。フェルナンドは良いスタートを切り、1周目の最後には13番手から11番手に順位を上げましたが、それ以降はライバル陣のマシンが次々に追い越していくのを阻止することができませんでした。これはストレートでのスピード不足に加えて、燃費に関する懸念があったためにレースの大半でスピードを抑えて走行しなければならなかったことが原因です。20周目には順位を16番手まで落とし、現在、原因調査中の排気系トラブルによって46周目でレースを終えました。一方、ジェンソンは昨日の予選に参加できなかったために今日のレースを最後尾からスタートし、レース前にMGU-Hおよびターボの交換をする必要があったことからレース開始直後にドライブスルーペナルティーを消化しました。 58周目に差しかかる頃にはポジションを18番手に上げましたが、ジェンソンのマシンにもまた別の排気系トラブルが生じたためにリタイアとなってしまいました。当然のことながら、こういったトラブルが発生したことは非常に残念です。ただ、昨日も申し上げた通り、改善するために何をしなければならないのかは分かっていますし、今、その作業を進めているところです。時間はかかるかもしれませんが、必ず達成してみせます。この場を借りて、フェルナンドとジェンソンに感謝と称賛の意を表したいと思います。この非常に厳しい環境下で両ドライバーとも引き続きすばらしい走りを披露してくれており、我々のチームが信頼性のある競争力をつけ、いつか成功を収めるために2人とも舞台裏で非常に精力的に取り組んでくれています。 また、マクラーレンおよびホンダ両者のスタッフ一同も、同じ目標に向かって休むことなく働いてくれています。最後に、この厳しい状況でも忠実にサポートして下さるファンの方々に敬意を表します。ファンの皆さんの姿はすばらしいものがありますし、それによって勇気づけられる想いです。ファンの方々がマクラーレン・ホンダを信じて下さっていることは本当に励みになりますし、心から感謝しています」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1カナダGP