マノー・マルシャ
マノー・マルシャは、開発時間を最大限確保するために、新しいシャシーの投入を2016年まで遅らせることにしたという。

シーズン開幕直前に救済されて管財人の手を離れたマノーは、F1グリッドへの復帰を果たした。

しかし、ここまで2014年シャシーの改良版と一年落ちのフェラーリエンジンでレースを戦っている。

チームの再建は着実に進んでおり、メルセデスでテクニカルディレクターを務めていたボブ・ベルをテクニカルコンサルタントとして招き、2016年シーズンのメルセデスとのカスタマー契約について交渉中だとされる。

今シーズンのどこかで新シャシーを投入するというのがマノーの計画だったが、ここからは多忙なスケジュールのフライアウェイレースが続くこと、そして、リクルート活動を進めた結果、考え方の変更を強いられたようだ。

「シーズンの初めにあった計画では、2015年シーズン中にシャシーとパワーユニットのメジャーチェンジを行うことを想定していた」とスポーティングディレクターを務めるグレーム・ロードンは Autosport にコメント。

「しかし、開発と人員補充を進めるにつれ、その通りに実行することは次第に困難となり、次のシャシー開発を続ける利点の方が大きくなっていった」

「シャシーの開発は順調であり、ボタンを押す最適なタイミングは後ろへとずれ込んでいった。次のマシンが投入されれば、大きなステップになると誰もが確信している。私の予想では来年になると思う。これからフライアウェイが始まるので、生産時間やすべてを考え合わせると、年内の投入は難しいだろう」

新シャシーの導入は延期されても、今年のレースでのアップグレードはやめないとグレアム・ロードンは主張する。

「シンガポールと日本、もしくはそのどちらかでは新しいものを持ち込む予定だ。来年のマシンに適用できるアップグレードが多くあるので、開発時間を犠牲にすることはない。2016年の計画への支障はなく、むしろメリットの方が大きい。そのため、間違いなくこれからも改善は続いていく」

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カテゴリー: F1 / マノー / マルシャ