F1、2024年のスプリントに特別賞「グランドスラム」構想を検討
F1は、レースウイークエンドにさらなる興奮をもたらすべく、2024年のスプリントレースに特別賞「グランドスラム」を設ける案を検討しているとAutosportが報じている。

F1は現在、F1カレンダー全体に厳選されたスプリントレースを組み込むことに全力で取り組んでおり、2024年にスペクタクルをさらに微調整する方法について話し合いが行われることになりそうだ。

グランプリ首脳陣は2024年のスプリントレース数を6戦に維持することに満足しているが、F1ベルギーGPの週末に予定されているF1委員会の会合ではスプリント計画の調整について話し合うことになりそうだ。

F1最高経営責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは現在、検討されているアイデアの1つとして、スプリントウイークエンドに特別な「グランドスラム」要素を導入することを明かしていた。スプリントとメイングランプリの両方でポールポジションと勝利を獲得したドライバーにその要素が与えられることになる。

2024年のスプリント計画についてドメニカリは「スプリントは6戦になる。9月には発表できると思う。というのも、ベルギーGPの週末にF1委員会の会議が予定されているからだ」と語った。

「グランドスラム のコンセプトに沿った提案がある。それは、週末に2つのポールポジションと2つのレースで優勝したドライバーには、彼らが達成したスポーツ事業をよく表すような特別な何かを与えるべきだというものだ」

「グランドスラムのアイデアはまだ初期段階にあり、F1は最終的な賞のあり方に焦点を当てる前に、まず一般的なコンセプトについてチームと話し合いたいと考えていることが理解されている」

チャンピオンシップポイントが追加される可能性は低いと考えられているが、最終的にはドライバーが圧倒的な強さを見せた場合に与えられる特別なトロフィーやその他の報酬となる可能性もある。

「グランドスラム」のアイデアと同様に、F1チームはスプリントウィークエンドのフォーマットを来年に向けて改良すべきかどうかも議論することになっている。

タイヤ配分やパルクフェルメのルールを変更するかどうか、さらには日曜日のレースに向けて勢いをつけるために週末の流れを変えるかどうかなどが検討されているようだ。

現時点では、スプリントレースの週末の土曜日は完全に独立しており、午前中に予選のスプリントシュートアウトが行われ、午後に短いレースが行われる。

一部のチーム代表から提案されているアイデアのひとつが、スプリントウィークエンドの金曜予選でスプリントレースのグリッドを決めるというものだ。そして土曜日の午後は実際のグランプリの予選に充てられる。

一部のチーム代表が提案しているアイデアの1つは、スプリント週末の金曜日の予選でスプリントレースのグリッドを決定し、午後ではなく土曜日の午前中に行われるというものだ。そして土曜日の午後は、実際のグランプリそのものの予選に充てられることになる。

スプリント形式に何らかの変更が加えられた場合、週末のタイムテーブルにさらなる変更が加えられることになり、ファンを混乱させる危険性がある。

しかしドメニカリは、このフォーマットを変更しても多くのファンが混乱するリスクはないという調査結果を示していると主張する。

「我々はこの点を分析した。そのリスクは、変化に対して寛容な新しいファンよりも、独自の習慣を持つ忠実な視聴者に関係するものだと私は考えている」とドメニカリは述べた。

「しかし、フォーマット面では大きなニュースはない。我々はスプリントレースがある6つの週末を安定させ、長年のファンの習慣を尊重したいと考えている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / リバティ・メディア