F1主催者、無観客レースの場合はホスティング料金の再交渉を検討
F1スペインGPの舞台カタロニア・サーキットのゼネラルマネージャーを務めるジョアン・フォンセレによると、F1の主催者側は、新型コロナウイルスのパンデミックが原因で今シーズンに無観客でレースを開催する可能性のあるグランプリのホスティング料金について再交渉を行う可能性があると語る。

ジョアン・フォンセレは、リバティ・メディアは、無観客でレースを開催する必要がある場合、イベントプロモーターとの契約を何らかの形で再交渉する必要があることを“認識している”と語る。

「彼らはこれが例外的な状況であることに気付いている」とジョアン・フォンセレは AP通信 に語った。

「我々は明らかに同じページにいる。彼らがテレビ放映権のため、チームのためにいくつかのレースを開催したい場合・・・彼らは我々の収入が減少することも知っているし、今年がそのようなものになることも認識している。だから、我々が同じページにいるのは確かだ」

ジョアン・フォンセレは、F1スペインGPの主催者はバルセロナでのレースを無観客で開催することを検討さえしていないとし、スタンドが空でホスピタリティスイートがない状態でイベントを開催することで影響を受けるのはチケット販売だけではないと語る。

「カタルーニャ政府がF1に投資するのは、我々が販売するチケットのためだけではなく、イベントがカタルーニャ国内に与える経済的影響のためでもある」とジョアン・フォンセレは語る。

「国の経済的影響は非常に減少する。タクシー、ホテルなど、収入がないことを意味する・・・そうなれば2つの当事者間の合意は完全に変わってくる」

リバティ・メディアは、このコメントに対する早急な回答を避けている。

カタロニア・サーキットの集計によると、F1スペインGPは1億7,300万ドル以上をこの地域にもたらし、年間の経済効果の3億2,500万ドル近いとしている。昨年のレースウィークエンドの来場者は16万人を超えた。

ジョアン・フォンセレは、F1のCEOであるチェイス・キャリーから、F1スペインGPの可能な解決策について話し合うための電話を受けたと語る。

ジョアン・フォンセレは、チェイス・キャリーはできるだけ多くのレースを開催しようとしているが、今シーズンの再開が夏になるのか、もしくは秋にならないと再開できないのかを知るのはまだ時期尚早だと語ったとしている。

2020年のF1世界選手権は、22戦レースのうち9戦がすでに延期・中止となっており、F1は5月の終わりまで従業員のの半数を一時解雇している。大部分のF1チームもコストを削減するために同様の措置を講じている。

F1主催者は、今年15~18戦を開催したいと述べている。すでにオーストラリアGPとモナコGPは中止を決定している。

ジョアン・フォンセレは、F1スペインGPは“完全に自由に使える”グランプリもしきは主催者であり、ダブルヘッダー、週末の短縮など、安全上の問題を引き起こす可能性のあるリバースレイアウトでの走行以外のほとんどすべての提案を受け入れることができると語る。

F1で話し合われているとされているアイデアの中には、レース週末を2日間に短縮して、同じサーキットで2~3戦を連続して開催るというものがある。また、予選のフォーマット、さらにはレースのフォーマットの変更さえ話し合われている。

「コストとリスクの2つを削減する必要がある」とジョアン・フォンセレは語る。

「すなわち、移動する人が少なくなるほどリスクは小さくなり、使用する日数が少なくなり、実施するアクティビティが少なくなるほどコストが削減される。今は例外的なシーズンであり、例外的な決定を下す必要がある」」

ジョアン・フォンセレは、2021年シーズンを強化するために今年はできるだけ多くのレースをすることが鍵であると考えている。最終的にF1スペインGPがカレンダーから除外される可能性もあるが、その伝統、インフラ、場所を考慮して、彼はその可能性について楽観的だ。

ジョアン・フォンセレは、カタロニア・サーキットは”2~3週間”でレースに向けて準備することができ、F1スペインGPが最初に再開するグランプリのひとつになることを期待していると語る。

「我々シーズンを再開できるようになれば、それはヨーロッパのレースになるだろうと確信している」とジョアン・フォンセレは語った。

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カテゴリー: F1 / リバティ・メディア / F1スペインGP