リアム・ローソン レッドブルF1でのテストは「目標タイムより0.2秒遅れ」
リアム・ローソンは、レッドブルF1の2024年マシン『RB20』をシルバーストンで走らせたが、チームが設定した目標タイムよりもコンマ2秒遅かったと報じられている。

現在、レッドブル・レーシングのF1ドライバーであるセルジオ・ペレスの不振によって、早ければ夏休み後にもシートを失う可能性があるとの報道がなされた。ペレスは、新たに2025年以降の“1プラス1契約”を結んだが、そこにはパフォーマンス条項の存在が明らかになっている。

そんな中でレッドブルは、今週木曜日にF1イギリスGPが開催されたシルバーストン・サーキットで、フィルミングデーを使用してリアム・ローソンをRB20で走らせた。

レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「これらのテストはしばらく前から計画されていたもので、突然始まったものではなく、数か月前から計画されていたものだ」とSky F1に語り、今回の走行が“オーディション”であることを否定している。

「リアムは我々3のテスト兼予備ドライバーであり、それが彼の仕事だ」

だが、ここでレッドブルF1の首脳陣を納得させるタイムを出せば、セルジオ・ペレスの後任候補のポールポジションを獲得できるはずだ。

だが、PlanetF1.comの報道によると、リアム・ローソンのテスト走行は期待外れだったようだ。

「私の理解では、ローソンのフィルミングデーはレッドブルにとってやや期待外れだったようだ。彼の最速タイムは、週末のフェルスタッペンをベンチマークとした目標タイムから0.2秒遅かった」

「したがって、レッドブルのどちらかのチームでシートを確保できるかどうかは、夏休みの前の最後の2レースでペレスがどのような成績を残すかにかかっている」


セルジオ・ペレスが契約条項を満たせなかった場合、レッドブルのために戦えなくなる可能性があり、理論上はシーズン途中にシートを失うことになる。その条項のひとつは、ペレスがハンガリーとベルギーでのレース後に行われる夏休みの時点でマックス・フェルスタッペンから100ポイント以内に入る必要があるというものだ。イギリスGPの時点でペレスは137ポイント差にいる。

仮にセルジオ・ペレスの放出が決定した場合、今シーズン途中でレッドブル・レーシングに収まるのはダニエル・リカルドのようだ。

「2023年のシーズン半ばに復帰して以来、リカルドはチームメイトの角田裕毅をパフォーマンス面で圧倒したわけではないが、そもそもリカルドはあくまでも“代役”だったのではないだろうか? 2024年を締めくくるにふさわしいのは、オーストラリア人ドライバーをビッグリーグの“代役”シートに昇格させることだ」とPlanetF1.comは報道。

「これにより、リカルドのシートが空席となり、本来F1でチャンスを得るべきドライバー、リアム・ローソンがシートを獲得できる」

「ローソンは、昨年リカルドの代役としてF1マシンを駆り、その腕前を証明したが、魂を砕くほど競争の激しいマックス・フェルスタッペンと肩を並べるシートを与える前に、このスポーツの複雑さに真に向き合う時間を彼に与えるのが賢明だろう。リカルドが潔く身を引くことができる2025年にそれをしよう」

「つまり、2025年だ。ローソンがレッドブルに加わり、リカルドとペレスが去る」

「ヘルムート・マルコが最近、VCARBはジュニアチームであるべきだと主張したことは、チームが若手を採用する決定的な兆候だ。レッドブルがペレスと契約通り契約を更新しない場合、リカルドが復帰する可能性の方が、ローソンの大失敗よりも高いだろう。」

「たとえ今シーズン、彼が素晴らしい走りを見せたにもかかわらず、この“シニア”シートをめぐる議論の中で、角田裕毅の名前が真剣に受け止められていないように見えるのは不公平だとしても、リカルドの復帰の可能性の方が、ローソンがフライパンで火を燃やすような事態になる可能性よりも高いだろう」

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カテゴリー: F1 / リアム・ローソン / レッドブル・レーシング