ランド・ノリス マクラーレンF1の苦戦認める「ストレートもコーナーも遅い」

ランド・ノリスは、スプリントで3位表彰台を獲得した一方で、予選ではポールポジションを獲得したキミ・アントネッリから0.766秒差の6番手だった。自身のラップには満足しながらも、それだけでは上位争いができない現状を受け止め、チーム全体の開発スピード向上を求めている。
「言い訳はない」MCL40の競争力不足を認める
ノリスは予選後、今回の結果はドライバーではなくマシン性能によるものだと率直に語った。
「厳しいね。まだまったくペースがない。ポールから0.7秒も遅れているけど、自分のラップは本当に素晴らしかったと思う。すべてのコーナーで改善できたし、マシンから出せるものは全部引き出せたと感じている」
「つまり単純に遅いんだ。ストレートでも遅いし、コーナーでも遅い。それ以上言えることはない。今のマシンは効率が良くない。そんな状態で昨日スプリントで3位になれたのが信じられないくらいだ」
さらにノリスは、問題を曖昧にするつもりはないと続けた。
「言い訳はない。マシンは十分ではないし、それはチーム全員が分かっている。だから、とにかく努力を続けるしかない」
空力効率の低さがシルバーストンで露呈
ノリスは、アップグレードやセットアップ変更によって改善した部分はあったものの、根本的な問題は解決していないと説明した。
「マシンはいくつかの面では改善したと思う。でも理解しなければならないことがある。ストレートでも遅いし、すべてのコーナーでも遅い。マシンの効率がとても悪いんだ。ダウンフォースが足りず、ドラッグ(空気抵抗)が大きすぎる。だから今は本当に厳しい状況なんだ」
さらに、シルバーストンはその弱点が最も表れやすいコースだと語る。
「このコースは空力効率が求められるサーキットなんだ。ドラッグの影響を受ける区間が多く、ストレートもたくさんある。高速コーナーでも良くないし、低速コーナーでもタイムを失っている。このサーキットは、本当に良いマシンとそうでないマシンをはっきり示してしまう。そして僕たちは、残念ながら良いマシンではない」
シルバーストンだけの問題ではない
シルバーストンはマクラーレンの弱点が目立ちやすいサーキットではあるものの、ノリスは今回だけ特別に悪かったわけではないと説明した。
「今年は6位より上で終えられたことの方が少ない。このコースは、ストレートが速くてコーナーも速い、効率の良いマシンが有利になるサーキットなんだ」
「僕たちは両方とも遅い。オーストリアでは1分のコースで0.4秒差だった。ここは1分30秒近いから0.7秒差になるのも当然だ。特別遅くなったわけじゃない。ずっと同じなんだ」
一方で、マシンのフィーリング自体には改善を感じていたという。
「今日はクルマの感触は良かったし、前日よりも引き出せたと思う。昨日のラップが特別だったのかもしれないし、今日は他のみんながうまくまとめたということなんだろう」

決勝目標は5位「レッドブル勢と戦いたい」
ノリスは、予選でのパフォーマンスを踏まえ、決勝でも現実的な目標を見据えている。
「正直、どうなるか分からない。でもスプリントと同じように良いスタートを決めたい。今朝3位で終えられたのは、自分でもどうやって実現できたのか分からないくらいだ。1周あたり0.7秒も遅いマシンなんだから、本当に驚きだった」
その上で、現時点で狙える順位についても率直に語った。
「現実的には5位が最高だと思う。目標はレッドブル勢に勝つことだ。フェラーリとメルセデスは0.7秒速いんだから、その相手に勝とうと考えるのは少し無理がある」
開発スピードを上げなければならない
ノリスは、ライバルとの差を縮めるには時間が残されていないと危機感を示し、チームに迅速な対応を求めた。
「チームも時間が味方じゃないことは分かっている。一日中、一週間、一か月とかけて少しずつ理解していく余裕はない」
「今すぐこのマシンを理解しなければならないし、できるだけ早く、新しいパーツを投入しなければならない。他のどのチームよりも速いペースで開発しなければいけない。それが今の僕たちに求められているレベルなんだ」
スプリントでは3位表彰台を獲得したマクラーレンだったが、ノリスは現在のMCL40を「十分ではない」と厳しく評価した。空力効率の悪さによってストレート、高速・低速コーナーのすべてでライバルに後れを取っていると分析し、巻き返しにはマシンの理解と開発スピードの大幅な向上が不可欠だとの危機感を示した。
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