ランド・ノリス「前例と決めつけるのは愚か」マクラーレンF1順位交代を正当化

モンツァでノリスは2位を走行していたが、ピットストップの遅れによってチームメイトでタイトルライバルのオスカー・ピアストリの後方に後退した。だが、残り4周でマクラーレンからの指示に従ったピアストリがポジションを譲り、ノリスは再び2位に戻った。
レース序盤にはトップを走行しながらも、最終的にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えることができなかったノリスは、ピアストリが順位交代の指示に応じることに疑いはなかったと語った。
「いや、それはチームで決めたことだし、僕たち全員が合意していることだから」と、現在ピアストリとの差を31ポイントに広げられたノリスは英Motorsport Weekを含むメディアに語った。
マクラーレンは次戦バクーでコンストラクターズ選手権を決める可能性があるが、ノリスは同様の状況になったとしても、それが影響することはないと示唆している。
「シーズン終盤に似たような指示が出たら従うか」と問われると、ノリスは「従う。なぜなら、それが僕たちがチームとして合意したことだから」と答えた。

マクラーレンは外部の批判に屈しない
一方でノリスは、マクラーレンが下した順位交代の判断を巡る外部の懐疑的な声は、チームの運営に影響を与えないと主張した。
「状況ごとに違うんだ。だからそういうのを“前例を作った”なんて決めつけるのは愚かだと思う」とノリスは言う。
「僕たちはバカじゃない。いろんな場合に備えた計画がある。もし僕とオスカーの間に4台もクルマがいたら、もちろん彼は僕を前に行かせたりしないよ。それは正しくないと思うからね」
「でも今回のようにレースで争っていたわけではなく、公平にできる状況なら、チームとして公平であることを期待するだろう。チームも、どちらのドライバーにとっても不公平な理由を作りたくないんだ」
「今日は僕のせいじゃなかった。もし僕が全速でピットに入ってメカニックを全員吹き飛ばしたら、そのときにポジションを返してもらえるなんて思わない。でも今日は僕のコントロール外のことだった」
「そして、僕はこんな形で勝ちたくない。順位を与えられて勝つなんて望んでいない。オスカーも同じだ。そんな形で勝ったり負けたりしたくない」
「でも僕たちは、他人が何を言おうと、どう思おうと、チームとして正しいと考えることをやる。それが僕たちのやり方で、それを貫くんだ」
カテゴリー: F1 / ランド・ノリス / マクラーレンF1チーム / F1イタリアGP