ランド・ノリス「マクラーレン同士の接触は時間の問題」F1王座争い激化に言及

スペインGPでマクラーレンが今季3度目の1-2フィニッシュを達成し、ピアストリがトップでフィニッシュした結果、9戦終了時点でノリスはチームメイトに10ポイント差をつけられている。
今週末のカナダGPを前に、シーズンが進むにつれてチーム内バトルが避けられなくなるのではないかという問いに、ノリスは次のように答えた。
「僕らは『すべてを避ける』とは一度も言っていない。実際には、いつか何かが起きるだろうとかなりオープンに話してきたと思う」とノリス。
「そうなったときに備えておく必要がある。それはオスカーも僕も分かっている。僕らはお互いに勝ちたいと思っているけど、一番大切なのはチームとして団結していることだ。でもすべてはオープンにされているし、明らかだし、お互いに理解している」
「僕らは2人とも勝ちたいと思っているし、お互いに打ち負かしたいと思っている。でも結局のところ、シーズンを通して最もパフォーマンスを発揮したドライバーだけが勝てるんだ」
「アンドレア(チーム代表のステラ)が言っていたように、それは『もし』じゃなくて『いつ』なんだ。いつその時が来るか見てみよう。でももちろん、できる限り避けようとはするけど、レースの世界では避けられないことだよ」

モントリオールでのレースを前に、ピアストリは今季5勝を挙げ、9戦中8回表彰台に上がっている。一方、ノリスは2勝にとどまっている。
ノリスは、ピアストリが昨年と比べて「ほとんどの面で成長した」と認め、自身が今後の15戦でタイトル争いを続けるにはさらなるパフォーマンス向上が必要だと語る。
「彼はF1で3年目だ。僕も3年目の時はもっと自信を持って、知識も増えた状態でシーズンに入ったのを覚えている。ドライバーとしてより完成された感覚があるんだ」とノリス。
「彼はまさにそれを実現していて、素晴らしい走りをしているし、非常に高いレベルで戦っている。今の成績はすべて彼にふさわしいものだ。僕たちの間には、良い意味での楽しいライバル関係があるよ」
一方、ピアストリは、ノリスとの戦いが今シーズンだけにとどまらず、今後数年にわたって続くものであり、強い関係を維持することが将来にとって重要だと語っている。
「もちろん競争はあるし、お互いに勝ちたいという気持ちもある。でも僕たちは、チャンピオンを狙えるチャンスが一度きりで終わるような関係にはしたくないと以前から話してきた」とピアストリはカナダで語った。
「それが何年も続く状態にするためには、両方をしっかり支える強いチームを持つことが一番の方法なんだ。今年のチャンピオン争いがどうなるかに関係なく、それが僕たちのキャリア全体を左右する可能性があることも理解している」
「もちろん、僕たちはお互いに勝ちたいし、世界チャンピオンにもなりたい。でも同時に、それ以上に大きなビジョンがあることも分かっているんだ」
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