カッレ・ロバンペラ、シングルシーター初参戦はほろ苦い結末

WRCで2度の世界王者に輝いたロバンペラにとって、シングルシーター転向の第一歩となる週末だった。しかし4レースを通して最高位は12位にとどまり、フィナーレでは完走すら果たせなかった。理想的なデビューとは言い難い内容だった。
開幕ラウンドの舞台はハンプトン・ダウンズ。このシリーズは短期間で4イベントを戦う構成で、今後日本でスーパーフォーミュラに参戦するシーズンを前に、ロバンペラにとっては貴重な準備の場となっている。
かつてトヨタ・レーシング・シリーズとして知られたこの選手権は、現在は国際的なカテゴリーとの整合性を図るため名称を改め、オフシーズンの育成シリーズとして機能している。マシンはF3の一段階下に位置し、レース機会が限られる時期に実戦経験を積めるのが特徴だ。2026年に向けて競技分野を広げるロバンペラにとって、低プレッシャーでの導入としては理想的な舞台でもある。
もっとも準備は万全ではなかった。クリスマス前にめまいを訴え、良性発作性頭位めまい症と診断されたことで、スーパーフォーミュラのテストを欠場する事態となった。それでも回復後、木曜の事前テストから走行を開始し、金曜に3回のプラクティス、土曜朝に15分間の予選を消化した。
最初の決勝は16番手スタートから18周を戦い、1つ順位を落としてフィニッシュ。続くレース2では17番手からスタートし、12位まで順位を上げ、一時はトップ10圏内を走る場面もあった。
日曜朝の予選ではさらに前進を見せ、セッション中には一時6番手につけ、最終的に9番手を獲得。金曜プラクティス2回でトップタイムを記録していたライアン・ウッドを上回る位置につけた点は、前向きな材料だった。
続くレース3では、その朝の予選順位は適用されなかったものの、18番手スタートから13位まで挽回。週末を通して着実に経験を積み重ねていた。
しかし迎えたフィーチャーレースで状況は一変する。9番手スタートから迎えた1コーナーでセバスチャン・マンソンと接触。その余波でウッド、イェヴァン・デイビッドも巻き込む多重クラッシュとなり、ロバンペラはオープニングラップでリタイアを余儀なくされた。幸い、関係した全ドライバーに大きな怪我はなかった。

ロバンペラは週末を振り返り、次のように綴っている。
「この日の最初のレースは18番手スタートで、良いバトルをいくつか経験し、他のドライバーにタイムペナルティが出たこともあって13位で終えた。」
「週末のフィーチャーレースは9番手に予選通過したが、残念ながら1周目でコース外に押し出されてレースは終わってしまった。クラッシュに関わった4人全員が無事だったことが何よりも重要だ。」
「それでも、この週末で本当に多くの貴重な経験を積むことができたし、ここから継続して改善していけるのが楽しみだ。次のレースはタウポだ。」
シリーズ第2戦は今週末に開催され、舞台は引き続きニュージーランド北島のタウポ。走行は金曜から始まる予定で、ロバンペラにとっては巻き返しの機会となる。
カテゴリー: F1 / カッレ・ロバンペラ
