F1イタリアGP FP1展開:ルイス・ハミルトンが観衆を沸かす

一方でセッションは赤旗やマシントラブルが相次ぎ、波乱の幕開けに。アンドレア・キミ・アントネッリがロックアップを喫しながらも5番手、ランド・ノリスが6番手に入った。角田裕毅(レッドブル)は14番手に終わり、セットアップに課題を残した。
序盤:全車が積極的に走行開始
13時33分、グリーンライトと同時に多くのマシンがコースへ。マクラーレンはピアストリに代えてアレックス・ダン、アルピーヌはコラピントに代えてポール・アロンが金曜限定ドライバーとして出走した。序盤はノリスがミディアムタイヤでトップに立ち、昨年ポールの実力を示した。
中盤:フェルスタッペン先行、路面は依然スライド多発
13時44分、フェルスタッペンが1分21秒166で首位へ。「タイヤが全体的にスライドしている」と無線で報告し、ミディアムでも安定しない挙動を訴えた。観客の注目は各チームの「ロー・ダウンフォース仕様」のリアウイング。ウィリアムズは直線スピードを武器に、アルボンがハードで上位に食い込んだ。
13時52分〜:コースオフが続発
アルピーヌのアロンが小さなスピンを喫し、復帰。直後には先週ザントフォールトで表彰台を得たハジャーがシケインでコースオフ。エスケープロードを正しく使わず、白黒旗を受けた。グラベルに足を取られる場面が目立ち、ミスは即ペナルティにつながることを印象づけた。
14時05分:ハジャーのグラベル→赤旗
ハジャーがソフトで攻め過ぎてグラベルに飛び込み、大量の砂利をコースに持ち帰ったため赤旗に。その同じシケインではアントネッリも片輪を外に落とすシーンが映し出された。一時中断で路面清掃が行われ、再開を待つ。
再開後:フェラーリとサインツが攻勢
赤旗解除後、ルクレールがユーズドソフトでタイムを更新。フェルスタッペンを0.4秒上回りトップへ。一方、サインツはハードからソフトへ切り替え、終盤に3番手へ食い込む。ウィリアムズの速さを示す結果となった。この時点でのオーダーはルクレール、サインツ、フェルスタッペン、ハミルトン。
14時19分:アントネッリがロックアップ
メルセデスのアントネッリが大きなフロントロックアップを喫し、タイヤをフラットスポット。しかし走行は続け、終盤に5番手までジャンプアップする粘りを見せた。

14時22分〜チェッカー:ハミルトンが歓声を浴びる
残り10分、フェラーリ勢が好調を維持。だが最後にハミルトンがソフトで1分20秒117を記録し、観客の大歓声を浴びてトップへ浮上。「まだタイムを縮められる余地がある」と見られる走りで、フェラーリの仕上がりを印象づけた。
終盤の波乱:ラッセルがストップ
チェッカーフラッグ直前、ラッセルが「パワーを失った」と無線。メルセデスはVSC導入でセッションを終えることとなった。これにより予定していたプラクティススタートは制限されつつも、一部のドライバーは実施できた。
角田裕毅は14番手
角田裕毅(レッドブル)は1分21秒293で14番手。フェルスタッペンとの差は0.6秒ほどで、路面状況とマシンバランスに苦戦した模様。初日のセットアップ作業に課題を残す結果となった。
最終結果トップ6
1位 ハミルトン(フェラーリ)1:20.117
2位 ルクレール(フェラーリ)+0.169
3位 サインツ(ウィリアムズ)+0.533
4位 フェルスタッペン(レッドブル)+0.575
5位 アントネッリ(メルセデス)+0.823
6位 ノリス(マクラーレン)+0.904
カテゴリー: F1 / F1イタリアGP