アイザック・ハジャー レッドブルF1昇格で覚悟表明「マルコの一言で全て理解」

レッドブルはアブダビ最終戦の数日前に2026年ラインナップを正式発表。ハジャーが昇格し、角田裕毅はリザーブドライバーに回る。レーシングブルズではリアム・ローソンが残留し、新人アービッド・リンドブラッドがハジャーの空席を埋める。
「キャリアの最高の瞬間。これは新しい旅の始まり」
ハジャーは木曜メディアデーで、まずは昇格の喜びを次のように語った。
「キャリアの中で本当に素晴らしい瞬間だ。これまでの努力が報われたと感じている」
「これは新しい旅の始まりにすぎないけれど、すごくワクワクしている。F1が新しい時代に入るタイミングでもあって、とても良い時期だと思う」
昇格を知らされた経緯について問われたハジャーは、ドラマチックな発表はなかったと明かす。
「映画のように電話が鳴って『君はレッドブルのドライバーだ』みたいな演出はなかった」
「ただヘルムート(マルコ)と話をした時、『君はレッドブルで走る、そして結果を出さなければいけない』と理解した。それだけだ」
「期待値はゼロ。全員がゼロからのスタート」
2026年は大幅なレギュレーション変更が行われる。ハジャーはその点が自分にとって追い風になると考えている。
「2026年は全員がゼロからのスタートだ。だから期待値はまったく持っていない。1月と2月にチームと働き始め、人々を知っていくことがとても重要になる」
「早い段階から準備を進めることで、少しでも前に出たい」
ここ数年、フェルスタッペンのチームメイトは苦戦する傾向があるが、ハジャーは“来年は同条件になる”と強調する。
「来年は同じ車ではない。チームが作る新しい車を僕もマックスも適応しなければならない」
「車の方向性が変わっていくなら、その変化を感じ取り、理想的には自分もその変化に貢献できるようになりたい」

「フェルスタッペンと共通点はある。4度王者でもハングリーさがすごい」
フェルスタッペンとの“スタイルの類似性”について問われると、ハジャーはこう答えた。
「来年のラインナップは理にかなって選ばれたものだと思うし、新レギュレーションのタイミングも僕には理想的だった」
「マックスはとても独特なドライビングスタイルを持っているし、僕もそうだと思う。真似しているわけではないけれど、メンタリティの部分では共通点がある」
最も印象的なのは、フェルスタッペンの“飽くなき勝利欲”だという。
「4回の世界王者になっても、うまくいかないと本気で怒るし、いつも勝ちたいという気持ちを保っている。あれは本当にすごい。多くのチャンピオンはある段階でアプローチが緩むものだけれど、彼は僕と同じスタート地点に立っているかのように戦っている。とても印象的だ」
「子どもの頃に見た“最強のチーム”で、フェルスタッペンと走る」
レッドブルで走るという事実について、ハジャーは少年時代の思い出を引き合いに出した。
「ワールドチャンピオンチームで走るということ。子どもの頃はベッテルがレッドブルで勝ちまくっている姿を見ていたし、そんなチームでマックスと並んで走る——すごくエキサイティングだ」
「世界最高のドライバーと向き合うことになる。その経験が本当に楽しみだ」
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