アイザック・ハジャー F1カタールGP決勝DNFはホイールディフレクターの破損

スタート直後こそ数台に先行を許したものの、ハジャーは徐々にリズムを掴み、中団上位グループの中で安定したペースを披露。ピットストップ後にはメルセデス勢やアロンソの前でコースに復帰するなど、戦略・走行ともに冴えを見せていた。
残り数周時点では6番手を確保する競争力があり、レーシングブルズにとって今季最も強力なレース内容のひとつとなっていた。
残り10周から振動発生、破損がパンクを誘発
終盤に差し掛かった頃、ハジャーのマシンにはフロントレフト付近の異常振動が発生。縁石を避けつつ走行を続けたものの、ホイールディフレクターが完全に破損し、タイヤにダメージが及んだことでパンクが発生。マシンを止めるしかなく、レースは突然の終幕を迎えた。
アイザック・ハジャーのコメント
「レースの終わり方がとても残念だった。残り10周あたりからフロントレフトのエンドプレートが大きく振動しているのが見えて、縁石を踏まないように全力で気をつけていた。でも壊れてしまい、タイヤにダメージが発生してリタイアするしかなかった。スタートでは苦戦したところは振り返るつもりだけど、レース全体としては6位争いができていただけに、とても悔しい。週末を通してスピードは良かったので、アブダビにはポジティブな気持ちで臨みたい。」
パーメイン代表:原因は「厳しい縁石」
レーシングブルズのアラン・パーメイン代表は、今回のトラブルについて次のように述べている。
「まず最初に、アイザックには申し訳なく思っている。フロントホイールディフレクターが壊れてしまった。おそらくここの厳しい縁石が影響したと考えているが、本来あってはならないことで、原因を調査する。それまでは非常に強いレースだった。6番手争いをしていたし、本当に良い戦いができていた。」

今季最終戦アブダビへ、上位争い再現なるか
今回は結果に結びつかなかったものの、ハジャーは週末を通して優れたレースペースを見せ、中団上位で戦える力を証明した。レーシングブルズにとっても、コンストラクターズ選手権の最終順位を左右する重要な戦力となっており、最終戦アブダビGPでのポイント獲得が期待される。
悔しさの残るカタールの夜から一転、ハジャーが最終戦でどのような走りを見せるか注目される。
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