アイザック・ハジャー F1エミリア・ロマーニャGP「P5は十分狙えた」
アイザック・ハジャーがF1エミリア・ロマーニャGP予選で今季2度目となるQ3進出を果たし、レーシングブルズに今週末の好調ぶりを印象づける9番手グリッドをもたらした。FP3から一貫して上位争いに絡んでいたハジャーは、Q2でユーズドタイヤながら5番手タイムを記録。Q3では新品ソフトでさらなる上位を狙ったが、ターン3でのわずかなミスによりタイムを伸ばせず、自己ベストの更新は叶わなかった。

「今日の予選は最後の1周まではすごく順調だった。ターン3でなぜあんな風にクルマを失ったのか、自分でもよく分からない。そんなに縁石に乗ったわけでもなかったと思う」

「新品ソフトが1セット残っていて、クルマのフィーリングも素晴らしかっただけに、最後のプッシュラップを走れなかったのが本当に悔しい。今週末はずっと気持ちよくドライブできていたし、イモラは好きなサーキット。今日はP5も確実に狙えたと思っている」とハジャーは語った。

決勝に向けては、「ここはオーバーテイクが難しいけど、レースペースは悪くないし、スタートでポジションを上げて、戦略でもうまく攻めていきたい」と意欲を見せた。

アイザック・ハジャー F1 エミリア・ロマーニャGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

一方、チームメイトのリアム・ローソンは赤旗の影響によりQ1で敗退。16番手タイムに終わったが、フランコ・コラピントのペナルティによって15番グリッドからのスタートとなる。

「最後のラップを走れなかったのは残念だった。赤旗に引っかかってしまって、僕たちの予選はそこで終わった」

「1回だけの走行で、しかもアウトラップが妥協せざるを得ないものだったから、本来の力を発揮できなかった。再度アタックするチャンスもなかったし、そういうセッションになってしまった」

「この予選は本当に難しい。マシンを限界まで攻める必要があるけれど、このコースにはランオフがほとんどなく、ちょっとでもオーバーすると代償が大きい。今日の角田裕毅のクラッシュがそのことを物語っている。彼が無事で本当に良かった」

「このサーキットはすごくエキサイティングで、僕たちドライバーにとっては本当に心拍数が上がるような走行体験になる。ただ、オーバーテイクが難しいから、明日のレースは妥協を強いられるものになりそうだ。単純な戦略ではうまくいかないと思うけど、何かを起こせるように頑張ってみる。厳しいレースになるのは間違いないけどね」と話した。

予選後、レーシングブルズのチーフ・テクニカル・オフィサーであるティム・ゴスは、全体のパフォーマンスに手応えを語った。

「今日の予選セッションでは、多くのポジティブな要素が得られたが、最終的には本来得られるはずだったものをすべて得られたわけではないという印象だ」

「Q1では両ドライバーが最初のランで堅実な走りを見せてくれたが、不運にもアルピーヌのクラッシュによって2回目のアタックができなくなってしまった。これにより、ポジションを固めるチャンスを失ってしまった」

「アイザックはQ2へと進出し、リアムは惜しくも突破ならずという結果になった。マシンの強さはその後のアイザックの走りで証明され、Q3進出を果たすとともに、最後のアタックではターン1のシーケンスでわずかなミスがあり、ラップを中断せざるを得なかった。それでもユーズドタイヤで出したタイムで9番手につけている」

「良い点としては、今回投入した空力アップデートがしっかりと機能していること。Q3進出を果たせたこと、5番手が射程圏内にあったこと、そして昨日のFP2で示したレースペースが非常に強力だったことが挙げられる」

「明日の決勝には、両ドライバーともに前のマシンを追い上げられる自信を持って臨めるはずだ」

今週末のイモラでは、着実に評価を高めているハジャーの成長と、ローソンの巻き返しに注目が集まる。

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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー