スコット・ディクソン、インディカーのハイブリッドエンジンは「大幅に前進」
インディカー・シリーズは、2024年シーズンの開幕戦からエンジンに新しいハイブリッド・コンポーネントを導入することになっており、その前に数レースを残すのみとなった。

ホンダとシボレーはこの1年、バッテリーをエンジンのベルハウジング内に搭載するユニークなレイアウトを採用したハイブリッド・システムを何度もテストしてきた。

ホンダの担当者によると、メーカーが最も懸念しているのは、まったく新しい設計のコンポーネントを確実に調達することだという。しかし、それでも開発は着実に続けられ、この1年間でシステムの重量は大幅に軽減された。

コンポーネントはこれまで以上に過酷なテストに耐えており、今のところ、2024年の導入スケジュールでシリーズを継続するのに十分な持ちこたえを見せているようだ。

ホンダのテストドライバーに抜擢されたスコット・ディクソンは、最近のテストで大きな進歩を実感しているという。

ディクソンは新しいハイブリッドシステムについて「間違いなくまだ発展途上だ」と語った。「ここ数回の改良は大きな前進だと思う」

「マニュファクチャラーにとって重要なテクノロジーであり、世界規模でのメーカーの活動、特にホンダが生産している車には大きな関連性があると思う。ハイブリッドの状況は彼らにとって非常に大きい。彼らがそれに力を入れているのは知っている。インディカーも同じだ。彼らがコミットしていることだ」

「来年の導入については、ある意味であやふやな時期があったと思う。最後のテストはセブリングでとてもうまくいった。多くの距離を走った。10月、11月、12月、そして1月にも多くのマシンが走った」

「テクノロジーはかなりクールだ。IMSAや他のフォーミュラで見てきたような通常のシステムとは違う。自動運転にこだわらず、ドライバーのインプットの要素にこだわってほしい。それは僕たちのレースにも刺激を与えると思います。

「正しい方向に向かっていると思う。時期が近づいてみないとわからないけどね。このために多くの努力が払われているし、彼らがもたらした技術を見るのはクールだ」

インディカー ホンダディクソンは開発プロセスを通じてホンダのテストドライバーに指名されている。

インディカーは当初、ハイブリッド・システムを新しい2.4リッター・エンジンとともに2023年シーズンに導入する予定だったが、開発の問題とパンデミック関連のサプライチェーンの問題が重なり、延期を余儀なくされた。

大型エンジンの開発は一時中断され、その間にハイブリッド・コンポーネントをレースで使えるようにすることに集中した。

時間が経つにつれてテストは頻繁に行われるようになり、秘密裏に行われることも少なくなったが、インディカーのファンは、新しいコンポーネントでもエンジン音に変化がないことに満足している。

音がエンターテインメントとして重要な役割を果たすことを理解しているディクソンにとっては、この点もポジティブな要素だ。

「そうだね。僕はレーシングカーのようなサウンドのマシンに情熱を注いでいる。インディカーの将来にとって、それは間違いなく重要なことだ」

「繰り返しになるけど、テクノロジーにもスポットライトが当たるといいね。他のフォーミュラで見てきたものとは間違いなく違うと思う」

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カテゴリー: F1 / インディカー