インディカー・シリーズ 佐藤琢磨
44回という長い歴史を誇り、インディアナポリス500に次ぐビッグイベントとして人気の高いグランプリ・オブ・ロングビーチで、アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)がポールポジションから他を寄せ付けない圧勝を飾った。

海沿いのダウンタウン中心部にレイアウトされた全長1.968マイルのストリートコースを85周して争われるレースで、26歳のカリフォルニア出身ドライバーはスタートからトップをキープし、ピットストップを行なったタイミングを除く71周のリードラップを記録して優勝した。

この勝利はロッシにとって2018年シーズン最初のもので、彼のキャリア3勝目となった。開幕2レースで連続3位フィニッシュして来ているロッシは、今回の優勝で獲得ポイントを126点へと伸ばし、ポイント2位のジョセフ・ニューガーデン(シボレー)に22点の差をつけてのポイントリーダーに躍り出た。

ホンダはインディカーシリーズのマニュファクチャラーズチャンピオンシップにおけるリードを、今日のシリーズ第3戦で広げることに成功した。ライバルのシボレーの193点獲得に対して、ロングビーチで5人がトップ6入りしたホンダのポイントは263点へと伸びた。

インディカー2年目のエド・ジョーンズ(Chip Ganassi Racing)が13番手スタートから、レースでのキャリアベスト・タイとなる3位フィニッシュした。昨年3位フィニッシュしたインディ500はウイナーだけがビクトリーレーンに招かれるため、インディカーで初めて表彰台に上る栄誉に浴した。

グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)はスタート直後のアクシデントでペナルティを科せられて一度は最後方まで下がりながらも、すばらしい追い上げで5位フィニッシュを実現している。

そして、ルーキーの中からザック・ビーチ(Andretti Autosport)が4位、彼のチームメートであるマルコ・アンドレッティ(Andretti Herta Autosport w/ Curb-Agajanian)も6位でゴールし、昨年度ロングビーチウイナーのジェイムズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)は9位だった。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、予選22番手からの後方スタートだったが、1台ずつ着実に仕留めて15ラップを終える前に15番手までポジションを上げ、18周目にはトップ10入りを果たした。レースの折り返し点が近づいた40周目、佐藤琢磨の順位は7番手にまで上がっており、トップ5フィニッシュ、さらには表彰台も視野に入れた戦いを続けていた。

ところが、42周目からのフルコースコーション後のリスタートで、更なるポジションアップをして行こうという時に、目の前を走っていたマシンがバランスを崩し、レーシングラインを外れた後にすぐ戻って来たために佐藤琢磨と接触し、マシンはフロントサスペンションを破損。レースを続けるにはピットでのリペアが必要となり、周回遅れに陥って21位でのゴールとなった。

インディカーシリーズの次戦は南部アラバマ州のバーミンガムへと舞台を移し、今シーズン最初の常設ロードコース(バーバー・モータースポーツ・パーク)でのレース、Hondaグランプリ・オブ・アラバマ(4月22日決勝)が行われる。

アレクサンダー・ロッシ(優勝)
「私は北カリフォルニアの出身なので、ロングビーチは本当の意味でホームレースとは呼べませんが、同じカリフォルニア州のレースであり、家族や多くの友人たちが応援しにきてくれたことと、大勢のファンが暖かく迎えてくれたことにより、ホームレースのように感じることができました。このレースが長く続いて来ているのは、そうしたすばらしい雰囲気を備えているからなのでしょう。ロングビーチのダウンタウンに来てレースができるだけでも幸せですが、今日の私たちは優勝することができ、本当にうれしくて仕方ありません。自分にとって、長く記憶に残る勝利となるのは間違いありません。こんなにたくさんのファンが私たちの勝つところを目撃してくれたことも喜びたいと思います」

佐藤琢磨(21位)
「難しいレースでしたが、私たちはエキサイティングな戦いができたと思います。作戦も大事だがオーバーテイク可能なマシンとすることの方が大事だとチームと話し、セットアップを変更してレースに臨みました。その狙い通りになって1台ずつパスして行くレースを戦えました。力強いマシンで6位にまで順位を上げることができたのですが、残念なことにリスタートの後にライアン・ハンターレイがターン5でバランスを崩して大きくスライドしました。彼はその直後にグリップを復活させて僕のラインに戻って来たため、何とか避けようとしたのですが、彼のマシンと接触。軽くぶつかっただけと感じましたが、こちらのフロントサスペンションが壊れ、ピットでの修理が必要となりました。あのまま走れていたら表彰台に上ることが可能だったでしょうから、本当に残念です。今日のレースは目指す結果につながりませんでした。しかし、そこに至るまでに力強い走りができたことをポジティブに捉え、次戦に臨みたいと思います」

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カテゴリー: インディカー