【WTCC】 ホンダ:逆転での両タイトル獲得に望み / 第9戦マカオ
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦マカオ大会のメインレースが、11月19日(日)に行われた。
Castrol Honda World Touring Car Teamは、予選2番手のノルベルト・ミケリスがフロントローを獲得、エステバン・エステバン・グエリエリは5番手。道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)は7番手からレースに挑んだ。
前日のオープニングレースで大きなダメージを受けたノルベルト・ミケリスとエステバン・グエリエリのマシンは、チームの懸命な作業によって修復が完了。無事にグリッドにつくことができた。
前日からの雨でウエットコンディションとなったレースは、セーフティカー先導によるスタートに。2周に渡るセーフィティカー先導のあと、レースが始まった。ノルベルト・ミケリスはポジションを守ったまま、リスボアベントを通過。エステバン・グエリエリも好ダッシュで4番手にポジションをアップする。道上龍は開始早々に隙を突かれ、後続にパスされて11番手に後退した。
トップを追うノルベルト・ミケリスだが、その差はなかなか縮まらず、2番手をキープ。エステバン・グエリエリは5秒以上あった3番手との差を徐々に詰めていく。道上龍は7周目にポジションを一つ上げるが、8周目にリスボアでガードレールに接触し、15番手にダウン。9周目にはエステバン・グエリエリがリスボアベントで前車をパスし、3番手に上がった。
最終的に、ノルベルト・ミケリスは2番手を死守してフィニッシュ。エステバン・グエリエリは最終ラップに後続に抜き返され、4位でレースを終えた。道上龍は15位で完走を果たした。
マカオ大会を終え、ホンダはマニュファクチャラーズランキングでトップとの差を12.5ポイントに縮め、ドライバーズチャンピオンシップでもノルベルト・ミケリスがトップとの差を6.5ポイントに縮めた。チームは逆転での両タイトル獲得を狙い、最終戦に挑む。
シーズン最終戦となる第10戦カタール大会は、11月30日(木)~12月1日(金)の2日間にわたって、カタール・ドーハで開催される。
ノルベルト・ミケリス (2位)
「2位は、ドライバーズチャンピオンシップ争いにとって非常に重要な結果です。これで、トップと6.5ポイントというわずかな差で最終戦に挑めます。チームによる懸命な作業がなければ、これは実現できませんでした。徹夜の作業で2台のマシンを仕上げてくれた彼らに感謝しています。ウエットの難しい状況で、早い段階にトップを狙うトライを試してみましたが、このコンディションの中ではプッシュする自信がありませんでした。エステバン(グエリエリ)は途中3番手になり、安全なギャップを作る手助けをしてくれました。大きな助けになり、感謝しています」
エステバン・グエリエリ (4位)
「Hondaで4レースを戦い、そのすべてでトップ6に入ることができました。私は満足のいく仕事ができたと思います。まずは、徹夜でマシンを修復してくれたチームに感謝しなければなりません。私は3位に上がることができましたが、そのときはミケリス選手にぶつからないようにしなければならなかったので、かなり大変な状況でした。しかし、彼の2位というポジションを守ることができたと思います。最終的にはファイナルラップで表彰台を失いましたが、重要だったマニュファクチャラーズ、そしてチャンピオンシップのポイントには影響しないので、十分に貢献できたと思います。この結果に非常に満足しています」
道上龍 (15位)
「今日は、昨日のドライからウエットになり、難しいレースでした。フォーメーションラップから、水溜りやわだちがあちこちにあり、どのラインを取ればいいかを探りながらのレースでした。セーフティカーがいなくなった直後、慎重に行き過ぎて4つポジションを落としてしまいました。徐々に状況を把握していき、最終コーナーの手前で前のクルマを抜いたのですが、直後にリスボアでガードレールにヒットしてしまい、そのままエスケープゾーンにコースアウトしてしまいました。あとは最後まで走りきるのが精一杯でした。22年前、F3のデビューレースでこのコースを走ったことがあったのですが、ウエットでも結果を残せなかったのは残念です。次戦のカタールも初めてのコースであり、初めてのナイトレースですが、チャンピオン争いに貢献できるよう、がんばりたいと思います」
古川隆一 (Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー)
「ウエットコンディションになってしまったのが残念でした。ドライでレースができれば、スタートでもラップペースでもかなりアドバンテージがあると思っていましたが、それが活かせず終わってしまいました。ミケリス選手については、もちろん優勝を狙ってはいましたが、チャンピオンシップを考慮するとあまりリスクは負えないと判断し、レースの状況を見て、2位でしっかりポイントを重ねる戦略としました。今回のマカオは、道上選手の表彰台があり、これでミケリス選手の優勝があれば満足のいく結果だったのですが、それは叶いませんでした。しかし、このような特殊なコースでも、マシンの速さを示すことができたことはよかったと思っています。そして、両チャンピオンシップのポイント差も大きく縮めることができました。最終戦には、エンジンのアップデートと新フロアなどシャシー側にも新たなアイテムを投入して、全力でタイトル奪還を狙います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1
Castrol Honda World Touring Car Teamは、予選2番手のノルベルト・ミケリスがフロントローを獲得、エステバン・エステバン・グエリエリは5番手。道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)は7番手からレースに挑んだ。
前日のオープニングレースで大きなダメージを受けたノルベルト・ミケリスとエステバン・グエリエリのマシンは、チームの懸命な作業によって修復が完了。無事にグリッドにつくことができた。
前日からの雨でウエットコンディションとなったレースは、セーフティカー先導によるスタートに。2周に渡るセーフィティカー先導のあと、レースが始まった。ノルベルト・ミケリスはポジションを守ったまま、リスボアベントを通過。エステバン・グエリエリも好ダッシュで4番手にポジションをアップする。道上龍は開始早々に隙を突かれ、後続にパスされて11番手に後退した。
トップを追うノルベルト・ミケリスだが、その差はなかなか縮まらず、2番手をキープ。エステバン・グエリエリは5秒以上あった3番手との差を徐々に詰めていく。道上龍は7周目にポジションを一つ上げるが、8周目にリスボアでガードレールに接触し、15番手にダウン。9周目にはエステバン・グエリエリがリスボアベントで前車をパスし、3番手に上がった。
最終的に、ノルベルト・ミケリスは2番手を死守してフィニッシュ。エステバン・グエリエリは最終ラップに後続に抜き返され、4位でレースを終えた。道上龍は15位で完走を果たした。
マカオ大会を終え、ホンダはマニュファクチャラーズランキングでトップとの差を12.5ポイントに縮め、ドライバーズチャンピオンシップでもノルベルト・ミケリスがトップとの差を6.5ポイントに縮めた。チームは逆転での両タイトル獲得を狙い、最終戦に挑む。
シーズン最終戦となる第10戦カタール大会は、11月30日(木)~12月1日(金)の2日間にわたって、カタール・ドーハで開催される。
ノルベルト・ミケリス (2位)
「2位は、ドライバーズチャンピオンシップ争いにとって非常に重要な結果です。これで、トップと6.5ポイントというわずかな差で最終戦に挑めます。チームによる懸命な作業がなければ、これは実現できませんでした。徹夜の作業で2台のマシンを仕上げてくれた彼らに感謝しています。ウエットの難しい状況で、早い段階にトップを狙うトライを試してみましたが、このコンディションの中ではプッシュする自信がありませんでした。エステバン(グエリエリ)は途中3番手になり、安全なギャップを作る手助けをしてくれました。大きな助けになり、感謝しています」
エステバン・グエリエリ (4位)
「Hondaで4レースを戦い、そのすべてでトップ6に入ることができました。私は満足のいく仕事ができたと思います。まずは、徹夜でマシンを修復してくれたチームに感謝しなければなりません。私は3位に上がることができましたが、そのときはミケリス選手にぶつからないようにしなければならなかったので、かなり大変な状況でした。しかし、彼の2位というポジションを守ることができたと思います。最終的にはファイナルラップで表彰台を失いましたが、重要だったマニュファクチャラーズ、そしてチャンピオンシップのポイントには影響しないので、十分に貢献できたと思います。この結果に非常に満足しています」
道上龍 (15位)
「今日は、昨日のドライからウエットになり、難しいレースでした。フォーメーションラップから、水溜りやわだちがあちこちにあり、どのラインを取ればいいかを探りながらのレースでした。セーフティカーがいなくなった直後、慎重に行き過ぎて4つポジションを落としてしまいました。徐々に状況を把握していき、最終コーナーの手前で前のクルマを抜いたのですが、直後にリスボアでガードレールにヒットしてしまい、そのままエスケープゾーンにコースアウトしてしまいました。あとは最後まで走りきるのが精一杯でした。22年前、F3のデビューレースでこのコースを走ったことがあったのですが、ウエットでも結果を残せなかったのは残念です。次戦のカタールも初めてのコースであり、初めてのナイトレースですが、チャンピオン争いに貢献できるよう、がんばりたいと思います」
古川隆一 (Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー)
「ウエットコンディションになってしまったのが残念でした。ドライでレースができれば、スタートでもラップペースでもかなりアドバンテージがあると思っていましたが、それが活かせず終わってしまいました。ミケリス選手については、もちろん優勝を狙ってはいましたが、チャンピオンシップを考慮するとあまりリスクは負えないと判断し、レースの状況を見て、2位でしっかりポイントを重ねる戦略としました。今回のマカオは、道上選手の表彰台があり、これでミケリス選手の優勝があれば満足のいく結果だったのですが、それは叶いませんでした。しかし、このような特殊なコースでも、マシンの速さを示すことができたことはよかったと思っています。そして、両チャンピオンシップのポイント差も大きく縮めることができました。最終戦には、エンジンのアップデートと新フロアなどシャシー側にも新たなアイテムを投入して、全力でタイトル奪還を狙います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1