ホンダF1 カナダGP展望 折原伸太郎「ドライバビリティを強化」
ホンダは2026年F1シーズン第5戦カナダGPに向け、エネルギーマネジメントとドライバビリティのさらなる最適化に取り組む。

舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは長い直線と低速コーナーを併せ持つストップ&ゴー型レイアウトで、2026年レギュレーション下ではパワーユニット制御の完成度が大きく問われる週末となる。

今大会はスプリントフォーマットで開催され、現地時間5月22日(金)にFP1とスプリント予選、23日(土)にスプリントと公式予選、24日(日)に決勝レースが行われる。限られた走行時間の中でセットアップとエネルギー戦略をまとめ上げる必要があり、各メーカーにとってFP1の重要性が例年以上に高まっている。

マイアミGPの成果をカナダで継続検証
ホンダ F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、前戦マイアミGPで得たデータを踏まえ、モントリオールでも継続検証を行うと説明した。

「マイアミGPでは、バッテリー振動対策の効果と、パワーユニット全体の信頼性を確認することができました。また、2026年新レギュレーションにおけるエネルギーマネジメントについて重要な学びの機会となり、カナダGPでも継続して取り組んでいきます」

ドライバビリティ向上が週末の鍵
折原伸太郎は、特にドライバビリティ向上が週末の重要テーマになると語る。

「ストロール選手のホームレースでもあるモントリオールでは、ドライバーがさらに自信を持って走行できるよう、ドライバビリティとエネルギーマネジメント戦略の強化に注力します。これは週末を通じた重要な目標です。コーナー進入時により高いスピードを維持できるような自信を持つことができれば、ラップタイムの向上につなげられます」

ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでは、バックストレートへ向かう低速コーナーやターン1〜2の立ち上がりでのトラクション性能が重要となる。2026年仕様のパワーユニットでは、MGU-Kによる回生とデプロイメント制御がラップタイムに与える影響も大きく、ドライバーが安心してアクセルを踏める特性づくりが鍵になる。

ホンダ F1 カナダグランプリ

スプリント週末で重要となる60分FP1
さらに、スプリント週末特有の制約も大きなポイントとなる。

「カナダはスプリントレースのフォーマットで開催されるため、FP1が非常に重要になります。今大会では通常通り60分のセッションとなるため、時間内にあらゆる要素を最適化する必要があります。また、このサーキットは長い直線があり、この区間に向けたデプロイメントの最適化も重要です」

「バックストレートの手前には低速コーナーがありますし、ターン1、2も同様に低速で難しいセクションです。加えて、ウェットコンディションとなる可能性や気温の低下も考慮しなければなりません。こうした条件下ではグリップの確保が難しく、MGU-Kの制御精度やトルク供給の精度など、ドライバビリティの重要性がさらに高まります」

マイアミGPで確認した信頼性改善を実戦で再び証明できるか。そして、2026年F1で重要性を増すエネルギーマネジメント戦略をどこまで洗練できるか。ホンダにとってカナダGPは、今後を占う重要な検証の場となる。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1カナダGP / アストンマーティンF1チーム