ホンダF1、アストンマーティンと始動「2026年F1復帰は“挑戦の原点”」

東京で開催された「2026 Honda × Aston Martin Aramco F1 Team ニューパートナーシップ始動発表会」で、本田技研工業 代表執行役社長の三部敏宏は、F1参戦を「挑戦の原点」と位置付け、新時代のF1に向けた決意を語った。
「ホンダにとってF1への参戦は、1964年に四輪車を販売して間もない頃から挑戦してきた、世界最高峰の舞台です。数々の困難を乗り越え、翌年の1965年にはメキシコグランプリで初勝利を挙げることができました」と三部は述べた。
F1への挑戦が、創業初期から続くホンダの原点であることを強調し、その後の歩みについても言及した。
「1980年代中盤から1990年代前半にかけては、ウィリアムズやマクラーレンと共に黄金時代を築くことができましたし、2021年にはレッドブル・レーシングと共にドライバーズチャンピオンを獲得することもできました。F1は、常にホンダの挑戦と革新を象徴する舞台であり、多くの成果とドラマを生み出してきたと考えています。」
F1参戦の本質について、創業者の精神との結び付きを次のように語った。
「世界最高峰のレースであるF1に参戦することは、『世界一にこだわれ』『最も困難なものへ挑戦せよ』という創業者・本田宗一郎の精神を体現するものです。これは、ホンダが大切にしてきた“挑戦への姿勢”の原点でもあります。」
2026年から始まる新レギュレーションについては、F1が大きな転換期を迎えるとの認識を示した。
「2026年には、F1は車体とパワーユニットの両面で大きなレギュレーション変革を迎えます。パワーユニットでは電動出力が従来の約3倍となり、内燃機関にはサステナブル燃料の使用が義務付けられます。F1は、電動技術と脱炭素の両方に挑む次世代モータースポーツへと進化していきます。」
さらに、コストキャップ制度の影響についても触れている。
「コストキャップ制度の導入により、限られた開発資源の中で、いかに最大限の成果を上げていくかという開発効率が、これまで以上に重要になってきます。」
こうした新時代に向けた取り組みとして、ホンダはHRCを中心に新型パワーユニットの開発を進めている。
「ホンダのレース運営子会社であるHRCが、2026年シーズンに向けて新型パワーユニット『RA626H』を開発しています。アストンマーティンと共に、世界の頂点を目指して挑戦を続けていきます。」

また、F1マシンに掲げる新たなHマークについても説明した。
「RA626Hを搭載するF1マシンには、ホンダ四輪事業の新たなシンボルとなる、新デザインのHマークを掲げていきます。このHマークは、四輪事業の変革を象徴するものです。」
モータースポーツ活動を通じた技術と人材の循環については、次のように述べている。
「F1は技術の頂点であると同時に、人材育成の場でもあります。世界の強豪たちとの競争の中で鍛えられた人材が、再び商品開発に合流することで、より多くのお客様に喜びと感動を提供できる商品が生まれていくと考えています。」
最後に、F1技術の将来展開と社会への貢献について、次のように締めくくった。
「F1で培われる高効率燃焼技術や熱マネジメント、高出力モーターや大型ターボ、サステナブル燃料といった技術は、次世代ハイブリッド車やEVだけでなく、eVTOLや航空機エンジンなど空のモビリティにも応用されています。ホンダはF1技術を起点に、陸・海・空・宇宙にわたるモビリティ分野で技術革新を進め、持続可能な社会の実現に貢献していきます。」
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