ホンダ F1エンジンのアストンマーティン以外への供給先拡大も視野

2021年シーズン終了後の正式な撤退を経て、ホンダは来年、F1に復帰する。グリッドから撤退したにもかかわらず、ホンダはレッドブルと密接な技術提携を維持してきたが、2026年に導入される新しいパワーユニットのレギュレーションを考慮して、復帰を決断した。
ホンダは、2026年に導入される新しいパワーユニットの規定を踏まえ、F1の新たなエンジン時代に参入する5つのメーカーのうちの1つであり、2009年からさまざまな形態でメルセデスエンジンを使用してきたアストンマーティンに独占的にエンジンを供給することになる。
しかし、ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)の渡辺康治社長は、将来的には多角化を視野に入れている可能性を示唆した。
「当社はレース会社なので、より多くのチームにパワーユニットを供給する機会があれば、それを追求していきます」と渡辺康治は述べた。
「我々は何も排除しません」
「しかし、現時点では、我々の主な焦点は、パートナーであるアストンマーティンと良好な関係を築くことです」
「現時点では、さらに多くのチームに供給して拡大する計画はなく、まだその段階ではありません」

ホンダ、アストンマーティンの成功に焦点を当てる
エンジンレギュレーションの変更が、新しいシャシーのルールと並行して導入される中、アストンマーティンは新たな時代の幕開けを力強く飾ろうとしている。
アストンマーティンは、エイドリアン・ニューウェイを擁し、F1の勢力図を塗り替えるべく、新しいマシンの設計に取り組んでいる。
しかし、2014年以来初めてエンジンに大きな変更が加えられるため、来年のグリッドの競争状況を形作る上で重要なコンポーネントとなることは、多くの専門家によって指摘されている。
「現時点では、ホンダF1プロジェクトリーダーの(角田哲史)に求めるのは、アストンマーティンで勝利できるようなエンジンを確実に開発してほしいということだけです」と渡辺康治は付け加えた。
「現在、我々は複数のチームにパワーユニットを供給しているが、落ち着いて実現可能になれば、拡大を検討しなければならなりません」
「とはいえ、現時点では積極的な検討はしていない。角田自身、現在のプロジェクトに集中させてほしいと頼んできています」
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