ホンダ、米国のHRDをHRC USに社名変更…F1活動も日米で協力体制
米国の四輪レース開発子会社であるHonda Performance Development(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント/HPD)は、2024年からHonda Racing Corporation USA(ホンダ・レーシング・コーポレーション・ユーエスエー/HRC US)へ社名変更する。
これを機に、HRC USは北米のみならずF1を含むホンダのグローバル四輪モータースポーツの活動を担う。そして、日本の株式会社ホンダ・レーシング(HRC)とともに日米のHRC各々が独立したホンダのレース開発専門子会社として個々の強みを持ち寄り、ホンダの四輪モータースポーツの開発力をグローバルで高めていく
HRCは、1982年に二輪のレース用車両・パーツの開発、販売を目的として、埼玉県朝霞市で設立され、以後、40年に渡り、ロードレース、モトクロス、トライアル、ラリーレイドなど、さまざまなカテゴリーの世界選手権、および国内選手権で勝利を重ねている。
2022年には、F1を含む四輪レース開発機能が合流し、栃木県さくら市を拠点とするHRC Sakuraが設立された。以降、4輪レースの開発機能を有したHRCは、HRC Sakuraを中心に、F1用のパワーユニット(PU)に関してRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)に技術支援を行い、Oracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング)のタイトル獲得に貢献している。
さらに、2026年からはAston Martin Aramco Cognizant Formula One Team(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チーム)にPUを供給していく。
一方、HPDはインディカー・シリーズへのエンジン供給を目的にHondaの米国販売子会社であるアメリカン・ホンダモーター(American Honda Motor)の100%子会社として1993年に設立された。以後、30年に渡ってインディカーをはじめ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)、SCOREバハ1000への参戦や、ツーリングカーやジュニアカテゴリーレースなどに携わってきた。インディカーでは合計410戦中、180勝をあげ、13回のドライバータイトルと10回のマニュファクチャラーズタイトルに加え、伝統のインディアナポリス500マイルレース(インディ500)では佐藤琢磨選手の2回を含む15回の優勝を達成している。さらにIMSAにはAcuraブランドで参戦しており、2018年から現在までにデイトナ24時間レースを3度制覇、年間ドライバータイトルとマニュファクチャラーズタイトルもそれぞれ3回獲得している。
なお、2024年1月27日~28日にフロリダ州で開催されるデイトナ24時間レースが、HRC USとしての初レースとなる。昨年、デビュー戦で優勝したAcura ARX-06がHPDロゴをあらためHRCロゴをまとい、この24時間の耐久レースを戦う。
ホンダ・レーシングの渡辺康治社長は「HRCブランドを高め、Hondaのモータースポーツ活動を持続していくために、日米Hondaのモータースポーツ開発力を束ねた一体運用は大きな力になるでしょう。日米HRCのエンジニアが協調すればより強くなることができると確信しています。アメリカのスタッフがHRCの仲間になることを心より歓迎します」とコメント。
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント社長のデイビッド・ソルターズは「HPDには有能な技術者たちが切磋琢磨して、過去30年に渡る北米でのHondaのレーシング・ヘリテージ構築に貢献してきた実績があります。これからはグローバルなレース組織の一員として、日本のHRCメンバーとともに世界のレース界でホンダ・レーシングを体現していく役割を担うことを光栄に思います。変わらず米国でのレース活動に取り組みながら、グローバルな舞台で人と技術を磨いていきます」と語った。
カテゴリー: F1 / ホンダF1
これを機に、HRC USは北米のみならずF1を含むホンダのグローバル四輪モータースポーツの活動を担う。そして、日本の株式会社ホンダ・レーシング(HRC)とともに日米のHRC各々が独立したホンダのレース開発専門子会社として個々の強みを持ち寄り、ホンダの四輪モータースポーツの開発力をグローバルで高めていく
HRCは、1982年に二輪のレース用車両・パーツの開発、販売を目的として、埼玉県朝霞市で設立され、以後、40年に渡り、ロードレース、モトクロス、トライアル、ラリーレイドなど、さまざまなカテゴリーの世界選手権、および国内選手権で勝利を重ねている。
2022年には、F1を含む四輪レース開発機能が合流し、栃木県さくら市を拠点とするHRC Sakuraが設立された。以降、4輪レースの開発機能を有したHRCは、HRC Sakuraを中心に、F1用のパワーユニット(PU)に関してRed Bull Powertrains(レッドブル・パワートレインズ)に技術支援を行い、Oracle Red Bull Racing(オラクル・レッドブル・レーシング)のタイトル獲得に貢献している。
さらに、2026年からはAston Martin Aramco Cognizant Formula One Team(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チーム)にPUを供給していく。
一方、HPDはインディカー・シリーズへのエンジン供給を目的にHondaの米国販売子会社であるアメリカン・ホンダモーター(American Honda Motor)の100%子会社として1993年に設立された。以後、30年に渡ってインディカーをはじめ、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権(IMSA)、SCOREバハ1000への参戦や、ツーリングカーやジュニアカテゴリーレースなどに携わってきた。インディカーでは合計410戦中、180勝をあげ、13回のドライバータイトルと10回のマニュファクチャラーズタイトルに加え、伝統のインディアナポリス500マイルレース(インディ500)では佐藤琢磨選手の2回を含む15回の優勝を達成している。さらにIMSAにはAcuraブランドで参戦しており、2018年から現在までにデイトナ24時間レースを3度制覇、年間ドライバータイトルとマニュファクチャラーズタイトルもそれぞれ3回獲得している。
なお、2024年1月27日~28日にフロリダ州で開催されるデイトナ24時間レースが、HRC USとしての初レースとなる。昨年、デビュー戦で優勝したAcura ARX-06がHPDロゴをあらためHRCロゴをまとい、この24時間の耐久レースを戦う。
HRC US IMSA参戦車両「Acura ARX-06」イメージ
ホンダ・レーシングの渡辺康治社長は「HRCブランドを高め、Hondaのモータースポーツ活動を持続していくために、日米Hondaのモータースポーツ開発力を束ねた一体運用は大きな力になるでしょう。日米HRCのエンジニアが協調すればより強くなることができると確信しています。アメリカのスタッフがHRCの仲間になることを心より歓迎します」とコメント。
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント社長のデイビッド・ソルターズは「HPDには有能な技術者たちが切磋琢磨して、過去30年に渡る北米でのHondaのレーシング・ヘリテージ構築に貢献してきた実績があります。これからはグローバルなレース組織の一員として、日本のHRCメンバーとともに世界のレース界でホンダ・レーシングを体現していく役割を担うことを光栄に思います。変わらず米国でのレース活動に取り組みながら、グローバルな舞台で人と技術を磨いていきます」と語った。
カテゴリー: F1 / ホンダF1