F1バルセロナGP予選 ピレリ総括「ソフト3スティント戦略も理論上は可能」

一方で、決勝は予選以上にタイヤマネジメントが勝敗を左右する展開となりそうだ。
路面温度は50度を超える見込みで、ピレリは2ストップ戦略を基本線と予測している。高温による熱劣化が大きく、戦略の柔軟性がレース結果を左右する重要な要素となる。
ラッセルがハミルトンを抑えてポールポジション獲得
予選は気温30度、路面温度53度という厳しいコンディションの中で行われた。
ラッセルはQ3で1分14秒679を記録し、フェラーリ移籍後初勝利を狙うハミルトンを0.064秒差で上回った。アントネッリも0.319秒差の3番手につけ、メルセデス勢がフロントロウと3番手を確保した。
土曜日午前のFP3では全ドライバーがソフトタイヤ(C4)を中心に使用し、予選シミュレーションに集中。ラッセルが1分15秒679で最速となり、オスカー・ピアストリ、シャルル・ルクレールが続いた。
なお、今回のポールポジション賞は、自転車トラック競技でオリンピック金メダル6個、世界選手権11回優勝を誇るクリス・ホイ氏から授与された。

ピレリ「2ストップが有力」と分析
ピレリのモータースポーツディレクターであるダリオ・マラフスキは、週末を通じて確認されている熱劣化の大きさが決勝でも重要な要素になると説明した。
「昨日から明らかだったが、今日のデータでも確認されたように、高い熱劣化のため2回目のアタックでタイムを更新することは不可能だった」
「53度という記録的な路面温度によって、ラップタイムはシミュレーションより約0.9秒遅くなった」
マラフスキによれば、決勝では少なくとも2ストップ戦略が主流になる見通しだ。
決勝はタイヤ戦略が勝敗の鍵
ピレリはミディアム(C3)とハード(C2)を軸とした戦略を有力視している。
「多くのチームは昨日からC2タイヤを2セット温存している。このタイヤはダウンフォースの大きいマシンで特に効果的に見える」
また、ソフト(C4)スタートからミディアム、ハードへ繋ぐ選択肢も存在するという。
さらに、ソフト3スティントとミディアム1スティントによる3ストップ戦略も理論上は大きなタイムロスにならないが、交通やオーバーテイクの難しさを考慮すると、事前にその戦略を選択するチームは多くないと見られている。
高温下でタイヤの熱劣化が極めて大きい今回のバルセロナ・カタルーニャGPでは、ドライバーのペースだけでなく、各チームの戦略判断が勝敗を大きく左右するレースになりそうだ。
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