日本人ドライバーに朗報!ホンダとレッドブルF1の育成組織が提携継続
レッドブルとホンダは、今シーズン限りでF1でのワークスパートナーシップが終了した後も、モータースポーツ全般で関係を継続していくことを発表。中でも両社の育成組織の提携が継続することは世界を目指す日本人ドライバーにとっては朗報だ。

ホンダが今シーズン限りでF1を撤退することにより、日本人ドライバーがF1に到達する梯子は外されることになりそうだった。

2022年、日本人ドライバーを要して日本企業として主だって参戦するグローバルな四輪モータースポーツカテゴリーは、トヨタのWEC(世界耐久選手権)とWRC(世界ラリー選手権)、日産のフォーミュラE、そして、ホンダのインディカーだけとなるところだった。

育成という意味では上記にはF1のような明確な下位カテゴリーがなく、インディカーにはインディ・ライツもあるが、ホンダは育成ドライバーを走らせてはいない。

何よりも、圧倒的に人気があり、子供たちが夢見るのはF1だ。インディ500で佐藤琢磨が2連覇を達成しても、モータースポーツ媒体以外で報じられることは少なく、数日でホット度は下がってします。

だが、モータースポーツの頂点として20人しか枠がないF1に大企業の後ろ盾なく挑戦することが困難なことは過去の歴史が証明している。

したがって、レッドブルとホンダは、F1からホンダが撤退した2022年以降も、F1を含めたモータースポーツ領域を中心とした新たな協力関係について合意したことを発表したことは、日本のモータースポーツ界にとって朗報だ。

ホンダは、日本におけるモータースポーツのプレゼンス向上に向けて重要となる日本人ドライバーの育成への取り組みも、レッドブル・グループと継続して行っていくことが発表された。

ホンダの展開する育成プログラム「ホンダ フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」とレッドブル・グループが主催するプログラム「レッドブル・ジュニアチーム(Red Bull Junior Team)」で連携し、角田裕毅に続くF1をはじめとした世界のトップカテゴリーで活躍する日本人の若手ドライバーを共同で育成していく。

これは、現在、アルファタウリ・ホンダでF1を戦っている角田裕毅にも朗報だ。2022年も残留が発表されている角田裕毅だが、今季にはシート喪失も噂された。アルファタウリは角田裕毅を長期的な目で見ていきたいと語っているが、そこにホンダという組織のインプットも加わることで、海外での孤独な戦いのプレッシャーは少しは緩和されることだろう。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング