ホンダF1 「フロントロースタートの優位性を活かせるよう準備を進める」と田辺豊治TD / F1モナコGP 予選
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの予選を振り返った。

F1モナコGPの予選は暫定ポールポジションを獲得していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が終了間際にクラッシュするという予期せぬ展開。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)はセクター1で全体ベストタイムを出していたが、2回目のアタックを中断せざるを得ず、2番手のまま予選終了と言う悔しい結果となった。

ホンダF1エンジン勢は3台がQ3に進出し、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が6番手、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は9番手。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、Q1で敗退して16番手だった。

なお、F1モナコGPでフロントローからスタートするのは、マックス・フェルスタッペンにとっては自身初、ホンダF1としては2004年以来17年ぶりとなる。

「今日のモナコGP予選は、ホンダ PUを搭載する3台がQ3に進出し、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2番手でフロントローを獲得しました」と田辺豊治はコメント。

「Q3ではフェルスタッペン選手の最終アタック中に赤旗が出てセッション終了、そこまでタイムを更新していたことからポールポジションの可能性もあっただけに、フラストレーションが溜まる予選結果となりました。明日のレースではフロントロースタートの優位性を活かしたレース運びができるように準備を進めます」

「チームメートのペレス選手は上手くラップを組み立てるのに苦労し、加えてQ3最後のアタックの最終セクターでトラフィックに引っかかってしまい、大きくタイムをロスするなどもあり9番手となりました」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、木曜からいい走りを見せており、持てるパフォーマンスを走りにつなげて予選6番手と、明日に期待を持てる結果となりました」

「モナコの市街地コース初走行となった角田選手については、0.018秒という僅差でQ2進出を逃してしまいましたが、ベテラン選手に混じり、落ち着いた予選走行ができたと思います。明日のレースをきっちりと完走して、さらに経験を積み上げてほしいです」

「モナコでは予選結果が重要とは言うものの、ストリートコースでの長いレースとなりますので、何が起こるか分かりません。全ドライバーが一つでも順位を上げてレースをフィニッシュできるように、チームと一丸となり準備を進めます」

2021年 F1モナコGP 予選 結果/タイム
1.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分10秒346
2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) - 1分10秒576
3.バルテリ・ボッタス(メルセデス) - 1分10秒601
4.カルロス・サインツ(フェラーリ) - 1分10秒611
5.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分10秒620
6.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) - 1分10秒900
7.ルイス・ハミルトン(メルセデス) - 1分11秒095
8.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン) - 1分11秒419
9.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ) - 1分11秒573
10.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ) - 1分11秒779
11.エステバン・オコン(アルピーヌ)
12.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
13.ランス・ストロール(アストンマーティン)
14.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
15.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
16.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
17.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
18.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
19.ニキータ・マゼピン(ハース)
  ミック・シューマッハ(ハース)


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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1モナコGP