ホンダF1:2021年 第5戦 F1モナコGP プレビュー
2021年のF1世界選手権の第5戦として伝統のF1モナコGPが2年ぶりの開催を迎える。昨年は、コロナ禍の影響で1954年以来66年ぶりに開催がなかったものの、名物コーナーをいくつも持つ、タイトな市街地コースがカレンダーに復活した。
ホンダF1としては、モナコで過去に6勝を挙げている。この勝利は、1987年から1992年にかけての6年連続で達成されたもので、1987年はロータスのアイルトン・セナ、1988年はマクラーレンのアラン・プロスト、1989~92年はマクラーレンでセナが4連勝を飾っている。このうち、1987年から1991年までの5年間は、ホンダのF1エンジン搭載車が全ラップでリードを記録している。
現在、マックス・フェルスタッペンは、首位と14ポイント差のランキング2位。開幕4戦を終えて80ポイントを獲得しており、キャリア最高のシーズンスタートを切っている。レッドブル・レーシング・ホンダとしても、首位と29ポイント差のコンストラクターズランキング2位につけており、ホンダF1としては1991年以来となるポイントリーダーの座を目指して、今回も全力で臨む。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今週末は、伝統のモナコGPが開催されます。道幅が狭く低速コーナーの続く市街地コース、またモナコという華やかな地で行われることからF1カレンダーの中でも特別な雰囲気を持つレースになります。昨年は残念ながら新型コロナウイルスの影響でキャンセルされましたが、今年は無事、ホンダF1が過去に数々の記憶に残るレース結果を残した伝統あるレース開催地に戻ってきました。ストリートサーキットでドライバーの実力が試されるコースといわれますが、パワーユニットとしてもパワーに加えてドライバーの意思に忠実に反応するドライバビリティーが大変重要となります。過去のデータや各ドライバーのドライビングスタイルを考慮した上で最適なセッティングを施し、4人のドライバーに実力を発揮してもらいたいと考えています。ここまでホンダ PUを搭載する2チームはいい戦いを見せていますが、さらに戦闘力を増して戦うために、両チームと全力で準備を進めて臨みます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「いいレースができたと感じていますが、チームとしては決してスムーズなレースウイークではなく、レースを通じてペースが不足していました。それはそれで仕方のないことですし、それでも2位を守ってチームに貴重なポイントをもたらすことができました。まだシーズン序盤ですから、僕らはプッシュし続けてプレッシャーをかけ、そろそろ勝ち始めなければいけません。常に自分たちのことを分析し、最大限にプッシュしています。バルセロナでは、メルセデス勢に対して、タイヤのデグラデーション(性能劣化)とともに、マシンのペースも十分ではありませんでした。スタートではターン1でルイス(ハミルトン)の前に出ましたが、それがなければ、彼に突き放されていたはずです。長い間レースをリードしたので、惜しくも勝利を逃したように見えただけだと思います。僕らは改善し続けていく必要があります。モナコGPは、いつだって特別な舞台です。ほかのコースとは大きく異なり、サーキットはとても狭いのですが、予選でのアタックは素晴らしいものです。一周をまとめきれれば本当に気持ちいいですし、ラップタイムもよくなって笑みがこぼれます。僕はこれまでモナコで表彰台の経験がないので、それを変えたいですね!トラブルなくレースウイークを進めることがとても重要だと思います。僕らが速いかどうかはこれから分かりますが、ここまで予選ではかなり僅差の戦いができているので、モナコでも同じ状況であればと思います。モナコではミスが許されないというのはよく分かっています(笑)。土曜日は絶対に完璧な一日にしなければなりません。そうすれば、レースではオーバーテイクが難しいので、大抵はそのままの結果になりますが、波乱が起きる可能性も高いです。表彰台の中央に立てるよう、土曜、日曜ともにベストを尽くす必要があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「スペインGPは、土曜の予選でパフォーマンスが発揮できなかったことも影響してタフなレースウイークになりました。フィジカル面も100%ではなかったので苦しみましたが、今は万全の体調に戻っています。前向きな面は、マシンを快適にドライブできるようになっていることで、モナコでもそれを示したいですし、土曜日にはいいパフォーマンスを発揮できればと思います。モナコでのレースを楽しみにしています。特に、昨年は開催がなかったので、なおさらです。(スペインGPのレースではダニエル・リカルド選手の後方で時間を使ってしまった)ターン1で彼をオーバーテイクしようとしましたが、マクラーレンは直線スピードが非常に速かったので、厳しい状況でした。最終的にはパスできましたが、タイミングとしては少し遅すぎましたね。Red Bullはこれまでモナコでは強いので、勝利を目指して戦えればと思います。ここではミスの許容範囲がとても狭いので、マシンに大きな自信を持つ必要があります。僕の自信は深まっていて、それを今週末を通じて示すことができればと思います。また、今回はファンの皆さんがいるので楽しみです。雰囲気が全く異なります。(チャンピオンシップ争いを考えると)レースウイークごとに最大限の成果を出すことが非常に重要です。大きなチャレンジになりますし、シーズンはとても長いので、一人ひとりがチャンピオンシップ獲得に向けて100%の力を発揮することが求められます」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
スペインを振り返ると、かなりタフなレースウイークでした。特に予選が順調にいかず、100分の2秒差でQ3進出を逃したのはよくなかったですし、12番手で今季初めてトップ10グリッドに入れませんでした。がっかりしましたし、他のチームが改善して向上してきたことを示しており、差はかなり小さくなってきました。中団で戦うために、僕らはすべてを最大限に活かしていかなければならないということは分かっています。レースでは至る所でタイムを失い、一時は15番手まで落ちましたが、最終スティントは何台もオーバーテイクでき、勇気付けられるものでした。あと1周あれば9位になれましたし、ペナルティーがなければ絶対に可能でした。いくつか明るい点と可能性が見えましたが、数チームは大きな前進を遂げているだけに、この先のシーズンで彼らと戦い続けるためにはハードワークが必須です。モータースポーツの世界でミスをしないというのは不可能ですが、もっと多くのポイントを手にするためには、完璧に行くように取り組み、さらなるスピードを見出す必要があります。モナコは大好きなサーキットで、昨年は開催がなかったので、戻ってこられてとてもうれしいです。とても特別なコースで、今年レースをした4つのサーキットとは何も共通点がありません。市街地コースでは独特の課題があり、グリップが低い中での走行開始になるので、なるべく早くマシンの挙動をつかみ、速く走るために何が必要かを解明して、連続入賞を続けていきたいと思います。モナコではなるべく多くの走行時間を確保することが重要ですが、ガレージに留まる時間を減らすことで、これまでも過去と同じくらいの周回数をこなせているので、金曜のフリー走行が短くなったことが問題になるとは感じていません。もちろん、モナコは適応に少し時間のかかるコースです。マシンの限界を探り、できるだけウォールに近づいていきながら、セッションごとに自信を深めていきます。そして、レース結果の95%は予選に左右されるので、土曜の午後に全力を尽くします。今回のレースでは限られた数ではあるものの観客が入るのは素晴らしいことです。一方で、レースウイーク全体のスケジュールは過去のモナコほど忙しいものにはならないはずです。だから、少しリラックスする時間が取れればと思っています。もし忙しくなければ、金曜は午後に例年同様のエンジニアリングミーティングがありますが、午前にはシャルル(ルクレール選手)とパドルテニスをやってみるかもしれません」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「僕にとってはスペインがうまくいかなかっただけに、モナコを楽しみにしています。予選での自分のドライビングには満足していませんし、ミスもしてしまいましたが、こうしたことが起こるものだということを受け入れて、改善するために学んでいかなければなりません。F1ではここまで4戦しか経験していないので、気持ちをリセットして臨みます。自分のドライビングに集中し、できる限りマシンに適応していきます。スペインGPを終えて2日後に、21歳の誕生日を迎えましたが、特別なことはしませんでした。午前中にPCR検査を受け、ジムでのトレーニングをして過ごしたので、『職場』でのいつも通りの一日を過ごしました(笑)。これまでどのカテゴリーでもモナコでレースをしたことはありませんが、マカオでのレースなど、市街地コースでの経験はかなりあるので、問題ありません。モナコのような市街地ではアプローチを大きく変える必要がありますし、特に初めてのコースであることを考慮していきます。トラックエボリューション(路面グリップの改善)が大きなファクターで、初めはグリップが低いのですが、セッションごとに改善していきます。カギになるのは、FP1とFP2でクラッシュせず、走行時間を最大限確保することです。今週末は通常と異なることが多いのですが、モナコでは金曜に走行がなく、木曜にフリー走行を行うというのを、スペインにいるときに知りました。集中力を失わないようにする必要がありますが、適応できるはずです。準備のために、シミュレーターの時間をたくさん取りました。ここまで僕らのマシンは低速コーナーでベストの状態になっておらず、モナコでもそこが課題になります。ただ、マシンは重要ではあるものの、僕がどれだけコースに順応できるかが一番の課題です。フリー走行では、自分のドライビングに焦点を当てていきますが、セットアップに役立つよう、エンジニアへできる限りいいフィードバックもしていこうと思います。市街地コースでは予選がいつも以上に重要なので、そこでマシンに自信が持てるかが大切です」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1モナコGP / スクーデリア・アルファタウリ
ホンダF1としては、モナコで過去に6勝を挙げている。この勝利は、1987年から1992年にかけての6年連続で達成されたもので、1987年はロータスのアイルトン・セナ、1988年はマクラーレンのアラン・プロスト、1989~92年はマクラーレンでセナが4連勝を飾っている。このうち、1987年から1991年までの5年間は、ホンダのF1エンジン搭載車が全ラップでリードを記録している。
現在、マックス・フェルスタッペンは、首位と14ポイント差のランキング2位。開幕4戦を終えて80ポイントを獲得しており、キャリア最高のシーズンスタートを切っている。レッドブル・レーシング・ホンダとしても、首位と29ポイント差のコンストラクターズランキング2位につけており、ホンダF1としては1991年以来となるポイントリーダーの座を目指して、今回も全力で臨む。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今週末は、伝統のモナコGPが開催されます。道幅が狭く低速コーナーの続く市街地コース、またモナコという華やかな地で行われることからF1カレンダーの中でも特別な雰囲気を持つレースになります。昨年は残念ながら新型コロナウイルスの影響でキャンセルされましたが、今年は無事、ホンダF1が過去に数々の記憶に残るレース結果を残した伝統あるレース開催地に戻ってきました。ストリートサーキットでドライバーの実力が試されるコースといわれますが、パワーユニットとしてもパワーに加えてドライバーの意思に忠実に反応するドライバビリティーが大変重要となります。過去のデータや各ドライバーのドライビングスタイルを考慮した上で最適なセッティングを施し、4人のドライバーに実力を発揮してもらいたいと考えています。ここまでホンダ PUを搭載する2チームはいい戦いを見せていますが、さらに戦闘力を増して戦うために、両チームと全力で準備を進めて臨みます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「いいレースができたと感じていますが、チームとしては決してスムーズなレースウイークではなく、レースを通じてペースが不足していました。それはそれで仕方のないことですし、それでも2位を守ってチームに貴重なポイントをもたらすことができました。まだシーズン序盤ですから、僕らはプッシュし続けてプレッシャーをかけ、そろそろ勝ち始めなければいけません。常に自分たちのことを分析し、最大限にプッシュしています。バルセロナでは、メルセデス勢に対して、タイヤのデグラデーション(性能劣化)とともに、マシンのペースも十分ではありませんでした。スタートではターン1でルイス(ハミルトン)の前に出ましたが、それがなければ、彼に突き放されていたはずです。長い間レースをリードしたので、惜しくも勝利を逃したように見えただけだと思います。僕らは改善し続けていく必要があります。モナコGPは、いつだって特別な舞台です。ほかのコースとは大きく異なり、サーキットはとても狭いのですが、予選でのアタックは素晴らしいものです。一周をまとめきれれば本当に気持ちいいですし、ラップタイムもよくなって笑みがこぼれます。僕はこれまでモナコで表彰台の経験がないので、それを変えたいですね!トラブルなくレースウイークを進めることがとても重要だと思います。僕らが速いかどうかはこれから分かりますが、ここまで予選ではかなり僅差の戦いができているので、モナコでも同じ状況であればと思います。モナコではミスが許されないというのはよく分かっています(笑)。土曜日は絶対に完璧な一日にしなければなりません。そうすれば、レースではオーバーテイクが難しいので、大抵はそのままの結果になりますが、波乱が起きる可能性も高いです。表彰台の中央に立てるよう、土曜、日曜ともにベストを尽くす必要があります」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「スペインGPは、土曜の予選でパフォーマンスが発揮できなかったことも影響してタフなレースウイークになりました。フィジカル面も100%ではなかったので苦しみましたが、今は万全の体調に戻っています。前向きな面は、マシンを快適にドライブできるようになっていることで、モナコでもそれを示したいですし、土曜日にはいいパフォーマンスを発揮できればと思います。モナコでのレースを楽しみにしています。特に、昨年は開催がなかったので、なおさらです。(スペインGPのレースではダニエル・リカルド選手の後方で時間を使ってしまった)ターン1で彼をオーバーテイクしようとしましたが、マクラーレンは直線スピードが非常に速かったので、厳しい状況でした。最終的にはパスできましたが、タイミングとしては少し遅すぎましたね。Red Bullはこれまでモナコでは強いので、勝利を目指して戦えればと思います。ここではミスの許容範囲がとても狭いので、マシンに大きな自信を持つ必要があります。僕の自信は深まっていて、それを今週末を通じて示すことができればと思います。また、今回はファンの皆さんがいるので楽しみです。雰囲気が全く異なります。(チャンピオンシップ争いを考えると)レースウイークごとに最大限の成果を出すことが非常に重要です。大きなチャレンジになりますし、シーズンはとても長いので、一人ひとりがチャンピオンシップ獲得に向けて100%の力を発揮することが求められます」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
スペインを振り返ると、かなりタフなレースウイークでした。特に予選が順調にいかず、100分の2秒差でQ3進出を逃したのはよくなかったですし、12番手で今季初めてトップ10グリッドに入れませんでした。がっかりしましたし、他のチームが改善して向上してきたことを示しており、差はかなり小さくなってきました。中団で戦うために、僕らはすべてを最大限に活かしていかなければならないということは分かっています。レースでは至る所でタイムを失い、一時は15番手まで落ちましたが、最終スティントは何台もオーバーテイクでき、勇気付けられるものでした。あと1周あれば9位になれましたし、ペナルティーがなければ絶対に可能でした。いくつか明るい点と可能性が見えましたが、数チームは大きな前進を遂げているだけに、この先のシーズンで彼らと戦い続けるためにはハードワークが必須です。モータースポーツの世界でミスをしないというのは不可能ですが、もっと多くのポイントを手にするためには、完璧に行くように取り組み、さらなるスピードを見出す必要があります。モナコは大好きなサーキットで、昨年は開催がなかったので、戻ってこられてとてもうれしいです。とても特別なコースで、今年レースをした4つのサーキットとは何も共通点がありません。市街地コースでは独特の課題があり、グリップが低い中での走行開始になるので、なるべく早くマシンの挙動をつかみ、速く走るために何が必要かを解明して、連続入賞を続けていきたいと思います。モナコではなるべく多くの走行時間を確保することが重要ですが、ガレージに留まる時間を減らすことで、これまでも過去と同じくらいの周回数をこなせているので、金曜のフリー走行が短くなったことが問題になるとは感じていません。もちろん、モナコは適応に少し時間のかかるコースです。マシンの限界を探り、できるだけウォールに近づいていきながら、セッションごとに自信を深めていきます。そして、レース結果の95%は予選に左右されるので、土曜の午後に全力を尽くします。今回のレースでは限られた数ではあるものの観客が入るのは素晴らしいことです。一方で、レースウイーク全体のスケジュールは過去のモナコほど忙しいものにはならないはずです。だから、少しリラックスする時間が取れればと思っています。もし忙しくなければ、金曜は午後に例年同様のエンジニアリングミーティングがありますが、午前にはシャルル(ルクレール選手)とパドルテニスをやってみるかもしれません」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「僕にとってはスペインがうまくいかなかっただけに、モナコを楽しみにしています。予選での自分のドライビングには満足していませんし、ミスもしてしまいましたが、こうしたことが起こるものだということを受け入れて、改善するために学んでいかなければなりません。F1ではここまで4戦しか経験していないので、気持ちをリセットして臨みます。自分のドライビングに集中し、できる限りマシンに適応していきます。スペインGPを終えて2日後に、21歳の誕生日を迎えましたが、特別なことはしませんでした。午前中にPCR検査を受け、ジムでのトレーニングをして過ごしたので、『職場』でのいつも通りの一日を過ごしました(笑)。これまでどのカテゴリーでもモナコでレースをしたことはありませんが、マカオでのレースなど、市街地コースでの経験はかなりあるので、問題ありません。モナコのような市街地ではアプローチを大きく変える必要がありますし、特に初めてのコースであることを考慮していきます。トラックエボリューション(路面グリップの改善)が大きなファクターで、初めはグリップが低いのですが、セッションごとに改善していきます。カギになるのは、FP1とFP2でクラッシュせず、走行時間を最大限確保することです。今週末は通常と異なることが多いのですが、モナコでは金曜に走行がなく、木曜にフリー走行を行うというのを、スペインにいるときに知りました。集中力を失わないようにする必要がありますが、適応できるはずです。準備のために、シミュレーターの時間をたくさん取りました。ここまで僕らのマシンは低速コーナーでベストの状態になっておらず、モナコでもそこが課題になります。ただ、マシンは重要ではあるものの、僕がどれだけコースに順応できるかが一番の課題です。フリー走行では、自分のドライビングに焦点を当てていきますが、セットアップに役立つよう、エンジニアへできる限りいいフィードバックもしていこうと思います。市街地コースでは予選がいつも以上に重要なので、そこでマシンに自信が持てるかが大切です」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1モナコGP / スクーデリア・アルファタウリ