ホンダF1:2021年 第2戦 F1エミリア・ロマーニャGP 予選レポート
F1エミリア・ロマーニャGPの予選では、ホンダF1のパワーユニット勢の3台がトップ5入り。レッドブル・レーシング・ホンダの2台はともにトップに0.1秒差以内と、僅差に迫った。
好調なパフォーマンスを見せていたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダだったが、角田裕毅はQ1の序盤でクラッシュを喫し、タイムを記録できなかった。
角田裕毅は、Q1最初のアタックのバリアンテ・アルタ(ターン14~15のシケイン)へオーバーステア気味に進入したが、リアが流れて後方からバリアへ衝突し、マシンは大破した。これによりセッションは約10分間の赤旗中断となり、角田は最後方のグリッドが確定した。
セッション再開後、残りのホンダF1パワーユニット勢3台は順当にQ2へ進出。さらに、3台ともにQ3へと歩みを進める。Q2での使用タイヤにより、セルジオ・ペレスとピエール・ガスリーはソフトタイヤ、マックス・フェルスタッペンがミディアムタイヤで明日の決勝をスタートすることになる。
Q3では、ペレスが素晴らしいペースを見せ、レッドブル・レーシング・ホンダの2台は1回目のアタックでトップに立ったルイス・ハミルトン(メルセデス)に対抗する。最終アタックで、ペレスはハミルトンとわずか0.035秒差で、自身初のフロントローとなる2番グリッドを獲得。フェルスタッペンは最初のシケインでミスがあったものの、首位と0.087秒差の3番手につけた。
ガスリーも好調な走りで、首位と0.379秒差、2列目までは0.050秒差の3列目5番手となった。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のエミリア・ロマーニャGPの予選はQ3に3台が進出、レッドブル・レーシング・ホンダのペレス選手がキャリア初のフロントロー2番手を獲得、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が2戦連続の5番グリッドを獲得してくれました。フェルスタッペン選手はややまとめきれない部分があり、ペレス選手に続く3番手となりましたが、ペレス選手とともにポールタイムとは大きな差がない、非常に拮抗した予選を展開できました。トップ5に3台が入り、明日は3台それぞれに表彰台獲得のチャンスがあると思いますので、できるだけ上のポジションで終えられるよう、我々もレースに向けて最後の確認作業を続けます。角田選手については残念ながらQ1で最初のアタック時にクラッシュを喫してマシンが大破、明日は最後尾からのスタートになります。プラクティスでのマシンのパフォーマンスは悪くありませんでしたので、明日はアグレッシブな走りで、ポジションを上げてフィニッシュしてくれると思います」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は本当に素晴らしい結果ですし、明日のレースを勝てる可能性があると思うと本当にいい気分です。前向きに捉えるべきことばかりの一日ですが、それでもポールポジションに非常に近い状況ながら、最後のアタックで小さなミスを犯してしまったとは思っています。先日の開幕戦はピットレーンからのスタートになってしまったので、Red Bullに来て僕がグリッドからスタートできる初めてのレースがフロントローからというのは信じられない気分です。ここまでチームと一緒に重ねてきた努力が報われた結果だと思います。明日のレースは僕がソフトタイヤ、マックス(フェルスタッペン)がミディアムタイヤのスタートと、2人で異なる戦略を採ることになります。一緒にメルセデスにプレッシャーをかけられるはずなので、いいレースにできるのではと考えています。今日は素晴らしい結果でしたが、この先にもまだまだやることがあるので喜びすぎるわけにもいきませんし、ここからも前進を続けていく必要があります」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「Q3ではラップをまとめきれませんでした。いくつかミスをしてしまったのですが、それでは予選のラップはいいものになりません。1回目のアタックではセクター1でほかのマシンの影響を受けてうまくいかなかったので、そこで大きくタイムを上げられると思い、2回目のアタックでは少しプッシュを強めたのですが、ターン3の出口で膨らんでしまい、やや芝生をカットしたことでタイムに響きました。こうしたことは起こるものですし、完璧やそれに近いラップにはなりません。完璧なラップができたと発言していても、改善できたと感じる点はあるものですが、今日はそこから程遠いものでした。予選を終えてこのように感じるくらいのアタックになったのは久しぶりなので自分にショックを受けています。素晴らしい仕事を成し遂げたチェコ(ペレス)を称えたいです。レースに向けてもマシンはいいですし、ポイント獲得が決まるのは明日です。天候やスタートの出来など、レースに影響する要素は多くありますが、チームは常に2台ともいいマシンで送り出してくれるので、明日はチェコとともにメルセデスを戦略面でも苦しめていければと思います」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はとてもいい一日で、本当にハッピーです。予選はバーレーンよりも厳しい戦いになりました。多くのチームがかなりペースを上げてきたと思います。Q3で全力を出せたことに満足しています。すごくクリーンなラップができました。ホームレースとなるここイモラで予選5番手というのはチームのみんなにも素晴らしい結果です。とても僅差になっており、シャルル(ルクレール)とは100分の数秒差だと思いますし、トップからも0.3~4秒差ですから、今日は素晴らしい成果であり、明日に向けてもいい位置だと思います。レースではあらゆる状況に対処できるように準備します。雨が降るかもしれないですし、上位陣で波乱が起こる可能性もあります。そうした機会を的確に捉えられる準備はできています」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「予選でのクラッシュは僕のミスで、チームには申し訳なく思っています。シケインの入口で激しくプッシュしすぎてコントロールを失ってしまいました。そのコーナーを迎えるまで、マシンの感触はとてもよく、いいラップだったので残念です。おそらくタイヤ1セットのみでQ2進出を決められたと思います。明日のレースでは、スタート時に雨の可能性があるので、波乱が起きやすくなるはずです。後方から可能な限りプッシュして、追い上げていければと思います。マシンの感じは本当にいいので、今夜は気持ちをリセットして、明日はまたマシンに戻ってレースへ向かいたいと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ
好調なパフォーマンスを見せていたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダだったが、角田裕毅はQ1の序盤でクラッシュを喫し、タイムを記録できなかった。
角田裕毅は、Q1最初のアタックのバリアンテ・アルタ(ターン14~15のシケイン)へオーバーステア気味に進入したが、リアが流れて後方からバリアへ衝突し、マシンは大破した。これによりセッションは約10分間の赤旗中断となり、角田は最後方のグリッドが確定した。
セッション再開後、残りのホンダF1パワーユニット勢3台は順当にQ2へ進出。さらに、3台ともにQ3へと歩みを進める。Q2での使用タイヤにより、セルジオ・ペレスとピエール・ガスリーはソフトタイヤ、マックス・フェルスタッペンがミディアムタイヤで明日の決勝をスタートすることになる。
Q3では、ペレスが素晴らしいペースを見せ、レッドブル・レーシング・ホンダの2台は1回目のアタックでトップに立ったルイス・ハミルトン(メルセデス)に対抗する。最終アタックで、ペレスはハミルトンとわずか0.035秒差で、自身初のフロントローとなる2番グリッドを獲得。フェルスタッペンは最初のシケインでミスがあったものの、首位と0.087秒差の3番手につけた。
ガスリーも好調な走りで、首位と0.379秒差、2列目までは0.050秒差の3列目5番手となった。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のエミリア・ロマーニャGPの予選はQ3に3台が進出、レッドブル・レーシング・ホンダのペレス選手がキャリア初のフロントロー2番手を獲得、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が2戦連続の5番グリッドを獲得してくれました。フェルスタッペン選手はややまとめきれない部分があり、ペレス選手に続く3番手となりましたが、ペレス選手とともにポールタイムとは大きな差がない、非常に拮抗した予選を展開できました。トップ5に3台が入り、明日は3台それぞれに表彰台獲得のチャンスがあると思いますので、できるだけ上のポジションで終えられるよう、我々もレースに向けて最後の確認作業を続けます。角田選手については残念ながらQ1で最初のアタック時にクラッシュを喫してマシンが大破、明日は最後尾からのスタートになります。プラクティスでのマシンのパフォーマンスは悪くありませんでしたので、明日はアグレッシブな走りで、ポジションを上げてフィニッシュしてくれると思います」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日は本当に素晴らしい結果ですし、明日のレースを勝てる可能性があると思うと本当にいい気分です。前向きに捉えるべきことばかりの一日ですが、それでもポールポジションに非常に近い状況ながら、最後のアタックで小さなミスを犯してしまったとは思っています。先日の開幕戦はピットレーンからのスタートになってしまったので、Red Bullに来て僕がグリッドからスタートできる初めてのレースがフロントローからというのは信じられない気分です。ここまでチームと一緒に重ねてきた努力が報われた結果だと思います。明日のレースは僕がソフトタイヤ、マックス(フェルスタッペン)がミディアムタイヤのスタートと、2人で異なる戦略を採ることになります。一緒にメルセデスにプレッシャーをかけられるはずなので、いいレースにできるのではと考えています。今日は素晴らしい結果でしたが、この先にもまだまだやることがあるので喜びすぎるわけにもいきませんし、ここからも前進を続けていく必要があります」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「Q3ではラップをまとめきれませんでした。いくつかミスをしてしまったのですが、それでは予選のラップはいいものになりません。1回目のアタックではセクター1でほかのマシンの影響を受けてうまくいかなかったので、そこで大きくタイムを上げられると思い、2回目のアタックでは少しプッシュを強めたのですが、ターン3の出口で膨らんでしまい、やや芝生をカットしたことでタイムに響きました。こうしたことは起こるものですし、完璧やそれに近いラップにはなりません。完璧なラップができたと発言していても、改善できたと感じる点はあるものですが、今日はそこから程遠いものでした。予選を終えてこのように感じるくらいのアタックになったのは久しぶりなので自分にショックを受けています。素晴らしい仕事を成し遂げたチェコ(ペレス)を称えたいです。レースに向けてもマシンはいいですし、ポイント獲得が決まるのは明日です。天候やスタートの出来など、レースに影響する要素は多くありますが、チームは常に2台ともいいマシンで送り出してくれるので、明日はチェコとともにメルセデスを戦略面でも苦しめていければと思います」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はとてもいい一日で、本当にハッピーです。予選はバーレーンよりも厳しい戦いになりました。多くのチームがかなりペースを上げてきたと思います。Q3で全力を出せたことに満足しています。すごくクリーンなラップができました。ホームレースとなるここイモラで予選5番手というのはチームのみんなにも素晴らしい結果です。とても僅差になっており、シャルル(ルクレール)とは100分の数秒差だと思いますし、トップからも0.3~4秒差ですから、今日は素晴らしい成果であり、明日に向けてもいい位置だと思います。レースではあらゆる状況に対処できるように準備します。雨が降るかもしれないですし、上位陣で波乱が起こる可能性もあります。そうした機会を的確に捉えられる準備はできています」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「予選でのクラッシュは僕のミスで、チームには申し訳なく思っています。シケインの入口で激しくプッシュしすぎてコントロールを失ってしまいました。そのコーナーを迎えるまで、マシンの感触はとてもよく、いいラップだったので残念です。おそらくタイヤ1セットのみでQ2進出を決められたと思います。明日のレースでは、スタート時に雨の可能性があるので、波乱が起きやすくなるはずです。後方から可能な限りプッシュして、追い上げていければと思います。マシンの感じは本当にいいので、今夜は気持ちをリセットして、明日はまたマシンに戻ってレースへ向かいたいと思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / スクーデリア・アルファタウリ