ホンダF1、ガスリーの炎上は「電源がシャットダウンしたことが起因」と田辺豊治TD / F1ポルトガルGP 金曜フリー走行
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第12戦 F1ポルトガルGPの金曜フリー走行を振り返った。

ポルティマオのアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開幕した第12戦F1ポルトガルGPは、レッドブル・レーシング、アルファタウリ・ホンダともに好調なペースを見せたものの、ピエール・ガスリーのマシントラブルに遭遇するなど、波乱に富む初日となった。

FP2では、各チームが予選、決勝へ向けたセットアップに取り組んだが、ガスリーのマシン後方から炎が上がってストップし、セッションは赤旗中断となる。このトラブルについては、炎上箇所の確認とともに原因の特定に取り掛かり、同時にパワーユニット(PU)の損傷度合いについても分析を行っている。

「F1初開催となったアルガルベ・インターナショナル・サーキットでの走行初日は、2回のプラクティスセッションを通して車体・PUともにセッティングの最適化を進めていきました」と田辺豊治はコメント。

「PUとしては、事前のシミュレーションをベースにP1、P2で走行した実データを元に改善を進めました。明日の予選、レースに向けて、今晩データを解析して準備を進めます。ムジェロやニュルブルクリンクでの経験が生き、最適化がスムーズに進むようになり、さらに細かいところの詰めに時間を割くことができるようになってきています」

「FP2の中盤に発生したガスリー選手のトラブルについては、電源がシャットダウンしたことが起因となっていたことは確認しています。マシンがガレージに戻ってくるのを待ち、何が起こっていたのかの確認と、原因の特定を進めていきます。マシンが大きく燃えてしまいましたが、まずはガスリー選手に怪我などがなかったことは幸いだと感じています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1ポルトガルGP