ホンダ | 2019年 第11戦 F1ドイツGP プレビュー
ホンダは、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPに挑む。
ホッケンハイム・リンクは、過去には森の中を駆け抜ける超ロングストレートがエンジンに高い負荷をかけるコースだったが、2001年に現在のレイアウトに変更されてからも、魅力的なコーナーを多く持つ、チャレンジングなサーキット。
最終コーナーに至るスタジアムセクションには、毎年多くのファンが詰めかけ、F1開催地の中でも、一番エキサイティングなエリアの一つになる。
昨年は、雨やアクシデントによって波乱の多い展開となったが、トロロッソ・ホンダはポイントを獲得。ピエール・ガスリーは、パワーユニット交換によって最後尾からのスタートとなったものの、降雨時にウエットタイヤを装着するなど攻めた戦略で巻き返しを図り、14位でフィニッシュした。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「Honda のF1ファクトリーの一つ、HRD-UKがあるイギリスでのレースを終え、8月中旬のF1夏休み前ラストとなるドイツとハンガリーの2連戦に向かいます。F1カレンダーの中でも長い歴史を持つホッケンハイム・リンクは、コースの前半に配されているストレートによって、パワーサーキットとしてよく知られています。PUのパワーが重要で全開率が高いという点では、先日のシルバーストン・サーキットと似た部分があります。そのイギリスGPでは、いいレースペースをみせることができました。今回も予選・レースに向けて確実にセッティングを進め、いい結果を得られればと考えています」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「ホッケンハイムは僕の地元オランダから近く、ファンがたくさん応援に来てくれるので、好きなグランプリです。スタジアムセクションは高速コーナーから進入し、ランオフエリアが狭くバンクのついたコーナーを駆け抜けるのは、とてもおもしろいのです。この最終セクションでは、いいリズムでストレートまでたどりつければ、大幅にタイムを上げることができます。今週末はまた気温が高くなると思うので、チャレンジングで楽しい戦いになるはずです。僕らは毎週進歩をみせて、いい走りができているので、レースウイークの開始が待ちきれません!」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「シルバーストンで力強い戦いができたあとなので、次のドイツも楽しみにしています。この勢いを続けていきたいですね。先週の火曜日にピレリのタイヤテストで走行したあと少しだけ休息を取り、ハードなトレーニングをしてビースト(野獣)になる準備をしてきました!ホッケンハイムは好きなコースで、今よりももっと独特だった昔のレイアウトでもレースをしてみたいと思っていました。今もなおエキサイティングなコースではありますし、昨年は多くのことが起こり、忘れられないレースになりました。最終セクターの、テクニカルで難易度の高いスタジアムセクションが大好きです。ホッケンハイムは、僕のレースキャリアで唯一、レース中に消火器が噴射したサーキット(注:2016年のGP3にて、走行中に車内の消火器から中身が漏れ出るトラブルに見舞われた)ではありますが、今年はいいレースができればと願っています!」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「シルバーストンでは、その前2戦よりも明らかに競争力が増し、かなりいいマシンバランスを見つけることができました。再びQ3へ進出することができましたし、全体的にマシンの感触はよかったです。ただ、だからといってドイツが簡単なレースになるとは考えていませんし、また厳しい戦いになると思います。進歩はしていますし、どの部分に取り組む必要があるかも分かっているので、正しい方向に進んでいるはずです。ホッケンハイムではさまざまな思い出がありますが、GP3でポールポジションを獲得し、トップを走行しているときにクラッシュしたことが思い出されます。そのときは、レース2でもクラッシュしてしまいました。"スタンダード"とも言えるレイアウトで、ほかのサーキットでも見られるような要素が揃っています。スタジアムセクションへ向かうコーナーをはじめ、いいコーナーが多く、観衆の雰囲気もすばらしい場所です。オーバーテイクもしやすいサーキットです。特にヘアピンへ向かう長いストレートはいい抜きどころです。タイヤには厳しいコースで、予選で1周のみアタックするときでも、気をつけていないとラップ終盤にタイヤが傷んできます。舗装も古いので、再舗装がされたサーキットと比べると路面はかなり粗いはずですから、そこにも注意が必要です」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「前回のシルバーストンでは、週末を通じて苦戦しましたが、レースではいい追い上げをみせてポイントを獲得できました。重要なのは、レースでは抱えていた課題を解決し、本当に力強いペースを得られたことです。この勢いを維持して、ドイツ、ハンガリーと続く連戦に臨みたいと思います。中団は僅差の戦いですが、ホッケンハイムは僕らにとても合っていると思います。すべての面で全力を尽くさなければなりません。シルバーストンでのパフォーマンスで僕らが上昇気流に乗ったかを判断するのはまだ少し早いと思います。レースごとに違いがありますし、シルバーストンのコンディションは、フランスやオーストリアと全く違うものでした。ドイツはおもしろい戦いになるはずです。簡単ではないと思いますが、ポイント獲得を目指してベストを尽くしていきます。ホッケンハイムはカレンダーから外れた時期もあったので、僕はここ何年か走っていません。もちろん、コースは覚えていますし、シミュレーターでも走りました。僕はとても好きなタイプのサーキットで、長い高速コーナーはとても楽しいです。昔ながらの雰囲気があるのもいいですね。F1ではドイツ人ドライバーが多く活躍してきたこともあって、たくさんの観衆が最高の空気を作り出してくれます。マシンのこの部分が重要になると言いきるのは難しいサーキットで、全体にバランスのいいクルマであることが求められます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / トロロッソ / F1ドイツGP
ホッケンハイム・リンクは、過去には森の中を駆け抜ける超ロングストレートがエンジンに高い負荷をかけるコースだったが、2001年に現在のレイアウトに変更されてからも、魅力的なコーナーを多く持つ、チャレンジングなサーキット。
最終コーナーに至るスタジアムセクションには、毎年多くのファンが詰めかけ、F1開催地の中でも、一番エキサイティングなエリアの一つになる。
昨年は、雨やアクシデントによって波乱の多い展開となったが、トロロッソ・ホンダはポイントを獲得。ピエール・ガスリーは、パワーユニット交換によって最後尾からのスタートとなったものの、降雨時にウエットタイヤを装着するなど攻めた戦略で巻き返しを図り、14位でフィニッシュした。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「Honda のF1ファクトリーの一つ、HRD-UKがあるイギリスでのレースを終え、8月中旬のF1夏休み前ラストとなるドイツとハンガリーの2連戦に向かいます。F1カレンダーの中でも長い歴史を持つホッケンハイム・リンクは、コースの前半に配されているストレートによって、パワーサーキットとしてよく知られています。PUのパワーが重要で全開率が高いという点では、先日のシルバーストン・サーキットと似た部分があります。そのイギリスGPでは、いいレースペースをみせることができました。今回も予選・レースに向けて確実にセッティングを進め、いい結果を得られればと考えています」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「ホッケンハイムは僕の地元オランダから近く、ファンがたくさん応援に来てくれるので、好きなグランプリです。スタジアムセクションは高速コーナーから進入し、ランオフエリアが狭くバンクのついたコーナーを駆け抜けるのは、とてもおもしろいのです。この最終セクションでは、いいリズムでストレートまでたどりつければ、大幅にタイムを上げることができます。今週末はまた気温が高くなると思うので、チャレンジングで楽しい戦いになるはずです。僕らは毎週進歩をみせて、いい走りができているので、レースウイークの開始が待ちきれません!」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「シルバーストンで力強い戦いができたあとなので、次のドイツも楽しみにしています。この勢いを続けていきたいですね。先週の火曜日にピレリのタイヤテストで走行したあと少しだけ休息を取り、ハードなトレーニングをしてビースト(野獣)になる準備をしてきました!ホッケンハイムは好きなコースで、今よりももっと独特だった昔のレイアウトでもレースをしてみたいと思っていました。今もなおエキサイティングなコースではありますし、昨年は多くのことが起こり、忘れられないレースになりました。最終セクターの、テクニカルで難易度の高いスタジアムセクションが大好きです。ホッケンハイムは、僕のレースキャリアで唯一、レース中に消火器が噴射したサーキット(注:2016年のGP3にて、走行中に車内の消火器から中身が漏れ出るトラブルに見舞われた)ではありますが、今年はいいレースができればと願っています!」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「シルバーストンでは、その前2戦よりも明らかに競争力が増し、かなりいいマシンバランスを見つけることができました。再びQ3へ進出することができましたし、全体的にマシンの感触はよかったです。ただ、だからといってドイツが簡単なレースになるとは考えていませんし、また厳しい戦いになると思います。進歩はしていますし、どの部分に取り組む必要があるかも分かっているので、正しい方向に進んでいるはずです。ホッケンハイムではさまざまな思い出がありますが、GP3でポールポジションを獲得し、トップを走行しているときにクラッシュしたことが思い出されます。そのときは、レース2でもクラッシュしてしまいました。"スタンダード"とも言えるレイアウトで、ほかのサーキットでも見られるような要素が揃っています。スタジアムセクションへ向かうコーナーをはじめ、いいコーナーが多く、観衆の雰囲気もすばらしい場所です。オーバーテイクもしやすいサーキットです。特にヘアピンへ向かう長いストレートはいい抜きどころです。タイヤには厳しいコースで、予選で1周のみアタックするときでも、気をつけていないとラップ終盤にタイヤが傷んできます。舗装も古いので、再舗装がされたサーキットと比べると路面はかなり粗いはずですから、そこにも注意が必要です」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「前回のシルバーストンでは、週末を通じて苦戦しましたが、レースではいい追い上げをみせてポイントを獲得できました。重要なのは、レースでは抱えていた課題を解決し、本当に力強いペースを得られたことです。この勢いを維持して、ドイツ、ハンガリーと続く連戦に臨みたいと思います。中団は僅差の戦いですが、ホッケンハイムは僕らにとても合っていると思います。すべての面で全力を尽くさなければなりません。シルバーストンでのパフォーマンスで僕らが上昇気流に乗ったかを判断するのはまだ少し早いと思います。レースごとに違いがありますし、シルバーストンのコンディションは、フランスやオーストリアと全く違うものでした。ドイツはおもしろい戦いになるはずです。簡単ではないと思いますが、ポイント獲得を目指してベストを尽くしていきます。ホッケンハイムはカレンダーから外れた時期もあったので、僕はここ何年か走っていません。もちろん、コースは覚えていますし、シミュレーターでも走りました。僕はとても好きなタイプのサーキットで、長い高速コーナーはとても楽しいです。昔ながらの雰囲気があるのもいいですね。F1ではドイツ人ドライバーが多く活躍してきたこともあって、たくさんの観衆が最高の空気を作り出してくれます。マシンのこの部分が重要になると言いきるのは難しいサーキットで、全体にバランスのいいクルマであることが求められます」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / トロロッソ / F1ドイツGP