F1 ホンダF1 フランスGP
ホンダのF1エンジンを搭載する4台にとって厳しい戦いとなったF1フランスGPだが、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季7度目のトップ4フィニッシュを果たし、12ポイントを獲得した。

決勝日もポール・リカール・サーキットは気温が上がり、暑い一日になった。フェルスタッペンはスタートですばらしい動きを見せ、3番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に迫る。

4番手を走行中の20周目にこの日唯一のピットストップを行ったマックス・フェルスタッペンだが、フェラーリをアンダーカットするには至らなかった。背後にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が迫る中、ペースを守りきったフェルスタッペンは、接近を許さずにフィニッシュ。4位入賞で今季の獲得ポイントを100まで伸ばした。

チームメートのピエール・ガスリーは、9番グリッドからソフトタイヤでスタート。タイヤに厳しいコンディションの中で奮闘を見せると、17周目にピットインしてハードタイヤに交換。そのままフィニッシュまで走行した。ハードタイヤで走行した第2スティント目のペースが上がらず、後でピットインしたマシンに先行を許すなど、11位でフィニッシュとなった。(レース後の裁定により公式結果は10位)

トロロッソ・ホンダも、難しい戦いを強いられる。11番グリッドのアレクサンダー・アルボンは、スタートで16番手までポジションダウン。タイヤを労わって走行せざるを得ず、順位の回復が難しいままレースが進行する。それでも、25周目のピットストップまでに多くのオーバーテイクを披露した。

ダニール・クビアトは、アルボンと反対の戦略で、ハードタイヤでスタートして残り21周までピットストップを引っ張る。最後列からのスタートにもかかわらず、残り5周でアルボンをパスし、クビアトが14位、アルボンが15位でレースを終えた。

次戦は2週連戦となるオーストリアGP。今回アップデートを投入したPUから得られたデータを分析し、レッドブルのホームレースへと挑む。

※ピエール・ガスリーは、レース後の他車のペナルティー裁定により10位へ繰り上がった。

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日は我々にとって苦しい戦いになりましたが、そんな中でもフェルスタッペン選手が力強い走りを見せ、予選で得た4位のポジションを守ってくれました。残りの3台も完走は果たしたものの、ガスリー選手、アルボン選手、クビアト選手はポイント圏外と残念な結果に終わりました。今回投入したスペック3のPUについては週末を通して問題なく機能していました。しかし、今日の結果を受け一段と強力に開発を進める必要性を感じています。来週末には次のオーストリアGPが控えています、今回のデータの見直しを行い、早急に準備を進めます」

マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「レースは一人旅が続きましたが、退屈することはなく、ルクレール選手がいつも視界に入っていたので、彼のラップタイムに合わせながらモチベーションを上げて走行できました。レースではたとえバトルをするマシンがいないときでも、プッシュし続けなければなりません。僕はいつでも自分がどれだけの速さで走れるのか知りたいので、限界までプッシュして走行しています。第2スティントでいい感触だったのですが、残り6~7周でリアのグリップが無くなり、リアタイヤに頼ることができなくなってしまいました。レース前半でルクレール選手についていこうとしたことにより、タイヤを少し使いすぎたのかもしれません。しかし僕たちにとって相性のいいコースではなかったにもかかわらず、フェラーリの1台より前の4位でレースを終えることができ、満足のいく結果となりました。目指しているのはいつも勝つことに変わりありません。ただ、今日のレースでそれを叶えるのは難しかったのですが、マシンパッケージからできる限りの力を引き出して戦いました。このレースウイークで少し前進はできましたが、勝つためにはすべての面でまだやるべきことがあります」

ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「地元フランスでの一戦でもあり、長く困難な一日になりました。とても残念に思っています。予選からグリップをつかむのに苦戦しましたが、それは決勝でも同じでした。現時点で明確な答えは見つかっていませんが、なぜペースが不足していたのか理解するためにすべてを解析していく予定です。コックピットの中からできることはすべて試しましたが、マシンがスライドしてしまい、思ったようにプッシュすることができませんでした。このようなマシンの感覚は初めてだったので、チームと共に早急に解決策を見つけ出し、次戦のオーストリアGPまでにまとめ上げなくてはなりません。ホンダは懸命にプッシュしてくれて進化を感じたので、その点はポジティブに捉えています」

ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「今日のレースはそんなに悪くなかったと思っています。できる限りのことはしましたし、コース上でいくつかいいバトルも繰り広げることができました。特にグロージャン選手とのバトルではアウト側から上手くオーバーテイクすることができたし、レース終盤のアレックス(アルボン)とのバトルはとても楽しかったです!ペナルティーがなく、もう少し上位のグリッドからスタートしていたらどの位置で終われたかは分かりませんが、ポイント獲得圏内に食い込むのは少し難しかったかもしれません。ここから、オーストリアGPへさらに強いチームとして戻ってこられるよう、チーム一丸となって取り組んでいきます」

アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「残念なことに僕たちのこのレースウイークでの決勝は、1周目のターン2でコースアウトしたことにより、妥協せざるを得ない一戦となってしまいました。アウト側がどれだけグリップするのか分かっていなかったため、ポジションをいくつか下げてしまうことになりました。前方にいるマシンよりも速さはあったのですが、DRS圏内でマシンが連なり、隊列状態になっている集団を抜くのに苦戦してしまい、レース中のほとんどの時間を誰かの後ろで走っていました。今日は少しペースが足りておらず、その原因の追究と改善をしていかなければなりません。ダニー(クビアト)とのバトルはとても楽しかったのですが、ポイント圏外のポジション争いは、僕たちが本来望んでいた位置ではなかったはずです」

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カテゴリー: ホンダF1