F1 ホンダ
ホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は、レッドブルのヘルムート・マルコとマクドナルドで密談したというエピソードを明かした。

ホンダは、今年からトロロッソに加えてレッドブル・レーシングへのF1エンジン供給を開始。2チーム・4台体制で2019年のF1世界選手権に臨む。

ホンダは3月9日(土)に『2019 ホンダF1 キックオフミーティング』を開催。ホンダとレッドブルの上層部、ドライバー陣が集結した。

ホンダの山本雅史は、レッドブルとの交渉はシルバーストン・サーキット近くのマクドナルドでスタートしたことを明かした。

「皆さんご存じのように2017年のモンツァでフランツ(トスト)さんと来年一緒にやっていきましょうという話を初めてしました。その前にはちょこちょこバックヤードで話はしていたんですけどもね」

「私は本当にレッドブルとトロロッソが好きなんですね。ひとつは2017年その前に勝ちにこだわって強いチームでやっていくには2チーム体制、4台体制でやっていく必要があるということで、実はヘルムート・マルコさんとは2017年のシルバーストンのサーキットの手前にあるマクドナルドで密談をしました」

「こんなにもフランクな方で、ピュアにモータースポーツを愛していて、モータースポーツのことだけ話をしました。実は前の日に関係者に絶対にバレないからマクドナルドでミーティングしようと言われまして。本当に誰も来ないのかなと思ったら、マルコさんのファンがいっぱいいましたけどね。流石に関係者は誰もいませんでした。面白いエピソードです」

ヘルムート・マルコは「サーキットに一番近いマクドナルドということでほとんど関係者は来ないだろうから、そこで会おうという約束をした。制服ではなく私服でこっそりと会いましょうとね。二人とも普段マクドナルドにいかないので、コーヒーのカップも開けられなくて悩んでいたくらいだった。そこで非常に親密な話をした」とコメント。

「レッドブル・レーシングは4年間チャンピオンシップを獲得した非常に成功したチームだ。途中でレギュレーションが変わって、パワーユニットが非常に複雑になり、当時のサプライヤーがこれからはなかなか勝つことができないと思うと正直に話をしてきた。そうなると我々も考えなければならない。これから勝っていくための素晴らしいサプライヤーを探したいということでホンダにアプローチした。ホンダはたくさんの勝利とチャンピオンをシップを獲得した大変信頼できるマニュファクチャラーだ。そこから親密な話し合いが始まった」

「そのなかでもまずは1年間トロロッソに供給して様子を見ようと言う約束をした。そして素晴らしいシーズンを終えて、絶対にうまくいくということで、今年レッドブルと2チーム・4台体制で行くことに決まった」

「テストを終えて、シーズンがこれからスタートするが、テストでは信頼性もパワーの部分でも大変素晴らしい結果を出したというのでポジチブに考えている。今年は5回くらい勝ちたいと考えている」

ホンダの山本雅史は、4月1日からモータースポーツ部長ではなく、F1マネージングディレクターとしてF1に専念する。

「昨年は国内ではGT500、スーパーフォーミュラなど、あらゆるいい形でレースをさせていただきました。今年はホンダにとっては何がなんでもF1だ、F1に集中しろということで、この度マネージングディレクターとして田辺とともに1年間戦っていきたいと思います」と山本雅史はコメント。

「昨年から一緒にやっているトロロッソ、そして、レッドブルといいチーム関係、一枚岩になって1年間戦えるようにサポートしていきたいと思っています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1