ホンダF1 マクラーレン ベルギーグランプリ
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、スパ・フランコルシャンで開催されるF1ベルギーGPへの展望を語った。

マクラーレンとのパートナーシップが3年目を迎得る今年、新型パワーユニットを投入したホンダだが、プレシーズンテストから信頼性とパフォーマンス不足が露呈。第7戦までノーポイントが続き、マクラーレンとの提携解消が噂された。

だが、F1アゼルバイジャンGPで“スペック3”パワーユニットを投入して以降、徐々に信頼性とパフォーマンスを発揮できるようになり、高速のシルバーストンでもノーポイントに終わったものの速さを見せ、F1ハンガリーGPでは今季初のダブル入賞を果たしてコンストラクターズ選手権での最下位を脱出。ポジティブなムードで夏休みを迎えた。

4週間のサマーブレイクが明け、後半戦の緒戦はF1ベルギーGP。高速サーキットのスパ・フランコルシャンでは苦戦が予想されるものの、ハンガリーでの勢いを維持するために全力を尽くすと長谷川祐介は述べた。

「つかの間のサマーブレイクを経て、後半戦の開始であるベルギーに向かいます」と長谷川祐介はコメント。

「長い伝統を持つスパ・フランコルシャンは、高速コーナーと長いストレート、激しいアップダウンを持つ、マシンに厳しいコースです。また、世界で最も難しいコーナーの一つと言われ、マシンからはまるで壁のように見える高速コーナー、“オー・ルージュ”を代表として、ドライバーにとっても高い技術と度胸を試されるサーキットでもあります」

「マクラーレン・ホンダは前戦のハンガリーGPで今季初のダブルポイント獲得を果たし、その後のインシーズンテストでも後半戦に向けて多くの貴重なデータを収集できるなど、前半戦をいい形で締めることができました」

「スパ・フランコルシャンは我々にとってタフなサーキットであるとは思っていますが、ハンガリーで得た勢いを維持し、後半戦をいい形でスタートきればと思っています」

マクラーレンにとって、スパ・フランコルシャンはブルース・マクラーレンが勝利を挙げた場所。さらに8月30日はブルース・マクラーレンの生誕80年となる。

エリック・ブーリエは、後半戦にむけてポイントを獲得するために努力を続けていくと語る。

「サマーブレイクが明けてレースの世界に戻るのは、いつも気持ちがいいものだ。エネルギーを充電するとともに、大切な人との時間を過ごしたことで、再びレースへの意欲が満たされている。スパ・フランコルシャンでのレースは、チームにとっていつも特別だが、今年はそれがより強くなるだろう」とエリック・ブーリエはコメント。

「まず、ベルギー出身のストフェルが、F1ドライバーとして初めてのホームレースを迎える。また、スパは、マクラーレンの創立者であるブルース・マクラーレンが1968年にグランプリ初勝利を飾った地でもあるが、それに加えて翌週の8月30日がブルースの生誕80年という記念日にあたり、特別な節目となる。日曜日、私たちは彼の偉業を称えるとともに、誇りに思うことだろう」

「前半戦は浮き沈みが激しく、苦労したことは確かだ。ただ、シーズン終了までの目標ははっきりしており、それに向けて水面下で努力を重ねてきた成果を披露する場は、まだ9戦も残されている。シーズンは長いので、全力でプッシュしてポイントを得るチャンスは多くある。続けてきた進化が実になり、熱狂的なベルギーのファンの皆さんに、楽しいレースウイークをお見せしたいと思っている」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム / F1ベルギーGP