アストンマーティン・ホンダF1 「現状では前のマシンと戦うのは難しい」
アストンマーティンF1のマイク・クラック最高サーキット責任者(Chief Trackside Officer)は、2026年F1第8戦オーストリアGPを振り返り、現在のマシンではライバルと戦うだけの競争力が不足していることを認め、「前を走るマシンと戦うのは難しい状況だった」と語った。

アストンマーティンにとってオーストリアGPは厳しい週末となった。フェルナンド・アロンソは18位で完走したものの、トップから3周遅れとなり、レース終盤にはピットレーン速度違反によるタイムペナルティも科された。

一方、ランス・ストロールは46周目にERSトラブルが発生し、リタイアを余儀なくされた。

チームは今季投入予定の大型アップデートを待ちながら苦しい戦いが続いており、ホームレースとなる次戦イギリスGPを前に、現状の厳しさを改めて認める形となった。

「最大限を引き出すことに集中した」
クラックは、オーストリアGPではポイント争いは現実的ではなく、限られたパッケージの中で最大限のパフォーマンスを引き出すことを目標にしていたと説明した。

「暑いコンディションの中で行われたオーストリアGPだった。我々は前を走るマシンと競り合うのが難しいことを理解した上で、現在のマシンから最大限のパフォーマンスを引き出すことに集中していた」

また、レース序盤から中盤にかけては2台が接近したペースで走行していたことにも触れた。

「ランスとフェルナンドはレースの大半で非常に接近した位置を走っていた。2台はほぼ隊列を組んで周回を重ねていた」

しかし、その戦いもストロールのトラブルによって終わりを迎えた。

「46周目にランスのマシンにERSの不具合が発生した疑いがあり、マシンをリタイアさせることになった」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

アップデート投入まで耐える時間
今回のコメントではクラック自身はアップデートについて詳しく触れなかったものの、ドライバー2人は現状の苦しい状況を認めながらも、改善への期待を口にしている。

アロンソは「厳しい週末だったが予想していたことでもあった」と振り返り、完走によってデータを収集できたことを前向きに評価した。

「レースを完走し、データを集め、オペレーション面を改善し続けられたことは価値があった。ここ数戦でそうした部分は前進しているし、アップグレードが投入される時に備えられるよう改善を続けたい」

一方のストロールも、現状では上位争いは難しいと認めながら、開発陣への信頼を示した。

「今日は誰かと大きく戦える状況ではないことは分かっていた。それでもタイヤマネジメントは良く、フェルナンドとのレースは楽しめた」

「今はチーム全員にとって非常に厳しい時期だが、誰もがマシンのアップグレード投入に向けて懸命に働いている。もう少し辛抱すれば、数戦後には再び中団グループで戦えるようになることを期待している」

ホームレースで反撃を目指す
アストンマーティンは2026年シーズン序盤から苦戦が続いており、現在は大型アップデートの投入を待ちながらデータ収集とセットアップの最適化を進めている段階にある。

オーストリアGPでは競争力不足に加え、ストロールのERSトラブルも発生し、チームにとって厳しい週末となった。それでもクラックは現有戦力でできる限りの仕事は果たしたとの認識を示しており、チームはホームレースとなるイギリスGPで少しでも前進を果たすことを目指している。

大型アップデートの投入が近づく中、アストンマーティン・ホンダが苦境を脱し、中団争いへ復帰できるかが今後数戦の大きな焦点となりそうだ。

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストリアGP