ホンダ F1 イギリスグランプリ
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、マクラーレン・ホンダのF1イギリスGPの予選を振り返った。

小雨が降るなかでスタートとして予選。Q1ではフェルナンド・アロンソがトップタイムで通過。最終的にストフェル・バンドーンがQ3進出を果たして9番手、フェルナンド・アロンソは13番手で予選を終えた。

フェルナンド・アロンソは、パワーユニット交換によって30グリッド降格が科せられ、明日の決勝は最後尾からスタートする。

「時折降る雨の影響により、今日は難しいコンディションでの予選になりましたが、ストフェルがホームグランプリでQ3進出と、チームもドライバーもいい仕事をしてくれたと思います」と長谷川祐介はコメント。

「ストフェルは週末を通してセッティングが決まっており、いい流れを維持してくれています。モナコ以来のQ3進出となった予選のパフォーマンスはマシンの力を最大限に引き出し、すばらしかったと思います」

「また、フェルナンドはトラフィックの影響によりQ3進出はなりませんでしたが、彼のQ1での果敢なアタックは、チームだけでなく、寒い中観戦に来てくれているスタンドのファンにも、素敵なサプライズを与えてくれました」

「パワーサーキットであるここシルバーストンで、週末を通してある程度のパフォーマンスを見せられていることは、今後に向けた自信に繋がります。もちろん、まだ上位陣との差はありますが、確実に前進できていると感じています」

「明日はストフェルが8番手からのスタートで、フェルナンドはペナルティーによりグリッド後方からのスタートになります。ただ、ここイギリスでは突然の降雨も予想されるので、2人とも十分にポイント獲得のチャンスはあると思っています。明日も引き続き、ホームグランプリでファンの皆さんにいいパフォーマンスをみせられるよう、全力で取り組んでいきます」

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「ストフェルは、週末を通して非常にスピードがある。また、今日ここで大事なときにすべてをうまくまとめ上げた彼の姿をみて、本当にうれしかった」とコメント。

「Q1ではインターミディエイトタイヤで見事なラップを走行し、滑りやすいアスファルトで8番手のタイムを出し、フェラーリの2台のマシンの間に割って入った。その後、路面が乾きつつある中、Q2でもスリックタイヤですばらしい走行を続け、Q3進出を果たした。明日のレースではバルテリ・ボッタスが5グリッド降格ペナルティーを受けるため、ストフェルは8番グリッドからスタートする。“ストフェル、よくやった!”」

「一方、フェルナンドはQ1ではスリックタイヤで見事なラップを走行し、1.3秒の大差をつけて最速タイムを叩き出した。確実にアタックラップに臨むには、あまりにもギリギリ過ぎるとも言える状態で、Q1でのタイム計測のチャンスをあやうく失うところだった。それでも、フェルナンドはなんとか時間内にラインをまたぎ、そのチャンスを活かして完ぺきなラップを走行した。そんな彼の姿をみれてよかったですし、観衆の声援を聞くことができてうれしかった。ここでの観客の皆さんの応援は、本当にすばらしいものがある。その後、フェルナンドはQ3に進出できなかったものの、明日のレースでは30グリッド降格ペナルティーを受けることが決まっているので、今日の予選結果はそれほど重要ではなかった」

「明日のレースで両ドライバーをみるのは、興味深いだろう。雨が降っても晴れても、2人とも全力を尽くす。フェルナンドはレース序盤で素早くポジションを上げていくだろうし、一方のストフェルは今季初のワールドチャンピオンシップポイント獲得を目指す。2人の幸運を祈ろう!」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イギリスGP