ホンダ F1 オーストリアGP
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、F1オーストリアGPへの展望を語った。

今シーズン、信頼性問題が多発し、両ドライバーともに7基のMGU-Hとターボチャージャー、5基目のバッテリーと コントロールエレクトロニクスを投入。フェルナンド・アロンソの内燃エンジン(ICE)はすでに5基目に達している。

だが、前戦F1アゼルバイジャンGPでは波乱のレースで最後列からスタートしたフェルナンド・アロンソが9位入賞して、待望の今シーズン初ポイントを獲得した。

「先日のアゼルバイジャンでは、マクラーレン・ホンダにとっての今シーズン初ポイントを獲得し、チームに明るい雰囲気が広がりました」と長谷川祐介はコメント。

「レッドブル・リンクは、オーストリアの緑豊かな山々の合間に位置する美しいサーキットです」

「コーナーがわずか9つしかなく、シーズンの中で1周のラップタイムが最も短いトラックですが、いくつかあるハイスピードコーナーでのミスは命取りになりますし、ドライバーには高い技術が求められます」

パワーユニットに関しては、標高700mのレッドブル・リンクでは効率的なエネルギーマネジメント戦略が鍵を握ると長谷川祐介は語る。

「また、パワーユニットについて言えば、このサーキットがある700mと言う標高が問題になります。高地で空気が薄いために、ターボなどへの影響を考慮したセッティングが必要ですし、エネルギーの回生効率についても平地とは条件が変わるので、その意味でパワーユニットへの負担が大きいサーキットと言えます。したがって、効率的なエネルギーマネジメント戦略がキーになってきます」

F1アゼルバイジャンGPの金曜フリー走行ではフェルナンド・アロンソのマシンでスペック3のパワーユニットをテストし、パワーの向上について一定の進歩を確認。両マシンが完走したデータを元に今回のF1オーストリアGPにむけてマッピングを熟成させている。

「また、金曜日にフェルナンドのマシンでテストを行い、パワー向上を確認できたスペック3のパワーユニットを、オーストリアで2台のマシンに搭載します」

「バクーで得られたデータを元にさらにマッピングを熟成し、競争力の強化を図ることができていると思うので、今週末のパフォーマンスを見るのを楽しみにしています」

「直前まで開発の手を止めることなく、ベストな形で週末に臨みますので、皆さんにいいレースを見せられればと思っています」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1オーストリアGP