ホンダ、見せ場のないレース(ベルギーGP)
ホンダは、F1ベルギーGP決勝レースで、ジェンソン・バトンが15位、ルーベンス・バリチェロはリタイアという結果に終わった。
ルーベンス・バリチェロは、レース序盤にギアボックスの6速を失うというトラブルが発生。エンジンにオーバーレブが起こってしまい、1レース目のエンジンのため、チーム次戦モンツァのためにリタイアという決断を下した。
17番手からスタートしたジェンソン・バトンは、マシンセッティングに苦しみ15位でレースを終えた。
ベルギーGPの結果で、ホンダはコンストラクターズランキングでトロ・ロッソに抜かれ、9位に後退した。
ジェンソン・バトン (15位)
「マシンパフォーマンスは、僕らがスパで想定していたものに比べ、はるかにタフなものだった。17番手からいいスタートを切ることができず、僕が行きたい方向はすべてマシンに囲まれてしまった。そして、ルーベンスがギアボックスにトラブルを抱えたとき、その後ろに連なる隊列に僕もつかまった。最初のスティントからハンドリングがあまり良くなく、グリップがなくてバランスもとれていなかった。だから、ピットに戻ってきてプライムタイヤ(ハード側)に履き替えたとき、フロントウイングを立てた。そうするべきとは思ったのだが、昨日は2種類のタイヤを比較するチャンスがなく、残念ながらこの変更でフロントエンドによりすぎてしまった。それに、リアのタイヤ圧が低く、ドライブが難しい状態だった。」
ルーベンス・バリチェロ (リタイア)
「レースは僕にとって、すごくうまく進んでいた。しかし、残念ながらトゥルーリをオーバーテイクしてからすぐに、6速を失ってしまった。走行を続けようとしたが、ギアボックスの挙動から7速に入れる前に6速に入れなければならず、エンジンにオーバーレブが発生し、重大なダメージを負う可能性があった。このエンジンは今回から使っているもので、来週モンツァでも使用するため、チームはリタイアするのが最善の策だと判断した。全体としてはすばらしい週末とはいかなかった。僕らの最大の問題は、タイヤを温めるのに苦戦したことで、これがパフォーマンスに大きく影響した。」
ロス・ブロウン
「2台ともきれいなスタートで、それぞれ順位を上げていた。われわれは、ルーベンスに2ストップ作戦、ジェンソンに1回だけと、戦略を分けることにした。天候の変化や、セーフティカーの導入など、あらゆるチャンスを活用するためだった。ルーベンスは、6速ギアなしで、ほぼ10周にもわたって勇気ある走りをした。しかしながら、ギアボックスの問題が悪化しており、これ以上続けるのは危険だと判断した。エンジンにダメージを負う可能性があったし、このレースで使っているトランスミッションとエンジンは新品だった。結果として、このときルーベンスの後ろで長く走っていたジェンソンは、競争相手から遠ざかってしまった。予定していた最初のピットストップまでのジェンソンのペースは良かったが、プライムタイヤに換えてからは苦戦していた。レースの終盤、ウエットタイヤに換えようと決めた。周囲のクルマは雨に苦しんでおり、この状況にチャンスがあるだろうと判断した。ドライタイヤのままだったマシンは、ファイナルラップでかなりのタイムをロスしており、多くが順位を落としていた。不運にも、ジェンソンがポイントを取るには遅すぎた。結局、われわれにとって、失うものも、得るものもない、当たり障りがない戦略になってしまった。」
カテゴリー: F1 / ホンダF1
ルーベンス・バリチェロは、レース序盤にギアボックスの6速を失うというトラブルが発生。エンジンにオーバーレブが起こってしまい、1レース目のエンジンのため、チーム次戦モンツァのためにリタイアという決断を下した。
17番手からスタートしたジェンソン・バトンは、マシンセッティングに苦しみ15位でレースを終えた。
ベルギーGPの結果で、ホンダはコンストラクターズランキングでトロ・ロッソに抜かれ、9位に後退した。
ジェンソン・バトン (15位)
「マシンパフォーマンスは、僕らがスパで想定していたものに比べ、はるかにタフなものだった。17番手からいいスタートを切ることができず、僕が行きたい方向はすべてマシンに囲まれてしまった。そして、ルーベンスがギアボックスにトラブルを抱えたとき、その後ろに連なる隊列に僕もつかまった。最初のスティントからハンドリングがあまり良くなく、グリップがなくてバランスもとれていなかった。だから、ピットに戻ってきてプライムタイヤ(ハード側)に履き替えたとき、フロントウイングを立てた。そうするべきとは思ったのだが、昨日は2種類のタイヤを比較するチャンスがなく、残念ながらこの変更でフロントエンドによりすぎてしまった。それに、リアのタイヤ圧が低く、ドライブが難しい状態だった。」
ルーベンス・バリチェロ (リタイア)
「レースは僕にとって、すごくうまく進んでいた。しかし、残念ながらトゥルーリをオーバーテイクしてからすぐに、6速を失ってしまった。走行を続けようとしたが、ギアボックスの挙動から7速に入れる前に6速に入れなければならず、エンジンにオーバーレブが発生し、重大なダメージを負う可能性があった。このエンジンは今回から使っているもので、来週モンツァでも使用するため、チームはリタイアするのが最善の策だと判断した。全体としてはすばらしい週末とはいかなかった。僕らの最大の問題は、タイヤを温めるのに苦戦したことで、これがパフォーマンスに大きく影響した。」
ロス・ブロウン
「2台ともきれいなスタートで、それぞれ順位を上げていた。われわれは、ルーベンスに2ストップ作戦、ジェンソンに1回だけと、戦略を分けることにした。天候の変化や、セーフティカーの導入など、あらゆるチャンスを活用するためだった。ルーベンスは、6速ギアなしで、ほぼ10周にもわたって勇気ある走りをした。しかしながら、ギアボックスの問題が悪化しており、これ以上続けるのは危険だと判断した。エンジンにダメージを負う可能性があったし、このレースで使っているトランスミッションとエンジンは新品だった。結果として、このときルーベンスの後ろで長く走っていたジェンソンは、競争相手から遠ざかってしまった。予定していた最初のピットストップまでのジェンソンのペースは良かったが、プライムタイヤに換えてからは苦戦していた。レースの終盤、ウエットタイヤに換えようと決めた。周囲のクルマは雨に苦しんでおり、この状況にチャンスがあるだろうと判断した。ドライタイヤのままだったマシンは、ファイナルラップでかなりのタイムをロスしており、多くが順位を落としていた。不運にも、ジェンソンがポイントを取るには遅すぎた。結局、われわれにとって、失うものも、得るものもない、当たり障りがない戦略になってしまった。」
カテゴリー: F1 / ホンダF1