ルイス・ハミルトン フェラーリF1のピット判断に疑問「ペナルティへの扉を開いた」
ルイス・ハミルトンは、2026年F1ハンガリーGP決勝でフェラーリのバーチャル・セーフティカー(VSC)中の戦略判断が表彰台を逃す原因になったと語り、「あのピットストップがペナルティへの扉を開いてしまった」と悔しさをあらわにした。

予選ではオスカー・ピアストリへの進路妨害で3グリッド降格処分を受けたハミルトンだったが、決勝では2番手を走行。しかし、VSC中のピットストップと、その際のピットレーン速度違反による5秒加算ペナルティが重なり、最終的に5位でレースを終えた。

VSC中のピット判断を疑問視
レース終盤、ピアストリがギアボックストラブルでリタイアしたことで、ハミルトンは2番手へ浮上。表彰台獲得へ向けて有利なポジションにつけていた。

しかしフェラーリは、VSC導入中にハミルトンをピットへ呼び戻すことを決断。この判断によってマックス・フェルスタッペンとアンドレア・キミ・アントネッリの後方へ回ることになった。

さらに、そのピットストップではピットレーン速度をわずか0.1km/h超過したとして5秒加算ペナルティを科される。チェッカー時点では4位だったものの、チームメイトのシャルル・ルクレールとは0.7秒差しかなく、最終的に5位へ後退した。

ハミルトンはSky Sports F1に対し、ピットストップ自体が不要だったとの考えを示した。

「正直、あのタイミングでピットストップをするべきではなかったと思う。コールが来たのはピット入口の直前で、議論する時間もなかった」

「チームの判断を信頼するしかないけれど、今振り返ればタイヤの状態はまったく問題なかった。たぶんマックスには抜かれていたと思うけど、それでも少なくとも3位は守れたはずだ」

「それが最後に受けたペナルティへの扉を開いてしまった」

フェルスタッペンはステイアウトを選択して2位を獲得。ハミルトンは、フェラーリが本来はシンプルに進められたレースを複雑にしてしまったのではないかとの思いをにじませた。

「ここ3戦はミスが多すぎる」
一方でハミルトンは、ここ数戦の苦戦については自らにも責任があると認めた。

「ここ3戦は僕にとって良いレースではなかった。ミスが多すぎる」

「シルバーストンでは大きな代償を払うミスがあったし、前戦でもそうだった」

「ここ3戦でペナルティをたくさん受けている。だから、もう二度とペナルティを与えられるような状況を作らないよう努力しなければならない」

ハミルトンはシルバーストンでフォルススタート(false start)による5秒加算ペナルティを受け、ベルギーGPではジョージ・ラッセルとの接触でも5秒加算処分を受けていた。今大会ではピットレーン速度違反で3戦連続となる5秒ペナルティを科される結果となった。

また、ハンガリーGPでは予選でもピアストリへの妨害により3グリッド降格処分を受けており、週末を通して厳しい戦いとなった。

ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

ブランドル「厳しいがルールはルール」
ハミルトンへの処分については、その厳しさを指摘する声も上がった。

Sky Sports F1の解説者で元F1ドライバーのマーティン・ブランドルは、0.1km/h超過というごくわずかな違反であっても、明確な基準を設ける以上は処分が必要だと説明した。

「車重が250グラム不足しているようなものだ。不満に感じるだろうが、ルールはルールだ」

ブランドルは、モナコGPでもピットレーン速度違反が話題になったことに触れ、「0.1km/hなら許されるなら、0.3km/hも許されるのかという話になってしまう」と指摘した。

各チームは速度リミッターを制限速度よりわずかに低く設定し、限界まで調整している。そのため、ほんのわずかな超過であっても競争上のアドバンテージにつながる可能性があるという。

「どこかで明確な線引きは必要だ。車幅でも車重でもピットレーン速度でも同じことだ。厳しく感じるが、それがルールだ」

フェラーリの戦略判断と自身のミスが重なり、またしても表彰台を逃したハミルトン。2026年シーズンは、小さな判断やわずかなミスが大きな代償となる苦しい戦いが続いている。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / F1ハンガリーGP