元フェラーリF1エンジニア ハミルトンは“シューマッハの再来”になれると確信

2026年シーズン序盤、フェラーリでの適応に苦しんだハミルトンには厳しい視線も向けられていた。しかし、モナコGPとカナダGPでの連続2位に続き、スペインGPで圧倒的な勝利を挙げたことで状況は一変した。
スメドレーは、現在も多くの元同僚と連絡を取り合っていると明かし、フェラーリ内部の熱狂ぶりを次のように語った。
「みんな本当に喜んでいる。私は昔の同僚たちとのグループチャットにいくつも参加しているが、彼らは文字通りルイスに夢中なんだ。みんな彼を愛している」
シューマッハとの共通点
スメドレーは、以前からハミルトンとミハエル・シューマッハを重ね合わせて見ていたという。
「私たちは以前から話していた。これはミハエルの物語になる可能性があるとね」
「もしルイスがマシンを完全に理解し、チームを引き上げ、レースで勝ち始め、そして世界選手権へ導くことができれば、彼らは間違いなく彼を愛するようになる」
1990年代にフェラーリへ加入したシューマッハは、低迷していた名門を再建し、歴史的な黄金時代を築いた。スメドレーは、ハミルトンとフェラーリの関係にも同様の可能性を見いだしている。
成功を支える並外れた努力
スメドレーはまた、ハミルトンの成功が才能だけによるものだという見方を否定した。
「彼は本当に多くの努力をしている。人々はルイスを誤解しているんだ。公の場で見せるキャラクターによって、本当の姿が見えにくくなっている」
さらに、歴代のチャンピオンたちに共通する資質についても語った。
「面白いことに、マックス・フェルスタッペン、ルイス、ミハエル、セバスチャン・ベッテルのような偉大なドライバーたちは、みな人々が思っている以上に懸命に働いている」
「彼らは自分自身のすべてを注ぎ込んで今の地位にたどり着いたんだ」

ルクレールとの力関係にも変化
スメドレーは、フェラーリ内部でのハミルトンの存在感が急速に高まっているとも指摘した。
「ドライバー2人のパフォーマンスバランスを見ると、今のルイスはチーム全体を自分の周りに引き寄せている」
「イタリアの新聞を読んでも、フェラーリの友人たちと話しても、みんな彼を愛しているし、まるで祭り上げているような状態だ」
近戦ではハミルトンがシャルル・ルクレールを上回るパフォーマンスを見せていると分析する。
「ここ数戦を見る限り、ルイスはシャルルよりかなり前にいる。シーズン終盤にはもっと均衡するだろうが、最終的にはルイスが上回ると思う」
フェラーリ再建の中心人物となるか
ハミルトンにとってスペインGPでの初勝利は、単なる1勝以上の意味を持つかもしれない。
スメドレーの見立てが正しければ、ハミルトンはコース上で結果を残しているだけでなく、フェラーリを再び王座へ導くために必要な「人心掌握」にも成功しつつある。シューマッハがかつて築いたような強固な信頼関係を築ければ、フェラーリの新たな黄金時代の礎となる可能性も十分にある。
カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ
