ルイス・ハミルトン、有名な無線コール『ハンマータイム』誕生秘話を語る / F1裏話
ルイス・ハミルトンは、メルセデスF1のレースエンジニアであるピーター・ボニントンの有名な『It's hammer time!』という無線コールがどのようにして生まれたのかを説明した。

ルイス・ハミルトンと“ボノ”との長年にわたる関係は、2013年にメルセデスF1での最初のシーズンに始まった。2014年、ハミルトンはメルセデスF1チームに初のF1タイトルをもたらした。ボノがハミルトンに全力を尽くすように促す有名な“ときの声”は、そのシーズンに初めて聞かれた。

ルイス・ハミルトンとメルセデスF1が優勢な中、レースの戦略的な瞬間に『ハンマータイム』はチームの無線を介してコールが頻繁に聞こえた。

メルセデスF1は2022年のチャレンジングなシーズンに耐えてきたことで、ピーター・ボニントンは有名なコールでルイス・ハミルトンを鼓舞する機会を失っていた。

しかし、オースティンで開催されたF1アメリカGPで、ルイス・ハミルトンがトップのマックス・フェルスタッペンの後ろでレース終盤に全力を尽くすように促されたとき、再び『ハンマータイム』コールが放送波で聞かれた。

ルイス・ハミルトンは、コールの由来について尋ねられたとき、「僕がハンマータイムを思いついたと思う」と説明した。

「彼が『今こそプッシュする時だ』と言って、僕は『おい、もうプッシュしている!』と苛立った場面があった」

「でも、今こそ持っているものをすべて使って全力を尽くす時だと伝えようとしているのなら『ハンマータイムとだけ言ってくれ』と伝えた。それは僕たちの成長の一部だった」

「ボノには非常に感謝している。彼とは素晴らしい旅をしてきた。ドライバーとエンジニアのパートナーシップは、これまでで最長ではないにしても、最長のものの1つだと思う」

「彼は私の成功に欠かせない存在だ」

実際、このペアは2013年以来82回のレースでの勝利を共有しており、「良い時も悪い時もトラックの内外でお互いを支え合った」ため、10年間で多くの最高点と最低点を一緒に共有してきた.

ルイス・ハミルトンは、「彼はおそらく、良い日も悪い日も、本当に僕に耐えることができる数少ない人の1人だ」と語った。

「彼がレースを通してどれほど冷静でいられるか、そして、彼がどのようにレースを通して僕を導き、ナビゲートするのを助けることができたか、それができる人は多くないと思う」

Hammer Time
ハンマータイムという言葉は、1970年代のイギリスの連続殺人鬼“ヨークシャーの切り裂き魔”ピーター・サトクリフが、ナイフで切り裂く前にハンマーで殴りかかる時に叫んだ“It's hammer time”で有名になった。

その後、1990年代にMCハマー(MC.Hammer)がそれにインスパイアされて楽曲『U Can't Touch This』で自分の名前にかけて「stop, hammer time(手を止めろ、ハマーの時間だ)」と叫んだことで再び脚光を浴びた。

また、オークションで買値が成立したときに、『オークションはこれまで。ハンマーを叩く』とハンマーで机を叩くことになることから、『これで決めろ!』と鼓舞するときに用いられる。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1