FIA新会長、ハミルトンのFIA年間表彰式欠席に言及「規則違反は許されない」
新たにFIA会長に選出されたモハメド・ビン・スライエムは、ルイス・ハミルトンが2021年FIA年間表彰式に参加しないことでF1の競技規則に違反した罪で有罪となった場合、制裁も辞さないと述べた。

F1の競技規則の第6.6条には「シリーズで1位、2位、3位となったドライバーは、FIAの年間表彰式に出席しなければならない」と規定されている。

だが、F1アブダビGPの日曜日の物議を醸すフィナーレの余波を上、ルイス・ハミルトンとメルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、12月16日(木)にパリで開催されたFIA年間表彰式を欠席した。

今季までメルセデスF1のドライバーを務めていたバルテリ・ボッタスは、フライトの遅延にとって記者会見には出席できなかったものの、3位のトロフィーを集めるために出席し、コンストラクターズトロフィーは技術責任者のジェイムズ・アリソンが受け取った。

ルイス・ハミルトンは今週英国に滞在し、水曜日にウィンザー城でナイトの称号を授与され、金曜日にはブリックスワースとブラックリーの施設でメルセデスのコンストラクターズタイトルのお祝いに参加した。

金曜日にジャン・トッドからFIA会長を引き継いだモハメド・ビン・スライエムは、新しい役割での最初の記者会見で、ルイス・ハミルトンの問題は評価されると語った。

「まず、ドライバーとしては感情的になるものだ。だが、結局のところ、ルールはルールであり、我々はルールが適用される面を検討している」とモハメド・ビン・スライエムは語った。

「彼は違反していたか? 私はそれを調べなければならない」

「我々は自分たちのルールに従わなければならないが、それまでの間、チャンピオンになった者の素晴らしい気分を妨げることはない。人々に親切にするのは簡単で、人々をやる気にさせるのも簡単だが、違反があった場合、それに関して許しはない」

モハメド・ビン・スライエムは、その後、規則を角印し、「許しはない」というコメントが今後さらに明確になる可能性があることを明らかにした。

「私がいうルール違反とはこういうことだ。ルールがあり、許しは常にある。だが、ルールはルールだ」とモハメド・ビン・スライエムは語った。

「私はいつもルールは人間が作ったものであり、それらは聖書やいかなる聖典でもないと言っている。それらは人間によって改善され、そして、変えることができる。ルールとは改善されるべきものだ。

「したがって、実際、ルイスは起こったことに本当に悲しいんでいることは知っている。一言で言えば、彼は壊れていると言えるだろう」

「しかし、違反があったかどうかを確認する必要はある。会長になって数時間であるため、事実確認をせずに答えを出すことはできなおい」

F1レースディレクターのマイケル・マシのポジションについては外部から精査されているが、モハメド・ビン・スライエムは徹底的な調査をせずに決定に「飛び込む」ことは望んでいないと概説した。

「我々は実際に問題を調査する必要がある。新たに選出されたばかりだ。問題を調査していく」とFIA会長職に完全に集中するために他の組織の役割は放棄することになるモハメド・ビン・スライエムは語った。

「明日、スタッフとのミーティングがある。明日はFIAを改善できるすべての問題を調査するが、問題がある場合は、チームに戻さずに結論や決定に飛びつくことは絶対にない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / FIA(国際自動車連盟)