ハースF1チーム F1日本GPでVF-25に“桜”をモチーフとした特別カラーリング

日本が初めてF1のスケジュールに加わったのは1976年の富士スピードウェイだったが、2回目のイベントの後、日本での選手権開催は10年後まで待たなければならず、その時は鈴鹿サーキットでの開催だった。
鈴鹿サーキットは、ドライバーたちからすぐに高い評価を受け、やがてはシーズン終盤のレースとして定着し、アイルトン・セナ、ミハエル・シューマッハ、ミカ・ハッキネンといったドライバーたちが鈴鹿でドライバーズ・チャンピオンシップを獲得した。2024年には、F1カレンダーの地域性を高める取り組みの一環として、日本グランプリは秋から春に移行し、現在では日本の有名な桜の季節に合わせて開催されている。
鈴鹿サー0キットは、F1カレンダーにある8の字型のサーキットで唯一のものであり、ドライバーたちから世界的に高い評価を得ている。 5.8kmのトラックは、起伏のある日本の田園地帯を縫うように走り、高速セクションと素早い方向転換が特徴である。一方で、コース脇には芝生や砂利、バリアが迫っているため、ちょっとしたミスも許されない。
鈴鹿サーキットの高速コーナーを攻略するには、強力な空力パッケージが不可欠であり、ドライバーがマシンに自信を持つことも重要である。一方で、サーキットはタイヤにも厳しい。高いエネルギー負荷により、ピレリは最も硬いコンパウンドを指定した。また、クリアな走行環境を求めるため、グリッドポジションがより重視される。一方で、鈴鹿はコース幅が狭いため、追い越しは難しい。2024年の開催以来、トラックの一部区間は舗装し直されている。
ハースF1チームは、前回の中国でのイベントでエステバン・オコンが5位、オリバー・ベアマンが8位となり、チームは14ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権で6位につけたという好調を維持しようと努力している。
エステバン・オコンは鈴鹿で5回のグランプリを戦っており、2022年の雨で短縮されたレースでは4位に入賞したことがある。オリバー・ベアマンは鈴鹿でレースをしたことはないが、2024年12月にサーキットで行われたスーパーフォーミュラのテストに参加し、シーズンに向けた準備の一環としてサーキットのレイアウトに慣れるために参加した。
日本の桜シーズンの公式ローンチを祝して、ハースF1チームは、日本グランプリで「桜」に敬意を表し、特別塗装を施す。人気の春の花をモチーフにしたデザインが、レースウィークを通してVF-25とデジタル資産全体に施される。
小松礼雄(チーム代表)
「上海での大成功の週末を経て、日本に来られることを楽しみにしています。鈴鹿はドライバーにとってもエンジニアにとっても、マシンを正しくセットアップするのが非常に難しいサーキットです。上海では競争力のあるレースができましたが、メルボルンで露呈した根本的なマシン問題がまだ残っていることも認識しています。今週末は、直面するであろうあらゆる課題に目を凝らして立ち向かい、VF-25とドライバーの力を最大限に引き出せるよう全力を尽くすつもりです」
オリバーー・ベアマン
「日本でレースができることをとても楽しみにしている。コースは素晴らしいし、TOYOTA GAZOO Racing とのパートナーシップはチーム全体にとって素晴らしいイベントになるだろう。私は幸運にも鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラのマシンを運転したことがあるが、あのコースは活気にあふれている。素晴らしい経験だったし、ファンも最高だった。テスト走行でこれほどの応援を受けるのは素晴らしいことだった。だから、またみんなに会えるのが待ちきれない。コースは最高に面白そうだ。今週末のレースが本当に楽しみだ。」
エステバン・オコン
「個人的には、今週末再び日本に戻ってレースができることをとても嬉しく思っている。日本のファンは素晴らしい。いつも情熱的で、我々のスポーツにとても詳しくてね。ここ数年、非常に独創的な衣装を着た人たちを何人も見かけたし、みんなとても親切で、プレゼントをくれたり、いつも応援してくれる。コース上でのことについて言えば、これはよく言うことだが、鈴鹿は僕にとってカレンダーの中で最高のサーキットだ。このサーキットには好きなところがたくさんあるが、特に第1セクターは信じられないほど高速で、スムーズに流れる。予選では特に、ドライビングに全力で、正確さが求められる。それがこのサーキットを特別なものにし、良いラップを刻めたときの達成感につながる。また、このトラックの歴史や昔ながらのフィーリングも大好きだし、素晴らしいファンの方々が加われば、日本でレースをするのは本当にシーズン最大のハイライトとなる。2022年に4位になるなど、過去にもここで良い結果を残しているし、今週末もまた好成績を目指して戦い、この3連戦をポジティブな形でスタートしたいと思っている」
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