ハースF1チーム代表 「F1チームはもうルーキーを起用したがらない」
ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1チームはルーキードライバーの起用を避けていると考えている。

シュタイナーは、今年24歳のミック・シューマッハの後任として10年以上も年上の同胞ニコ・ヒュルケンベルグを起用する決断を下すまで、昨年シューマッハの苦戦によるフラストレーションと闘い続けたことで悪名高い。

「ニック(デ・フリーフ)を見てみると、彼は悪いドライバーではない」とシュタイナーはEkstra Bladetに語り、レッドブルとアルファタウリから解雇されたばかりのニック・デ・フリースについて言及した。

「でも、彼はダメだった。彼らは昨年、実力を発揮できなかった“ダニー”(リカルド)を呼び戻した。彼はそれを認めるだろう」

「だが、彼らが彼を呼び戻したのは、それが我々にとってどう機能したかを見たからだろう。今のF1では、ポテンシャルを発揮するのは難しい」

「本当にいい人を見つける必要がある。例えばオスカー・ピアストリを例に挙げよう。公平にいって、彼は明らかに例外的だ。だが、ルーキーがこのスポーツに参入するのはますます難しくなっている」

「今はどのチームも調子がいい。絶望的なチームはないので、優秀で経験豊富なドライバーを抱えることがとても重要だ。そして、グリッドのこのエンドでは、我々は非常に接近しているため、それはさらに重要だ」

「もうルーキーを1,000万ドルや1,500万ドルで買うことはできない。その価値はない。だから、F2から新しい才能をF1に送り込むのはさらに難しい。誰もリスクを冒す勇気がないからだ」

「アストンマーティンを見てごらん。彼らは41歳を起用し、素晴らしい結果を残した。アルファタウリにとってあまりうまくいかないことを願うが、彼らはアストンや我々と同じことをしたのだ」

それは、他のカテゴリーからF1に参入する確実なルートがもはや存在しないことを意味するとシュタイナーは主張する。

「彼らが今F2から来るには、並外れた才能が必要だ」とシュタイナーは語った。「5年間インディカーにいて、調子が良ければ、それは大丈夫だ。しかし、どれだけ優れているかを測定するのは困難だ」

「今のF2やF3では、勝者であっても競争が十分でなければ、それほど良いとは言えないこともある」

そのため、アレックス・パロウが今年のインディカーで圧倒的なパフォーマンスを話題を呼び、2021年にはすでにタイトルを獲得しているが、シュタイナーはこのスペイン人がF1チームを納得させるのに苦労するだろうと考えている。

「パロウは本当にいい選手だと思う」とシュタイナーは語った。

「どのカテゴリーを走ってもね。だが、今は誰かがリスクを負わなければならない」

「ロマン・グロージャンを見てみろ。彼は向こうでそれ以上のことをやってのけたが、大したことはしていない。F1ではかなり良かった。だから、未知の部分が多すぎる」

「誰かが実際に試してみるまではわからない。だが、リスクが高すぎるからもう誰もやらない」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム