ハースF1チーム代表 「F1で成功するのにワークス化は絶対ではない」
アストンマーティンF1チームがホンダとワークス契約を結び、ザウバーF1チームがアウディとしての存続に備える中、ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、F1チームが成功するためにワークス化しなければならないとは考えていない。

ハースF1チームは設立当初からフェラーリのエンジンを搭載しているが、スクーデリア・フェラーリがそれ以降18回のグランプリで優勝し、5回の準優勝を果たしたのに対し、ハースはチャンピオンシップで2018年の5位というベストリザルトを超えていない。

ハースF1チームは、フェラーリとエンジンだけでなく、ギアボックスやFIA規定のパーツも含めた契約を結んでいる。

しかし、2026年には、フェラーリ、メルセデス、ルノー、レッドブル・フォード、ホンダ、アウディと6つのエンジンメーカーから選べるようになるのだ。つまり、6チームが公式ワークスチームとして、4チームがカスタマーチームとなる。

ギュンター・シュタイナーは。ハースF1チームの後者のカテゴリーに分類されると語る。

「ワークスチームになる必要があるとは言わないが、5年後、10年後に自分がどうなっていたいかを考える必要がある」とシュタイナーは語った。。

「我々は今、26年に何が起こるかについて考えすぎていると思う。誰もがワークスチームを持てるわけではないので、それに対する解決策はあると思う」

「26年はエンジンメーカーが6社しかないようだ。だから、4つのチームがカスタマーエンジンを導入する必要がある。26年も我々はそのうちの1つになる」

「しかし、将来を見据えて、我々はF1がどうなっていくのかを見る必要がある。なぜなら、ネガティブに聞こえるつもりはないが、メーカーが現れては消え、チームが残っていくで、我々もそのことを考える必要がある」

「もしかしたら、チームは5年後にメーカーでなくなることに満足しているかもしれない。だから、時間が解決してくれるのを待つしかない」

「しかし、現時点では、2026年への準備はできていると思う。我々はカスタマーエンジンを手に入れ、それを最大限に活用する」

ギュンター・シュタイナーは、カスタマーチームはアストンマーティンからインスピレーションを得ることができると語る。なぜなら、チーム・シルバーストーンは今年7戦中6戦でエンジンサプライヤーのワークスチームであるメルセデスを上回っている。

「アストンマーティンの例を挙げると、彼らはどんなエンジンを使っているんだい?メルセデスだ。アストンマーティンはどこにいるのか?今のところ、メルセデスの前にいる」

「将来に変わることを考えている間も常に現実の中で生きていかなければならない」

「今起きているように、カスタマーチームがワークスチームよりも良い結果を出せる可能性は十分にあるのだから、それに合わせて動くしかない。それは私が夢見ることではない」

「そして、2026年にはエンジンメーカーが6社になる。全員が同じように良い仕事をしているかをどうやって知ることができる? もっとひどい仕事をするメーカーが2~3社あるかもしれないが、正しいメーカーに所属しているなれば、他のメーカーよりも優位に立てるだろう」

「つまり、カスタマーであることにはメリットもある。もし、自分でエンジンを作って、そのエンジンが良くなかったとしたらどうする?」

「すべてはオープンであり、未来にしかわからないと思う。多くのシナリオを夢想することができるし、それが起こる可能性があり、起こるべきだと思うが、事実は、現時点ではカスタマーチームがワークスチームを破っている。 ちなみに、ワークスチームが悪いというわけではない!」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム