ジョージ・ラッセル メルセデスF1との契約延長遅れは「フェルスタッペンが要因」
ジョージ・ラッセルは、メルセデスとの新契約がなかなか決まらない理由について、チームがマックス・フェルスタッペンの獲得を目指していることが背景にある可能性を示唆した。

今季末で現行契約が満了となるラッセルについて、メルセデスの代表トト・ヴォルフは「時間の問題にすぎない」とし、ブラックリーのチームに残留することは既定路線だと示していた。

しかしヴォルフはレッドブルからフェルスタッペンを引き抜くことにも強い関心を抱いており、シーズン序盤こそその熱意はやや冷めたとされるが、それはラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの好調なパフォーマンスによるものだった。現在、ラッセルはレッドブルのフェルスタッペンに対して19ポイント差で今週末のオーストリアGPに臨んでいる。

フェルスタッペンは、2026年から施行される新レギュレーション初年度もレッドブルに残留する可能性を示唆しているが、その後の去就は依然として不透明だ。彼の現行契約は2028年末までとなっている。

フェルスタッペンは、F1が新時代に突入した際にレッドブルがどこまで競争力を維持できるかを見極めたうえで判断を下すとみられており、仮にレッドブルを離れる場合は、どのチームのシートも選び放題になる可能性が高い。

契約延長の話が進展しない中で、ラッセルはその理由についてフェルスタッペンを追っていることにあると語った。

「僕からすれば、特に心配することは何もないと思っている。チームとしての姿勢がどこにあるか、それによるんだ」とラッセルはSky Sports F1に語った。

「今の僕たちは2番手か、もしかしたら3番手かもしれない。少しオーバーパフォーマンスしてるおかげで2番手に見えているだけかもしれない」

「でもメルセデスというチームは、再び頂点に返り咲くことを目指している。もしトップに返りたいなら、最強のドライバー、最高のエンジニア、最も優れたピットクルーが必要になる。だからメルセデスがそういう人材を求めて動いているのはごく自然なことだ」

「だからフェルスタッペンのようなドライバーとの会話が続いているのは普通のことだと思う。でも僕としては、今のように結果を出せていれば何も心配することはない。どのF1チームにもシートは2つあるからね」

マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

さらに他メディアに対してラッセルは、契約延長の遅れがフェルスタッペンに関係しているという認識を改めて語った。

「トトからはっきりと、僕の今年のパフォーマンスは誰と比べても遜色ないと言ってもらっている」とラッセルは述べた。

「たった一人、比較対象になるかもしれないドライバーがいる――これは僕の言葉じゃなくて、トトの言葉だけどね。だから僕は将来についてまったく不安を感じていないんだ」

「でも、どのチームにもシートは2つある。だから彼は、誰をその2人にするかを考える必要があるわけで、それが遅れの理由なんだと思う」

「今の僕にとってやるべきことはただ一つ、速く走ること。それさえできていれば、心配することは何もない。逆に、速く走れなくなったら、初めて人々が騒ぎ出すんだ」

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