ジョージ・ラッセル F1カナダGP決勝「再び表彰台の頂点に戻れて最高だ」

メルセデスF1チームは、これまでトップチームとのペースの差に苦しんでいたが、モントリオールの涼しい気温と滑らかな路面は彼らに完璧に味方し、ラッセルが今季初のポールポジションと優勝を手にする助けとなった。
レースでは、スタートから主導権を握ったラッセルが、レッドブルのフェルスタッペンからの序盤のプレッシャーをしのぎ、2ストップ戦略を遂行。全70周を通じて、フェルスタッペンは常にラッセルの背後に迫っていたが、ついに逆転するには至らなかった。
チャンピオンシップリーダーからのさらなるプレッシャーを予想していたラッセルだったが、オスカー・ピアストリはアントネッリにオープニングラップで抜かれたことで最終的に4位に留まった。さらに終盤にはランド・ノリスとの接触もあり、レースはセーフティカーのもとで終了。これによりラッセルの優勝が確定した。
「再び表彰台の頂点に戻れて最高だ。最後に僕たちが勝ったのはベガスだったしね」とラッセルは語った。「昨年はカナダで勝利を逃したと思っていたけど、今回は昨日の素晴らしいポールラップのおかげで勝利できた」
「キミ(アントネッリ)が表彰台に上がったのを見ることができたのも本当に嬉しい。チームにとって素晴らしい1日だった。ここまで必死に努力してきたファクトリーのみんなに感謝している。再び勝利争いができるのはいい気分だ」

この週末の一部は2024年のカナダGPを思い起こさせた。当時もメルセデスのラッセルがフェルスタッペンを抑えてポールを獲得したが、気まぐれな混合コンディションの中で順位を落とし、最終的に3位に終わった。
だが今回、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでの「リベンジ・ドライブ」はメルセデスにとって今季最高の結果となり、1-3フィニッシュによってコンストラクターズ選手権での2位の座を固めた。それでも、ラッセルはこの勢いが今後のヨーロッパラウンドまで続くかどうかについては慎重な姿勢を見せた。
根本的に何かが変わったのかと問われると、ラッセルはこう答えた。
「いや、ここは少し涼しいんだ。去年のカナダでも同じような傾向が見られた」
「希望を持ちたいところだけど、僕たちのクルマの強みはこういう涼しいコンディションにあると思う。これからのレースでどうなるか見てみよう。とりあえず今はこの結果を楽しみたい」
「時が経てば分かるよ。去年はオーストリアでも勝ったから、もしかしたらそれが良い兆しかもしれない。でも、今はとにかくこの勝利を喜びたい。今週末には高い期待を持って臨んでいて、その通りの結果になった」
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