フランコ・コラピント F1エミリア・ロマーニャGP予選中の違反で1グリッド降格

Q1セッション中、レッドブルF1の角田裕毅がクラッシュを喫して赤旗中断となった際、コラピントはセッション再開時刻が正式に通知される前に、ピットレーンのファストレーンへ進入していた。
この件についてスチュワードは調査を実施し、コラピント本人とアルピーヌF1チームの代表者から事情を聴取。その結果、この違反はコミュニケーション上の誤解による「不注意な違反」と認定された。
しかしながら、スチュワードはスポーティング・ペナルティが必要であると判断。バーレーンGP予選でメルセデスの両ドライバーに科された事例に倣い、1グリッド降格処分が決定された。
Q1終盤にクラッシュを喫してセッション敗退となったコラピントは、予選15番手に終わっていたが、この処分により決勝では16番グリッドからスタートする。
スチュワードの裁定文書には次のように記されている。
「チーム代表は、“車両をゆっくり前に出すが、完全にはリリースしないように”と指示を出したと説明した」
「しかしドライバーはこの指示を誤解し、セッション再開時刻が正式に確認される前にファストレーンへ進入した。これはレースディレクターのイベントノートに違反する行為であり、いったん実行された後では引き返せず、チームはそのままピットレーンを進むよう指示した」
「チームは、このケースでは競技上の優位性は得られておらず、他チームも十分に走行プランを実行できる時間が残されていたと主張した。チーム代表とドライバーは、この不注意な違反について謝罪した」
「スチュワードは、この違反が故意ではないことを認めつつも、スポーティング・ペナルティが必要と判断。ただし、競技上の利得がなかった点を踏まえ、1グリッド降格にとどめた」
「今後、同様の違反が異なる状況で発生した場合には、より厳しい処分が科される可能性がある」
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