ABB、フォーミュラEのシーズン9開幕に向けて充電開始
ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、ABBの公式充電サプライヤとして初年度となるシーズン9開幕に向けて、スペインのバレンシアでプレシーズンテストを行った。

全11チームのマシン22台が12月16日(金)までリカルド・トルモサーキットで新しいGen3マシンのテスト走行を行った。この高度なフル電動マシンは、e-モビリティテクノロジーの頂点を表現し、シーズンを通してABBの急速充電器が使用される。

ABBアンバサダーとして、現世界チャンピオンのストフェル・バンドーンを迎えることで、ABBのシーズン中の活動が強化される。2018年にシリーズに参戦したバンドーンは、メルセデスEQフォーミュラEチームのドライバーとして、優勝1回、表彰台8回、213ポイントを獲得し、シーズン8のチャンピオンに輝いた。今年はDSペンスキー・フォーミュラEチームから参戦し、既存のABBアンバサダーであるルーカス・ディ・グラッシ(マヒンドラレーシング)、セバスチャン・ブエミ(エンビジョンレーシング)、シモーナ・デ・シルベストロ(タグ・ホイヤー・ポルシェ フォーミュラEチーム)に加わる。

ABBフォーミュラEパートナーシップ責任者であるDaniela Luzaninは「公式充電サプライヤとしての新しい役割を開始しますが、持続可能な技術の限界を押し広げ続けているABBにとって、非常にエキサイティングなシーズンとなります。また、私たちのストーリーを伝える新しいアンバサダーとしてストフェル・バンドーンを迎えることも素晴らしいことです」と語った。

ABBのフォーミュラEレース用充電器は、ABBのエンジニアとモータースポーツ統括団体FIAおよびフォーミュラEの関係者とのコラボレーションの成果だ。コンパクトで信頼性と安全性に優れたこのユニットは、レース前と練習走行の合間にGen3マシンを充電する。堅牢で、カスタム仕様かつ人間工学に基づいた設計により、世界各国への輸送と設置が容易だ。

各充電器は最大160kWの電力を供給でき、レース前に80kWでマシン2台を同時充電できる。これにより、レースチームは1基で「ダブル充電」が可能になり、1車両ごとに1基を必要としなくなるため、充電器の設置面積を大幅に削減し、輸送時の排出量も削減できる。

今シーズン、ABBは継続的なパートナーシップの一環として、成功を収めているFIAガールズ・オン・トラックビデオシリーズも継続する。各エピソードでは、フォーミュラEコミュニティ内からさまざまな女性が出演し、次世代を鼓舞するために、パドックで女性が担う多様で影響力のある役割を紹介する。

プレシーズンテストの後、レースシーズンは1月14日にメキシコシティで開幕する。シーズンカレンダーは、ハイデラバード(インド)、ケープタウン(南アフリカ)、サンパウロ(ブラジル)、ポートランド(米国)の新しい開催都市を含む世界11カ所、16レースで構成されている。

ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、エレクトリフィケーションとオートメーションのテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指している。ABBのソリューションは、エンジニアリングのノウハウとソフトウェアを結び付け、製造、移動、電力供給、それらの運用の方法を最適化する。130年以上にわたり築いてきた卓越性を土台に、ABBの約105,000人の従業員が、産業の変化を加速させるイノベーションの推進に尽力している。

フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について
世界初のフル電動FIA世界選手権であり、創設以来ネット・ゼロ・カーボンの認証を受けた唯一のスポーツであるABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界で最も象徴的な都市の中心部で劇的なレースを展開し、世界をリードする自動車メーカが電気自動車イノベーションを加速させるためのエリートモータースポーツプラットフォームを提供している。

チーム、メーカ、パートナー、放送局、開催都市からなるフォーミュラEネットワークは、スポーツへの情熱と、人類の持続可能な進歩を加速させ、人々と地球のより良い未来を創造する可能性への信念によって団結している。

フォーミュラE

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カテゴリー: F1 / フォーミュラE