フォーミュラE、中国の自動車大手BYDとの協議が継続中
フォーミュラEに中国メーカーを呼び戻すことは、フォーミュラE首脳陣にとって極めて重要な目標のひとつだ。

フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズは、中国の自動車大手BYDとの間で、現在も積極的な協議が続いていることを認めた。

先週末に行われたメキシコシティE-Prixでは、BYDの存在感はパドック内で非常に強く感じられた。BYDはポルシェや日産と同様に独自のスイートを構え、ブランドとして明確な存在感を示していた。これは今回が初めてではない。

パドックやファンビレッジの至るところにBYDのブランディングが見られたことで、新たなファンであれば、すでに同社が選手権に参戦しているメーカーだと勘違いしても不思議ではない。

現時点ではそうではないものの、協議は以前から続いており、中国メーカーのフォーミュラE参入は、カテゴリーの優先事項リストの最上位、もしくはそれに近い位置にある。

中国はEV市場において世界最大の消費国であり、フォーミュラEにとっても極めて重要なマーケットだ。中国人ドライバーと中国メーカーの参戦は、オール電動シリーズにとって理想的な展開と言える。すでに中国国内には上海と海南島・三亜という2つの開催地が存在している。

メキシコシティのパドックにおけるBYDの存在について、ドッズは先日のイベントを前にRacingNews365に次のように語った。

「彼らは昨年も同じことをしている。BYDは多くの関係者をここ(メキシコシティ)に連れてきた」

「BYDと長い間話をしてきたこと、そして彼らも我々と長く話をしてきたことは、隠すつもりはない」

「彼らは選手権にとって巨大な参入になるだろう。ただし、Gen4に向けて今から参戦するのは簡単ではない。すでに6メーカーが契約を結び、マシンのテストも始めているからだ」

「もちろん、優れたメーカーが参入するための道はいくつか存在するが、現時点で発表できることは何もない。ただ、彼らがここに来て、関与に関心を示し、スイートを構えているという事実は、選手権にとって良い兆候だ」

BYD参戦が容易ではない理由
ドッズが指摘したように、BYDがGen4初期シーズンに、特にフルメーカーとして参入する場合、いくつかの困難が伴う。

Gen4に向けたライセンス枠はすでに埋まっており、多くのカスタマーチームもすでに特定のメーカーと契約を結んでいる。そのため、少なくとも次世代時代の中盤までは、パワートレインサプライヤーとしての参入は極めて難しい状況だ。

もしBYDが今後2年以内の参戦を望むのであれば、スペインメーカーのクプラや、最近撤退したマクラーレンが採ったように、既存チームにブランド名を冠する「ブランドド・マニュファクチャラー」としての参入が最も現実的な選択肢となる。

BYDが最短で参戦できる時期がGen4中盤(シーズン15/16)になるのかと問われたドッズは、次のように答えている。

「メーカーがそれ以前に参入するルートはある。さまざまな方法が存在する」

「ブランドド・マニュファクチャラーとして参入し、素晴らしい仕事をすることも可能だ。クプラはその好例だし、マクラーレンも同様だった」

「一方でフルメーカーという形もある。参入方法は多様だ。ただ、フルメーカーとして参戦するのであれば、Gen4の中盤が論理的なタイミングになるだろう」

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カテゴリー: F1 / フォーミュラE