フォード 「F1でのセネラルモーターズとの競争を歓迎」
フォードのモータースポーツ担当ボス、マーク・ラッシュブルックはF1でのゼネラルモーターズとの競争を歓迎すると語る。

フォードは、レッドブルと提携して新しいパワートレインを開発し、2026年にF1に復帰する予定だ。当初はマーケティング的な取り決めだったものが、両者の技術的なパートナーシップへと発展している。

2シーズン後に新レギュレーションが施行されれば、レッドブルはレッドブル・フォード・パワートレインズのエンジンを搭載することになる。

ゼネラルモーターズ(GM)もまた、2028年からキャデラック・ブランドを通じてF1の新レギュレーションに基づくパワーユニットサプライヤーとして参加する意向を表明している。

このプロジェクトは当初、ブランディングを目的としたものだったが、ゼネラルモーターズによる完全なパワートレイン・プログラムに拡大された。

これはアンドレッティ・グローバルがF1グリッドを確保するための努力の一環であり、皮肉なことに、アンドレッティの努力がF1グループによって拒否された主な理由でもある。

F1は、アンドレッティが2025年選手権への出場を拒否されたことを確認する声明の中で、ゼネラルモーターズが参戦準備ができるまで、参戦はパワーユニットの義務的サプライヤーに依存することになるだろうと指摘。それは選手権の威信を損なう恐れがあると主張された。

しかし、反トラスト法違反の懸念があるアメリカの議員を含め、アンドレッティの参戦を認めるべきだという圧力が高まっている。

ラッシュブルックは、フォードがマーケットライバルのゼネラルモーターズを歓迎するだろうと認め、アンドレッティの参加を拒否したF1に対しさらなる圧力をかけた。

「我々は他のメーカーと競争するためにレースに出場している。F1にはすでに多くのメーカーが参戦しているが、ゼネラルモーターズをこのスポーツに迎え入れたいと心から願っている」とラッシュブルックはAP通信に語った。

「彼らは特定のチームから独立したパワーユニットメーカーとして参入する能力を持っており、既存の10チームのいずれかと提携することができる」

「だから我々は彼らを歓迎する。もちろん、アンドレッティも同じだ。アンドレッティに何も恨みはない」

アンドレッティのグリッド申請が却下されたことで、アメリカでは権力機関で注目が集まっている。

議会はリバティ・メディアに書簡を送り、下院司法委員会はリバティ・メディアとF1に書簡を送った。

両者ともアンドレッティのプロジェクトが却下された経緯と理由を明らかにするよう求めており、F1が反米的であることが原因ではないかと懸念している。

米上院は現在、ジョナサン・カンター司法次官とリナ・カーン議長に書簡を送り、アンドレッティの取り組みが阻止された方法に対する懸念を表明している。

しかし、ラッシュブルックはそのような懸念を共有しておらず、アメリカの組織がF1に歓迎されている証拠としてフォードの努力を指摘している。

「我々はアメリカ企業として参入することができ、何の障害もなかった」とラッシュブルックは指摘した。

「ジーン・ハースは、何の障害もなくチームの一員として参加することができた」

「つまり、スポーツを始める方法を見つけることは可能だ。問題は、どうやってスポーツを始めるかということだ」

現状では、アンドレッティは努力を続けているにもかかわらず、グリッドを獲得していない。一方、ゼネラルモーターズは今後のレギュレーションでパワーユニットサプライヤーとして登録されたままだ。

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カテゴリー: F1 / フォード F1 / アンドレッティ